SCP-3117

アイテム番号:SCP-3117
オブジェクトクラス:Euclid

特別収容プロトコル:SCP-3117は常に地下20mにある5m×5m×6mの特殊合金製のシェルターに拘束具で拘束され、監禁されています。
シェルター内は24時間常に監視カメラで監視されており、天井の四隅には遠隔操作可能な大口径の機関砲が設置されています。
シェルター内部の天井や床、壁は全て溶接されており、扉は厚さ20cmの特殊水密ドアです。
SCP-3117はシェルター中央の半径1.5mの鉄格子内に、厚さ3cmの特殊拘束具で武術家や物理学者などの指導のもと、人体の構造上、自力での脱出は不可能なよう両腕、両脚を拘束。更に特殊化学繊維から作られた特殊シートで首から下全てを包み、ステンレス製の鎖で縛られ、拘束されています。
財団職員がシェルター内に入る際は安全の為、防弾服や散弾銃を装備しなくてはなりません。退室時には、必ずシェルター内に物を忘れないように注意しなくてはなりません。

シェルター内での活動時、SCP-3117の拘束具を外す事は固く禁じられています。

説明:SCP-3117はロシアの████で発見された身長196cmおよそ100kg代の人型のSCPです。肌は白く、長い黒髪、虹彩はダークブラウンで濁っています。顔は20歳程の中性的な北欧風の顔で、襟を立てた足首まである長いアフガン色のロングコート、黒いグローブと革靴を着用し、顔の上半分以外露出がありません。
性別は不明ですが、現在は骨格から女性という説が有力です。
言葉は現在、全く発しておらず、食事もとりません。排泄は確認されてませんが、目潰しによる涙や高温による発汗は確認されています。
性格は不明であり、殺人動機も不明です。
知能は比較的高く、交戦時には凶器の使用や罠の配置、先回りをするなどが確認されています。

SCP-3117は極めて筋力が高く、厚さ10cm程の隔離壁やコンクリート壁を素手で破壊できます。
しかし、SCP-3117の最大の特徴は、極めて高い生命力にあります。
交戦時の記録によると、9mmの拳銃弾や7.62mm口径のライフル弾の一斉射撃を受けても、ほとんど仰け反ることなく前進。50口径の対物ライフルによる狙撃により、胴体に風穴を開けられ、吹き飛ぶも数秒後に傷や攻撃による衣服などの損傷は全て消滅。爆撃などにより全身を粉砕するも、損傷は全て消滅していた。

最近の研究の結果、SCP-3117には"死という結果"が存在せず、いかなる方法で殺傷しても、殺傷される前の状態に戻ると考えられています。
███博士はSCP-3117を"死を拒否する者"ということから、ロシア語で"拒否"を意味する"отказ"を名前にしました。