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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: <s>Euclidz</s>Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは、標準的な人型オブジェクト収容室に収容されます。
職員はSCP-XXX-JPが胸部に接続しているカテーテルの輸液バッグを、1日3回、マニュアルに従って交換してください。また、SCP-XXX-JPに対して経口摂取用の食餌を与えることを禁じます。
SCP-XXX-JPが口から取り入れたものは体外へ排出されず、胸骨付近で留まって呼吸器官を圧迫するため、切開によって取り除く必要があります。
その毒性に関わらず、SCP-XXX-JPが誤って何かを口に入れた場合は、直ちに報告してください。
SCP-XXX-JPは言語能力をもちません。SCP-XXX-JPとのコミュニケーション行為を行う場合は筆記用具とジェスチャーを用います。SCP-XXX-JPが画用紙および筆記用具を要求した場合はそれに従ってください。

SCP-XXX-JPの視認できる範囲に12を超える人数を配置しないでください。

SCP-XXX-JPは、まれに職員の精神に変化をもたらします。
異常を感じた場合はSCP-XXX-JPとの接触を48時間以上断ち、期間内には1度以上、連続して8時間以上の睡眠をとるようにしてください。

説明:

SCP-XXX-JPは奄美諸島の水深38m地点にて発見されました。
当初は全長約3m、黒褐色で螺旋状のひだをもつ楕円形の塊として観測されましたが、財団によって水中から引き揚げられた際に表面が裂けたことで、内部に人型実体であるSCP-XXX-JPの存在が確認されました。

SCP-XXX-JPを覆っていた塊は、タンパク質を主成分とした外殻と内膜の二層構造からなり、SCP-XXX-JPを保護する卵殻のような役割をしていたと推測されます。
外殻、内膜ともに高い吸水性と弾力をもちますが、外気に触れて外殻が乾燥することで表面の体積が減少、これにより表面に亀裂が入ることで内部のSCP-XXX-JPに酸素を供給する仕組みになっていたようです。
この塊は現在も保管されています。

SCP-XXX-JPは、身長178cm、体重64kgのアジア系男性に似た人型実体です。
肉体年齢からおよそ20代〜30代前半と推測されます。
外見的には一般的な成人男性との差異はみられませんが、腸をはじめとした消化器官をもたず、腹腔内には腹膜に覆われた袋状の器官を有しています。中は脂質・タンパク質を多く含む赤色の液体で満たされており、SCP-XXX-JPはこの液体を栄養源として活動しています。
SCP-XXX-JPはその構造上体外からエネルギーを摂取することができないため、現在は栄養液の点滴によってこれを補っています。

胃のような器官をもちますが消化機能はなく、口から摂取したものが固形または半固形だった場合、SCP-XXX-JPはここに溜まったものを嘔吐によって排出しようとします。

また、SCP-XXX-JPはある程度の知性を有しており、道具を使う、職員の顔を識別する、職員の質問に対して肯定または否定の意を示すなどができます。
しかし発声および言語能力が非常に低いため、SCP-XXX-JPの知性がどれほどのものかは正確に判明していません。現段階ではあまり高くないと判断されています。
描画能力については一般的な成人男性の平均よりもやや優れており、視界の対象物や記憶を元にスケッチを描き起こすことができます。雉原博士によって色の識別テストが行われた際、SCP-XXX-JPの色覚は人間のそれとほぼ同じであることが判明しました。
また、SCP-XXX-JP自身も映像や写真の概念を理解できたことから、SCP-XXX-JPとの意思疎通のツールとして画像を用いることが推奨されています。

SCP-XXX-JPは財団職員に対して非常に友好的で、敵対行動をとることはありません。
財団職員がSCP-XXX-JPに対して攻撃を行った場合、SCP-XXX-JPは体を屈めて頭を守るなどの防御行動をとりますが、反撃を行った例は見られません。

補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]