アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは低危険度保管用ロッカーに保存されています。SCP-XXX-JPの影響を受けた人間を発見した場合Aクラス記憶処理を行ったのち、解放してください。
説明: SCP-XXX-JPは一般的なA4サイズの用紙です。SCP-XXX-JPには「[編集済]」「[削除済]」という文字列が多数印刷されています。
人間がSCP-XXX-JPを視認することでSCP-XXX-JPの異常性が発揮されます。(以下視認した人間を対象と表します。)SCP-XXX-JPの影響は2段階に分けられます。また、SCP-XXX-JPの影響はAクラス記憶処理を行うことで消滅します。
第1段階では対象が何らかの文章が書かれた媒体を閲覧した場合、その文章の一部が「[編集済]」「[削除済]」という文字列に変換されたような認識改変を受けます。変換が行われる条件は判明していません。この変換は一般的に不自然になるような変換が行われます。
対象がこの認識改変に違和感を覚えた場合、対象はSCP-XXX-JPの影響から解放されます。しかし、3分以上違和感を覚えなかった場合、対象は第2段階に移行します。
第2段階に移行したのちに何らかのきっかけで対象が認識改変に違和感を覚えた際、対象の周辺にSCP-XXX-JP-2が生成されたような認識災害を受けます。SCP-XXX-JP-2は対象が認識改変を受けた文章に関連する物体です。SCP-XXX-JP-2が複数ある場合全てが生成されます。SCP-XXX-JP-2が架空の物体でも、その性質を完全に再現されます。しかしながら、この認識災害は対象以外に影響を及ぼしません。
SCP-XXX-JPは財団フロントの運営する大学での講義中、生徒の一人が影響を受け死亡した事案をうけ発見されました。当該生徒は民俗学を専攻しており、民間伝説に登場する生物である[削除済]がSCP-XXX-JP-2となったことが原因で死亡したと考えられています。
補遺: 2016年10月2日、利川研究員がSCP-XXX-JPの影響を受け、研究していたオブジェクトの影響を受けました。研究していたオブジェクトの性質上、利川研究員の今後の研究活動に支障がないと考えられています。利川研究員が「[編集済]」「[削除済]」という文字列に変換された報告書に違和感を覚えなかった理由として、記憶処理の際に発生した事故により報告書が本来検閲されないことも忘却したため、「[編集済]」「[削除済]」という文字列を検閲と間違えてしまったことが考えられています。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは電池を外した状態で低危険度オブジェクト用ロッカーに収容されます。実験にはセキュリティクリアランス レベル3以上の職員の許可が必要です。また、実験に使用する物語は職員の自作の物のみ許可されます。
説明: SCP-XXX-JPは████社の電子卓上計算機に酷似した装置です。0から9までの数字、「±」、「=」以外のボタンが存在しないことを除けば外見に異常はありません。SCP-XXX-JPは市販されている11.6×3.05サイズのボタン電池によって動作します。電源が無い場合SCP-XXX-JPは動作しません。
SCP-XXX-JPの異常性は人間(以下対象)が何らかの数字を入力した場合に発生します。対象は最も近くに存在する何らかの世界が描かれた媒体(以下SCP-XXX-JP-1)の世界(以下SCP-XXX-JP-2)に移動します。この際SCP-XXX-JP含む対象の所持品も同時に移動しますが、SCP-XXX-JPの複製が移動元の世界に残されます。この複製も同様の異常性を保持しています。入力された数字が2以上の場合移動した世界でも同様のことが発生します。この現象は入力された数と同じ数だけ発生します。移動した世界にSCP-XXX-JP-1が存在しない場合、移動は発生しません。
SCP-XXX-JP-2にてSCP-XXX-JP-1の物語に干渉した場合SCP-XXX-JP-1にも影響を与えます。同じ物語が描かれた別の媒体にも影響を与えます。また、何らかの耐現実改変処理を行ってない人間は以前から影響後の物語だったように記憶が改竄されます。
移動した世界にてSCP-XXX-JPに負の数字を入力した場合、移動前の世界に戻ります。この場合も正の数字を入力した場合と同様に複数回発生します。この移動が行われるとSCP-XXX-JP-2にて対象が存在した痕跡は全て削除されます。この削除はいかなる処理をSCP-XXX-JP-2にて行ったとしても無効化できません。
また、この際元からSCP-XXX-JP-2に存在したものは移動することができません。しかしながら、SCP-XXX-JP-2内の存在がSCP-XXX-JPにて負の値を入力した場合も同様に移動元の世界へ戻ります。また、対象は初めからSCP-XXX-JP-2に存在しなかった様に改変されます。
実験記録0██ - 日付20██/██/██
対象: D-XXX1
実施方法: SCP-XXX-JPに1を入力。移動後SCP-XXX-JP-2内の存在に-1を入力させる。
結果: SCP-XXX-JP-2内の存在の移動に成功。存在は移動に困惑する反応をみせるが、SCP-XXX-JP-2内での存在と性格や外見などは変化がないように思われる。SCP-XXX-JP-2内の存在が所持していたアイテムも同様。
分析: これを利用し収容に有利なアイテムを持ってくることも可能かもしれません。しかし、どのような設定をしたとしても、未知の存在である以上予測ができません。そのため、行うべきでないと判断します。
補遺 20██/██/██、突如としてサイト-81██に人型実体が出現しました。人型実体の個人の特定には成功していませんが、財団の標準研究員用の服装をしています。人型実体は錯乱状態にあり、インタビューは困難です。以下所持した書類の内容です。
実験記録0██ - 日付20██/██/██
対象: D-XXX1実施方法: SCP-XXX-JPに-1を入力させる。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはインストールされているデバイスの電池を外した状態で低危険度オブジェクト用ロッカーに収容されます。実験にはセキュリティクリアランス レベル3以上の職員の許可が必要です。また、実験に使用する物語は職員の自作の物のみ許可されます。SCP-XXX-JP別途資料ある入力禁止数を実験に使用する際はサイト管理者の許可が必要です。
の間の数字を入力することを禁じます。
説明: SCP-XXX-JPはAndroid上で動作するアプリケーションです。画面は電卓アプリケーションを模していますが、0から9までの数字、=、Cのボタン以外のボタンが存在しません。このアプリケーションは通常通り複製及び削除は可能ですが、解析には成功していません。インストールされたデバイス自体は通常通り破壊可能です。
SCP-XXX-JPの異常性は人間(以下対象)が何らかの数字を入力した場合に発生します。対象は最も近くに存在する何らかの物語が描かれた媒体(以下SCP-XXX-JP-1)の世界(以下SCP-XXX-JP-2)に移動します。この際SCP-XXX-JP含む対象の所持品も同時に移動しますが、SCP-XXX-JPがインストールされたデバイスの複製が移動元の世界に残されます。この複製も同様の異常性を保持しています。入力された数字が2以上の場合移動した世界でも同様のことが発生します。この現象は入力された数と同じ数だけ発生します。移動した世界にSCP-XXX-JP-1が存在しない場合でも移動は発生します。
SCP-XXX-JP-2にてSCP-XXX-JP-1の物語に干渉した場合SCP-XXX-JP-1にも影響を与えます。同じ物語が描かれた別の媒体にも影響を与えます。また、何らかの耐現実改変処理を行ってない人間は以前から影響後の物語だったように記憶が改竄されます。
移動した世界にてSCP-XXX-JPにCを入力した場合、移動前の世界に戻ります。この場合は一度に入力を行った世界に移動します。この移動が行われるとSCP-XXX-JP-2にて対象が存在した痕跡は全て削除されます。この削除はいかなる処理をSCP-XXX-JP-2にて行ったとしても無効化できません。また、この際元からSCP-XXX-JP-2に存在したものは移動することができません。
以下、nを入力した際のSCP-XXX-JP-2をSCP-XXX-JP-2-nと呼称します。
実験記録001 日付2016/10/21
対象: D-XXX1
実施方法: D-XXX1に0を入力させる。
結果: 移動は発生せず。
実験記録003 日付2016/10/21
対象: D-XXX1
実施方法: D-XXX1に42を入力させる。
結果: 戻ってきたD-XXX1は非常に錯乱しており、インタビューは困難である。現在カウンセリングを行っているが成果は得られていません。
実験記録007 日付2016/10/21
対象: D-XXX1
実施方法: D-XXX1に220を入力させる。
結果: SCP-XXX-JP-2-220では空中に開いた穴を通し異世界との交易を行っているようです。交易は主に物々交換であり、SCP-XXX-JP-220に存在しないアイテムを交易で入手していました。
実験記録011 日付2016/10/21
対象: D-XXX1
実施方法: D-XXX1に284を入力させる。
結果: SCP-XXX-JP-2-284ではSCP-XXX-JP-2-220との交易を行っています。交易の状況はSCP-XXX-JP-220と同じです。
実験記録017 日付2016/10/27
対象: D-XXX2
実施方法: D-XXX1に8128を入力させる。
結果: D-XXX1は今回の移動した世界について「完全な世界だった。何が完全かは分からないが完全だった。」と述べてます。
実験記録031 日付2016/11/03
対象: D-XXX2
実施方法: D-XXX1に4294967296を入力させる。
結果: 移動は発生せず。
分析: 4294967296は2の32乗であり、4Byte変数にこの数字を代入するとオーバーフローを起こし0になる。これにより移動が行われかったのだろうか。もしそうならば負になる数字についても調査する必要がある。現在2147483648から4294967295までの数字は実験が行われてないため翌日実験を行う。
補遺: 日付2016/11/05
実験記録032にて提案された実験が行われた記録がありません。実験担当の博士に問い合わせた所、当日の記憶が存在しないことが判明しました。このインシデントにより2147483648から4294967295までの数字が入力禁止数に追加されました。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは低危険度物品用ロッカーに収容されます。SCP-XXX-JPを運搬する際は標準防護服を着用し、素肌にSCP-XXX-JPが接触しないようにして下さい。SCP-XXX-JPの実験にはセキュリティクリアランス 3以上の職員の許可が必要です。
説明: SCP-XXX-JPは████社の販売するUSBメモリに酷似した装置です。発見時にはSCP-XXX-JPに保存されているファイルは存在しませんでした。SCP-XXX-JPは一般的なコンピューターに接続することで一般的なUSBメモリと同様に使用することが可能です。SCP-XXX-JPは4GBとUSBメモリとコンピューターに認識されますが、いかなるサイズのファイルを保存してもその使用率に変動は見られません。これは4GB以上のファイルを保存しても同様であり、実験では██TB以上のファイルが保存されましたが使用率に変動は見られませんでした。この保存されたファイルは通常通り参照可能です。
SCP-XXX-JPが人間の素肌に接触した場合、一部の人間(以下SCP-XXX-JP-1は呼称)は意識を失います。SCP-XXX-JP-1は再びSCP-XXX-JPと接触しない限りいかなる手段でも意識を取り戻すことはありません。この時SCP-XXX-JPに「単純人口無能.exe」というwindows上で動作する実行ファイル(以下SCP-XXX-JP-2と呼称)と「反応テーブル.json」「記録ファイル.json 」という2つのファイル(以下SCP-XXX-JP-3、4と呼称)が追加で保存されます。
SCP-XXX-JP-2は通常のコンピューターで動作可能であり、サイズは█KBです。SCP-XXX-JP-2はターミナル上で動作し、一般的な人口無能ソフトと同様の動作を行いますが、その会話への反応はSCP-XXX-JP-1に酷似しています。
SCP-XXX-JP-3のサイズは測定不能ほど大きく、一般的なプログラムでは読み込むことが不可能です。しかしながら、一部分だけの解析によるとJson ファイルのフォーマットにそっており、そのデータ構造は下記のようなデータのリストとなっていました。データの名前 | その内容 |
---|---|
flag | ███個の数字の羅列、その規則性は不明 |
action | ███個の数字の羅列、その規則性は不明 |
next | 同様の形式のデータのリスト。その数及び何重に入れ子になっているかは不明 |
SCP-XXX-JP-4のサイズはSCP-XXX-JP-1によって異なりますが、概ねSCP-XXX-JP-1の年齢に比例します。内容は数字のリストであり規則性は不明です。
メモ
元ネタは哲学的ゾンビです。SCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JPの影響を受けずとも哲学的ゾンビだったという設定。うまい感じまとまらず保留。