タイトル: SCP-3991-JP (怪奇とそれに至るまでの道)
著者:serisawanatu
作成年: 2023 3月13日
アイテム番号:
オブジェクトクラス:keter
特別収容プロトコル:担当職員はSCP-3991-jpが移動したことを確認したのち情報収集を実行し、SCP-3991-jpだと推測できる道が発見され次第直ちに現場へ向かい、なんらかの手段を用いてSCP-3991—jpの延長線上の道を全て通行禁止にしてください。この際、手段は問いません。強行的に通行しようとする非財団職員は[削除済み]してください。
*警告*
実験的な記録を目的とし、SCP-3991-jpを通行した職員が多数存在したため、SCP-3991-jpの発生させる事象に冷静に対応することができる担当職員以外の接触を禁止します。
SCP-3991-jpを発見したユーザーが財団職員ではなかった場合はそのユーザーの身元を特定したのちに記憶処理班がユーザーの元へ向かい、クラスB記憶処理を施してカバーストーリー「認識阻害」を流布してください。
SCP-3991-jpが存在することが正式に確認された際にはSCP-3991-jp出現以後に当該アノマリーを通行したと考えられるユーザーをリストアップしてください。この際発見された地域に居住していない、または既にSCP-3991-jpの影響を受けてしまっているユーザーは除外してください。
SCP-3991-jp通行以降も同地域に居住しているユーザーにはカバーストーリーを流布してください。また、一日に1000以上のユーザーの通行が確認される道の場合はグレード3以上の[編集済]が発生する可能性が高いため、認識偽装コードをcloudに改定したのち、マニュアルに従ってオペレーション94を実行してください。
説明:SCP-3991-jpは便宜上道と呼称される物の形をとって出現する不完全精神生命体です。
一見すれば通常の道と同様の形ですが、その特異性は自我が存在する生物がSCP-3991-jpを通行した際に表れます。SCP-3991-jpは自身を通行した生物を認識すると、通行者の前に何らかの形をとって出現します。この時にとる形は大きさ、形状共にそれぞれ異なりますがそのどれもが殺害能力を有しており、自身を通行した生物の殺害を目的としています。理由は判明しておらず、財団はSCP-3991-jpが行う通行者の殺害行為の意図的な阻止には成功していません。
発生する異常性
SCP-3991-jpを通行すると七日以内にSCP-3991-jpが通行者の居住地周辺に出現します。また、なんらかの原因によって通行者の生命活動が停止しなかった場合であっても、SCP-3991-jpは通行者の死亡、またはSCP-3991-jpが観測不可能な地点へと移動したことを確認するまで通行者を追従し、殺害行為を完成させようとします。
またSCP-3991-jpが通行者を単数として認識できない程多数の人物が通行していた場合、SCP-3991-jpは大規模な[編集済]を引き起こすということを確認していますが、我々は何が発生したのかを認識することができません。
追記:このSCP-3991-JPの行為に対して記憶処理は一定の効果を見せるという実験結果を██████博士が確認しています。