アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス:safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP-1、2はサイト8181の小型電子機器収容倉庫████番に保管されます。実験の際はサイト管理者による許可が必要です。
SCP-XXX-JP-2郡の内のどれか1種類をサイト担当職員は割り当てられます。新たなSCP-XXX-JP-2の作製を希望する場合はサイト管理者による検閲が行われます。
SCP-XXX-JP-3は担当の精神カウンセラーによって人格に異常が無いか要診断された担当職員によってSCP-XXX-JP-3と交流を図ります。他の業務に支障が出ない程度に交流を図ります。もし人類に対して敵対的な行動を取るSCP-XXX-JP-3が出現した場合は、サイトに展開している機動部隊み-1”チートコード”によって捕縛、場合によっては終了されます。
SCP-XXX-JP-3を出現させるために”プロトコルplay”を実行する場合はその 職場の上長 サイト管理者によってSCP-XXX-JP-3の状態を検閲されなければなりません。
説明: SCP-XXX-JP-1の外観は携帯型のゲーム機媒体、通称PS Vita(正式名称はPlayStation Vita)です。内部は一部改造されており、メインメモリの上限が1000MB以上、VRAM1000MB以上に拡張されていると推定されます。また、専用のメモリーカードを必要としません。SCP-XXX-JP-1は当該ゲーム機媒体に対応するフラッシュメモリを入れて起動しゲームをプレイするか、PlayStation Storeでゲームをダウンロードしプレイすると、特異性が発揮されます。SCP-XXX-JP-1を用いて起動させたフラッシュメモリ、またはゲームデータ(以降、SCP-XXX-JP-2郡と呼称)はゲームのプレイヤー(以降、実行者と呼称)、そしてプレイヤーが存在する世界が自分達がいる世界とは別に存在すると認識していきます。この認識の段階はSCP-XXX-JP-1の電源を入れてから、5分以上ゲームをプレイした後にSCP-XXX-JP-1の電源を切るまでを、1回のプレイ回数としてカウントされ、プレイ回数が2回を越えた後から進行していきます。認識は段階によって3段階に分けられ、実行者はこの段階ごとにプレイ形式を変化させなければなりません。最終段階になると実行者はSCP-XXX-JP-1のカメラ機能を用いて認識出来る、SCP-XXX-JP-2郡の中の世界に存在する生物全般(以降、SCP-XXX-JP-3郡と呼称)を実行者が存在する世界に出現させることが可能です。
SCP-XXX-JPの発見は、20██年██月██日に日本の秋田県████市████町の某ゲーム機を含むリサイクルショップに立ち寄った財団エージェントが一般客が「ゲーム機媒体を買いなおして何回も試しているのに、エラー表示しか出ない」という不審な現象を受けて念のためにソフト、ゲーム機本体を買い取ったことから始まります。財団エージェントは一般客及び店員にクラスA記憶処理を行った後サイト8181へ運送、サイト研究員達が調査を行いました。ゲーム媒体に異常はありませんでしたが、フラッシュメモリが通常よりも1000MB以上拡張されていました。(これは前述したSCP-XXX-JP-1の上限とほぼ同数です。)ゲーム媒体は異常性が認められないため破棄。フラッシュメモリをサイト内に残し詳細な研究が行われました。しかしそれ以上の成果は得られず、『規格外な容量を持つがプレイできないPSVitaのフラッシュメモリ』というAnomalousアイテムとしてサイトロッカーに保存されていました。
その後の20██年██月██日に、リサイクルショップから1kmほど離れたアパートに住む40代の無職、███ ███氏が窃盗の罪で逮捕された際に、警察官として潜入していた財団エージェントが取り調べでSCP-XXX-JP-1の存在について███氏が言及したため、回収に至りました。SCP-XXX-JP-1の異常性から考察し、先述のSCP-XXX-JP-2
との関連性が示唆されたため、後述の実験を経て双方のオブジェクトは現在のSCP-XXX-JPとして再分類された
以下はSCP-XXX-JP-1の影響を受けたSCP-XXX-JP-2の実行者と実行者が存在する世界に対する認識の段階の概要です。
認識の進行段階 プレイ回数 主な認識の概要 第一段階 プレイ回数2回以上5回未満 *ゲームシナリオの改変 キャラクターのセリフの改変 未収録のキャラクターボイスの出現 ゲーム内のキャラクターは以上の変化に対して認識はしていない 第二段階 プレイ回数5回以上10回未満 キャラクターは経験している事象に対してデジャブ感を覚える 第三(最終)段階 プレイ回数10回以上
補遺: