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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██に設置してある低脅威物品保管ロッカー内に収容します。実験等での持ち出しの際、SCP-XXX-JPを活性化させる下記の作業を行わないよう注意して運搬します。

説明: SCP-XXX-JPは横14cm×縦7cm×高さ7.5cmの直方体の木製オルゴールです。右側面に金属製のゼンマイねじがついており、外観は一般的なオルゴールと何ら変わりはありません。SCP-XXX-JPは常時不活性状態にあり、下記の作業を行わない限り活性状態にはなりません。

SCP-XXX-JPはねじを巻き、蓋を開けたとき活性状態となり、その異常性を発揮します。活性状態になったSCP-XXX-JPの音色を聞いた人間(以下、対象者と呼称)は人によって様々な『幸せな思い出』を鮮明に思い出し、SCP-XXX-JPを抱きかかえ、大量の涙を流し始めます。対象者は涙を流し続け、やがて原因不明の心臓麻痺により即死します。対象者が完全に死亡するとSCP-XXX-JPは鳴り止み、自動的に蓋が閉まり、再び不活性状態に入ります。
SCP-XXX-JPは対象者に抱えられた瞬間、対象者の胸の皮膚とSCP-XXX-JPが同化することが判明しました。また、対象者が完全に死亡した約2秒後にSCP-XXX-JPが皮膚との接着が剥がれるのを確認されました。対象者がSCP-XXX-JPを抱きかかえる際、必ず心臓の位置に合わせて抱くことが判明し、対象者の死亡原因である心臓麻痺と何らかの関連性があると考えられます。実験場にDクラス職員が数人いる状態でSCP-XXX-JPが活性状態に入った場合は『最も近くにいた人間』が対象者となることが判明し、音色を聞いた対象者以外の他のDクラス職員には何も異常は確認されませんでした。

以下が対象者へのインタビューになります。

実験記録-1 2█████/███/███: 聴覚障害のあるD-XXX-JPがSCP-XXX-JPを活性状態にした場合の実験を行ったところ、実験場外にいる職員に向かい、ガラス越しに手話で「聞こえる」と言った後、SCP-XXX-JPを抱え涙を流し始めました。
この実験により、「SCP-XXX-JPに聴覚は関係なく、『最も近くにいた人間』に等しく『音色が聞こえる』よう錯覚し、SCP-XXX-JPを抱きかかえる」ということが判明しました。

実験記録-2 2█████/███/███: SCP-XXX-JPのねじを巻き、実験場が無人の状態で、ロボットアームによりSCP-XXX-JPの蓋を開けた場合の実験を行った。結果、SCP-XXX-JPは固く閉ざされ、ロボットアームのパワーで開くことは不可能でした。実験場にDクラス職員が存在した状態で同様にロボットアームを使いSCP-XXX-JPを開こうとしましたが、こちらも開くことはなく失敗に終わりました。その後、Dクラス職員が手でSCP-XXX-JPを開こうとした結果、SCP-XXX-JPの蓋は容易に開き音色が鳴り始めました。
これらの実験結果から推察するに、SCP-XXX-JPは人間の手によって開かれた場合のみ活性状態に入るものと考えられます。

補遺1: SCP-XXX-JPは20███/8/███、財団エージェント・███がプライベートで立ち寄った骨董品店で、店主がSCP-XXX-JPを抱えて死亡しているのを発見し回収されました。店主については「急性心筋梗塞による心臓麻痺によって死亡」として処理されました。

補遺2: オブジェクトの蓋の裏にはA7サイズの手紙が折って挟まれており、中身には下記のような文章が一般的な水性ボールペンで書かれていました。また、この手紙の文字のインクがところどころ水で滲んでいるような痕があったので成分分析を行った結果、涙液であることが判明しました。