Sirulu

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Safe Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JP、SCP-XXXX-JP-1、SCP-XXXX-JP-2に触れるときは必ず厚手で指まで覆うことのできる手袋を着用してください。また、エージェントはSCP-XXXX-JP、SCP-XXXX-JP-1、SCP-XXXX-JP-2、SCP-XXXX-JP-3、対象者を発見した場合は即座に確保し、サイト-8189に輸送することとなっています。

確保しているSCP-XXXX-JPの内すべてを束ね、サイト-8189内の中危険度ロッカーの中に収容してください。SCP-XXXX-JP-1を収容する場合、必ず対象者以外が持ち、サイト-8189内の危険物取り扱いロッカーに収容してください。 SCP-XXXX-JP-2を収容する場合は、必ず対象者が持ち、サイト-8189内の高危険度ロッカーに収容してください。SCP-XXXX-JP-3は、対象者がサイト-8189に到着するまで、サイト-8189内の人型用収容檻の内部に収容、他の収容者との接触は控えさせてください。また、SCP-XXXX-JP-3には対象者の画像を絶対に見られないようにしてください。対象者が到着し次第、強化ガラス製で成人男性の人差し指が突っかからずに入る程度の穴がある仕切りが設置されている部屋で片側に対象者、もう片側にSCP-XXXX-JP-3と武装した職員2名を配置し、その後その部屋を囲むようにシャッターを起動、対象者とSCP-XXXX-JP-3を仕切りの穴を介して直に接触させてください。

説明: SCP-XXXX-JPは、210 mm×297 mmのコピー用紙と同じ大きさ、材質、性質に加え、後述する特異性を持つ紙型オブジェクトです。このオブジェクトは日本の██県山間部の麓町で作られたことが明らかになっています。このオブジェクトが紙である理由は、もっともオーソドックスな記録媒体であるから、と推測されています。現在、財団はこのオブジェクトのうち146枚を収容しています。

SCP-XXXX-JPは普段は非活性状態ですが、知的生命体、もしくはその遺体と直に触れることで異常性を発揮します。一度対象者と直に触れたSCP-XXXX-JPの表面には、対象者が記憶している、あるいは遺体が生前記憶していたとされることのうち一つの出来事が、日記のような文章で浮かび上がります(この状態のSCP-XXXX-JPをSCP-XXXX-JP-1とする)。SCP-XXXX-JP-1は、対象者の記憶が確かであればあるほど正確な文章になり、また子供の頃のことであれば絵日記のようになることもあります。SCP-XXXX-JP-1は、読む人間によって言語が変わります。SCP-XXXX-JP-1にはこれ以上の特異性はなく、発見当初はSafeアイテムとして収容されていました。しかし、対象者がSCP-XXXX-JP-1に直に触れることでさらなる特異性が発見され、オブジェクトクラスがEuclidに改定されました。

SCP-XXXX-JP-1はSCP-XXXX-JP-1にもう一度対象者が直に触れることで、浮かび上がっている文章が、対象者の[消去済]を客観的に文章化したものに変化し、また、その形体は題名のない辞書になります。(変化したSCP-XXXX-JP-1をSCP-XXXX-JP-2とする)。SCP-XXXX-JP-2に対象者以外が直に触れると、直に触れた者の記憶は消え、代わりに対象者の記憶を有するようになります(この状態の生物をSCP-XXXX-JP-3とする)。この時、対象者の身体、及び精神、記憶に影響は見られません。その後、SCP-XXXX-JP-2はSCP-XXXX-JPの状態に戻ります。SCP-XXXX-JP-3はあたかも自分が対象者であるかのように振る舞い、SCP-XXXX-JP-2に触れる前のSCP-XXXX-JP-3について聞いても、覚えていないと言いはります。しかし、対象者と直に物理的接触をすることでSCP-XXXX-JP-3になる以前の記憶を取り戻し、代わりに対象者の記憶を失うことが確認されています。この時、接触するのはほんの一部分だけで問題ありません。

補遺1: SCP-XXXX-JPは20██/09/13に███県を任務で訪れたエージェント・キダイが██市の文房具店で発見しました。その後、店主、及びその時店内にいた人々に記憶処理を施し、サイト-8189に収容されました。また、このオブジェクトは当時エージェント・中山が手にとったことで異常性が確認されましたが、何故任務中のエージェント・中山が文房具店に入り、このオブジェクトを手にとったかは判明しておらず、エージェント・中山は黙秘を続けています。

補遺2: SCP-XXXX-JPのオブジェクトクラスに対し、漆原博士は「SCP-XXXX-JPは現在完全に収容されていると言っていいだろう。そのため、このオブジェクトのオブジェクトクラスをsafeに改定することを提案する。」との提案がありました。これに対しこのSCPの責任者である██博士とエージェント・キダイをはじめとする職員5名は、「SCP-XXXX-JPは、特別収容プロトコルは確立されているが、このオブジェクトが今収容しているもので全てだとは考えにくい。そのため、safeへの改定はしない。」との見解を表しました。しかし、漆原博士は依然safeへの改定の提案を続けています。 - 以下の実験結果によりこの提案がされることは無くなりました。

補遺3: 実験XXXX-JP-い で収容されたSCP-XXXX-JP-3に対しインタビューを行いました。

このインタビューの終了報告書で推奨された特別収容プロトコルの追記は直ちに漆原博士によって行われました。実験は現在準備段階にあり、実行には移されていません。

補遺3: このオブジェクトの性質を調べるため、レベル4職員2名、██博士の許可のもと以下の実験が行われました。

補遺4: エージェント・キダイの発案により、以下の実験が行われました。