アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス:Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP活性化範囲外の周囲2kmには円形の防御境界線が確立され、カバーストーリー「軍事演習場」の流布の下に封鎖されます。警備にあたる職員は武装してこれを維持し内外からの許可されていない人員及び物品の侵入を防ぎます。
また、2週間に1回を基準とした無人探査機を用いたSCP-XXX-JP活性化範囲内の調査を行います。その際にSCP-XXX-JP活性化範囲内の建造物等を確認し変化及び活性化範囲の増大イベントの発生の有無を確認します。探査を主導する機動部隊の長は探査終了後に調査報告書を本オブジェクトの担当研究員である星野博士に提出してください。
増大イベント及び内外からの侵入事案を受けた場合は直ちに機動部隊ま-10("黄昏の恋人") が招集され、これの阻止にあたります。活性化範囲内に存在する異常性を受けた人員及び物品は異常性の更なる拡大に繋がるリスクを排除するため如何なる理由があろうとも防衛境界線より持ち出すことは許可されません。
説明: SCP-XXX-JPは██県██市██に存在する森林地帯の中に所在する2 km²の面積を保有する放棄されたと見られる遊園地とその中に存在する異常な建築群及び実体群です。SCP-XXX-JPは見た目には一般的な遊園地に見られるアトラクションやグッズ売り場、飲食店を含む施設が確認されています。しかし、そのどれもが経年劣化と見られる錆やSCP-XXX-JP周辺環境に酷似した植物の影響を受けており、放棄されてからかなりの年数が経っていると推測されます。電源や水源等も供給元を遮断しているにも関わらず未知の供給源を用いてこれらを使用している様子が観測されています。
その中に存在する異常建築群(以降、SCP-XXX-JP-Aと呼称)は見た目にはアメリカ軍が野戦築城する先に用いられる建築資材を用いた野戦陣地に見えます。この陣地は遊園地の敷地全体に構築されており、塹壕やHESCO防壁、有刺鉄線等を主に使用し構築された陣地です。しかし、見た目には一般的な資材を用いた陣地に見えますが、これらの耐久性は既存の物より異常に強固であり、財団がこれまでに██回実施した攻撃の内、破壊に成功した例はありません。陣地には多数の重火器が配備され、侵入しようとするSCP-XXX-JP外の実体、物体に対して積極的な排除を試みます。第3次攻勢作戦の際にこれらは全て消失しました。
また、SCP-XXX-JPにはこれらの陣地を運用する人型実体(以降、SCP-XXX-JP-Bと呼称)が存在します。SCP-XXX-JP-Bはのテディベアの着ぐるみを着た身長164㎝-185㎝の複数の個体で形成される異常な個体群です。衣類下の身体的特徴を把握しようとする財団の試みは全て失敗に終わっています。SCP-XXX-JP-Bは常に武装しており、その火器は標準的なアメリカ軍で使用される火器に酷似しています。また、その見た目に対し、非常に強固です。財団の標準的な小火器ではSCP-XXX-JP-Bの表皮を貫通することは難しく、活動をやや鈍らせる程度しか効果はありません。しかし、SCP-XXX-JP-Bの表皮は大口径の火器や熱兵器に弱いため、これらの火器を使用することでSCP-XXX-JP-Bを無力化できることが判明しています。
補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]