我々の兄弟
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アイテム番号: SCP-xxxx-JP

オブジェクトクラス: Safe

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非活性化状態のSCP-xxxx-JP

特別収容プロトコル: SCP-xxxx-JPは300mm×300mm×300mmの透明なアクリル製の箱に入れ施錠された状態でサイト-813の標準的な低危険度物体保管ロッカーに収容されます。SCP-xxxx-JP及びSCP-xxxx-JP-aを用いた実験を行う場合にはセキュリティクリアランスレベル3以上の職員の承認が必要となります。実験を行う場合は必ずDクラス職員を用い、第3段階まで進行した被験者は特別な理由がない限り終了することが推奨されます。財団が所有する天文台を用い可能な限り観測可能な範囲で未知の生命体が地球に接近していないか常に監視を続けてください。万が一、生命体と思われる物体が接近していた場合は迅速に██博士の指揮の下にSCP-xxxx-JP特別対策班が編成され生命体との対話又はその生命体に対する攻撃が行われます。

説明: SCP-xxxx-JPは直径12cm重量███gで表面に凹凸を有している乳白色の球状の存在です。超音波を用いた内部検査の結果、SCP-xxxx-JPの内部は月とよく似た構成物質による多層構造となっていることが判明しました。SCP-xxxx-JPは異常に高い硬度を持っており現時点では表面の構成物質の採取にとどまっています。簡易的な成分分析では超塩基性岩や塩基性岩が検出されており、その比率やその他の構成物質も月の構成物質と一致しています。SCP-xxxx-JPから採取された物質には特に異常性は確認されませんでした。

SCP-xxxx-JPは19██年に行方不明となった民間人の自宅へ捜査のため訪れた地元警察官がSCP-xxxx-JP-aに曝露したことで、地元警察内に潜伏していた財団職員の目に留まり収容されました。関係者には尋問後、クラスA記憶処置がなされた後に解放され、カバーストーリー「化学薬品の流出による幻覚」が流布されました。

SCP-xxxx-JPの特異性は一定以上の知能を持つ生物がSCP-xxxx-JPから█.█m以上██.█m以内でSCP-xxxx-JPを視認した時に発現します。この特異性はガラスやレンズ、鏡などを通して視認した場合は発現されず直接視認した場合に限られます。SCP-xxxx-JPを視認した生物(以下被験者と表記)はSCP-xxxx-JPに触れたいという欲求を感じます。しかしこれはとても弱い欲求で、被験者の意思や物理的な妨害で防ぐことが可能です。欲求は平均して48時間ほどで消滅します。被験者がSCP-xxxx-JPに触れるとSCP-xxxx-JPは、未知の方法で発光し始めます。(以下活性化状態と表記)

被験者がSCP-xxxx-JPを活性化させ光を直接目にした場合、被験者はSCP-xxxx-JPを幼少期から共に過ごしてきたかけがえのない大切な存在であると認知するようになります。この時点でSCP-xxxx-JPの非活性化状態における特異性は消失するため、同時に複数名の被験者が影響を受けることはありません。被験者をSCP-xxxx-JPから引き離す試みは被験者の暴力を含めた抵抗によって阻害されます。被験者にSCP-xxxx-JPから引き離された状態を強制すると、被験者は強いストレスにさらされ続け平均して72時間でストレスを原因とする各種障害を発症します。この状態を第1段階とし、この段階では被験者はクラスA記憶処理を受けることで影響を脱することが可能です。

第1段階の被験者が平均して48時間以上活性化状態のSCP-xxxx-JPの近くで生活を送った場合、被験者は第2段階へと進行します。第2段階ではSCP-xxxx-JPは自律的な飛行を開始します。SCP-xxxx-JPは被験者の胸部の周りを半径を約60cmに保ちながら被験者の頭部から見て時計回りとなるように0.18rad/sで飛行し始めます。この状態のSCP-xxxx-JPの飛行を阻害する試みは全て失敗しており、阻害を試みた機器の破損という結果に終わっています。第2段階へ移行した被験者はSCP-xxxx-JPの状態を良好に保たなければならないという強迫観念に取りつかれ、日焼け、埃、汚れ等がSCP-xxxx-JPに悪影響を及ぼさないように細心の注意を払いながら生活を送ります。この段階の被験者とコミュニケーションをとることは可能ですが、SCP-xxxx-JP以外に関する話題には関心を示さずSCP-xxxx-JPと近しい存在になるためにはどうすれば良いかという話題に執着します。精神鑑定の結果、被験者は高い割合で重度の鬱病やパラノイア、軽度の統合失調症を発症しています。この時点で被験者へのクラスA記憶処理によってSCP-xxxx-JPを原因とする精神疾患の症状を抑えることはできるものの、SCP-xxxx-JPの影響を無効化する、もしくは遅らせる効果は確認されていません。

第2段階へ移行した被験者は平均120時間で第3段階へと移行します。第3段階へ移行した被験者は体を丸め座り込みます。この時点から被験者は一切の活動を行わず、食餌や排せつの兆候をみせません。この状態に移行してから平均して40分ほどで被験者の骨格が異常に発達し始めます。被験者の骨格は皮膚組織を突き破り被験者を包み込み始め、平均して75分ほどで不完全な球体へと変形を終えます。この時の大きさは一定ではなく被験者の元の大きさに比例します。この時点で被験者の骨格は一般的な元の生物の骨格の硬度を大きく上回る未知の物質と変化し、重機などを用いなければ破壊することはできません。この状態の被験者の表面からわずかな鼓動を検知することができることからこの時点で被験者は生存していると考えられています。

変形が完了して約7日が経過すると被験者は平均して170秒間にわたって発光し始めその後SCP-xxxx-JPと同じ特異性を発現します。材質もSCP-xxxx-JPと同様のものへ変化し表面的な僅かな加工を除き破壊は困難となります。この時点で被験者からは一切の生命反応が検出されないため、被験者は死亡したものとして扱われます。この時から被験者はSCP-xxxx-JP-aと分類されSCP-xxxx-JPと同様に収容されます。被験者がSCP-xxxx-JP-aとなった時点でSCP-xxxx-JPは飛行を停止し非活性化状態へと戻ります。

補遺1: 実験記録から一定以上の知能を持つ生物ならばSCP-xxxx-JPの影響を受けその大きさに比例したサイズのSCP-xxxx-JP-aと変化するということが分かりました。さらにSCP-xxxx-JPとSCP-xxxx-JP-aの持つ異常性には一切の差異が確認されていません。以上のことからSCP-xxxx-JPもまたSCP-xxxx-JP-aの1つなのではないかという説が提唱されています1-██博士

補遺2: 後の調査によりSCP-xxxx-JPが見つかった家屋から1.2km地点の山中で小規模なクレーターが発見されました。その規模から推察される隕石の大きさや質量がSCP-xxxx-JPと一致しました。この事からSCP-xxxx-JPはSCP-xxxx-JP-aの一つであり、知性を持つ地球外生命体が、この異常性の根源または他のSCP-xxxx-JP-aに曝露した後に地球に漂着したものであるという説が提唱されました。-██博士