特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはサイト-81██内の専用の倉庫に保管されます。現在、SCP-XXXX-JPに関する実験は無期限に凍結されています。SCP-XXXX-JPの倉庫に立ち入る際は、前科のない、特定の宗教観を持たない健康体の財団職員が、レベル3/XXXX-JPクリアランスを所持する職員の許可を得て入室してください。
SCP-XXXX-JPに関する情報は、レベル3/XXXX-JPクリアランスを持つ職員にのみ開示され、他の職員には問題がない程度まで偽装された報告書が提示されます。レベル3/XXXX-JPクリアランスはクリアランスレベル3以上の特定の宗教観及び死後観を持たない職員にのみ与えられます。
説明: SCP-XXX-JPは██県██市の山間の集落で発見された、高さ約2mの巨石です。蛍光X線分析による調査では、SCP-XXXX-JPの成分に異常性は見られませんでした。
SCP-XXXX-JPの異常性は、SCP-XXXX-JPの半径1█m以内に、何らかの死後観を持っていたヒトの死体が存在する時に発現します。条件を満たした時、対象の死体はその死体の生前の死後観に基づいた挙動を示します。この挙動は、ほとんどは対象の死後観に合致していますが、一部はその限りではありません。この性質は、SCP-XXXX-JPの半径1█m以内でヒトが死亡した時と、SCP-XXXX-JPの半径1█m以内にヒトの死体が運び込まれた時の両方で発現します。現在、現象の原理については明らかになっていません。
SCP-XXXX-JPは199█/█/██、脳卒中により救急車で搬送された███氏が搬送中に消滅したことが財団の目に止まり、収容に至りました。後の実験によるSCP-XXXX-JPの性質から、███氏は搬送された時点で死亡していたと考えられています。後の調査で、███氏は熱心な█教徒であったことが確認されました。
補遺1: SCP-XXXX-JPについての実験記録
実験は、███博士監督の元、████研究助手及び警備員5名によって実施されました。また、実験記録XXXX-JP-6以前の実験では、SCP-XXXX-JPの異常性は、半径█m以内の死体が消滅することだと考察されていたことに留意してください。
実験記録XXXX-JP-2 - 日付199█/█/██
対象: 84歳 女性 無職 █教徒
死因: 老衰
結果: 死体は消滅
実験記録XXXX-JP-3 - 日付199█/█/██
対象: 56歳 男性 銀行員 特定の宗教の信者ではない
死因: 肺がん
結果: 死体に変化はなし
分析: 異常性の発現に何らかの条件があるのかもしれない。あるいは異常性は死体の消滅ではないのか。-███博士
実験記録XXXX-JP-6 - 日付199█/█/██
対象: 72歳 男性 無職 ████教徒
死因: 脳卒中
結果: 死体は消滅
分析: 恐らく死体の宗教の信仰に依存されるのだろう。さらなる調査を行うこと。-███博士
実験記録XXXX-JP-8 - 日付199█/█/█
対象: 48歳 男性 会社員 ████教徒
死因: 胃がん
結果: 死体は消滅せず
分析: 死後の世界の思想のない宗教なら異常性は発現しないようだ。死後の世界の思想がある宗教でも死体は消滅するという思想はないだろうし、合致しない点もあるのかもしれない。-███博士
実験記録XXXX-JP-9 - 日付199█/█/█
対象: 7歳 女性 特定の宗教の信者ではないが、"天国"や"地獄"といった概念を信じていた
死因: 交通事故
結果: 死体は消滅
分析: 宗教は関係なく個人の思想が問題のようだ。さらなる実験を行うこと。-███博士
補遺2: 事件記録XXXX-JP-1の後、SCP-XXXX-JPに関する実験は無期限に凍結されています。それに伴い、レベル3/XXXXJPクリアランスが制定されました。
事件記録XXXX-JP-1
199█/█/█、実験記録XXXX-JP-9の終了直後、████研究助手がSCP-XXXX-JPの半径1█以内に侵入し、服毒自殺を図りました。その結果、████研究助手は[データ削除済]。後の調査で、████研究助手は新興宗教██████の熱心な信者であったことが判明しています。