保管状態のSCP-XXX-JP
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは財団各サイト間の物流業務に使用され、この状態をもって収容されているとみなします。SCP-XXX-JPは必ずその地域出身の職員が取り扱います。
もし、流出が確認された場合、回収部隊い-23("犬のお巡りさん")を派遣、速やかに回収を行なってください。流出期間が長期に渡った場合、回収に加え流出地域の企業、住民へ意識調査を行い、影響を受けていると確認された人物へAクラスの記憶処理を行ってください。
未回収のSCP-XXX-JPは、Pパレ共同使用会、JRP及び財団フロント企業Support Collect Palletsを通じ行われます。
SCP-XXX-JP事件記録A及びBを受け、回収されたSCP-XXX-JPは必ず財団の所有物であることを示すロゴを付けてください。
説明: SCP-XXX-JPはプラスチックパレット（通称プラパレ）と呼ばれ物流に用いられる、荷物を載せる為の荷役台です。現在、財団ではこのSCP-XXX-JPを████枚保有しています。SCP-XXX-JPのサイズはT11型などを始めとしたJIS規格に準じています。SCP-XXX-JPの色、記載されたロゴ等は様々ですが、同一の特徴として同じ場所に通し番号と思われる6桁の数値が描かれています。
SCP-XXX-JPは物流業務外の用途で用いられるか、本来の所有者を外れた物流ルートにて一定期間使用された場合、その異常性を発揮します。異常性を発揮したSCP-XXX-JPの周囲5m内に一定時間いた者は、故郷に帰りたいという強い思いに襲われます。この感情は、SCP-XXX-JPの影響に暴露し続ける限り累積し続けます。
補遺: 20██/█6/██に██市の██████工業より██署に届けられた外国人技能実習生の集団失踪並び██空港にて発生した集団密航が財団の目を引きました。保護された外国人技能実習生は口を揃えて故国への望郷の念を唱え隙を見ては逃亡を図っていた事が記録されています。██████工業において労働基準法などに違反するような事案はありませんでした。その後の調査で、望郷の念を理由にした失踪事件が多発している事が判明します。
上記失踪事件記録軍を基にSCP-XXX-JPを回収、サイト-81██の低脅威度物品収納倉庫にて保管されると共に、市場に出回っているであろうSCP-XXX-JPを回収する為のプロトコルが制定されました。
SCP-XXX-JP事件記録A - 日付20██/10/08
サイト-81██に、███自動車██工場、████建築、███農協、█████運輸、███樹脂化学██工場、██林業の従業員███名が、SCP-XXX-JPの返却を求めサイト-81██へ押しかけてきました。彼ら曰く、財団は不法にSCP-XXX-JPを所有し、彼らの企業の収益を圧迫しているとのことです。
この時点で財団は8███枚のSCP-XXX-JPを回収しており低脅威度物品収納倉庫にて保管していましたが、いずれも正式な法的手続きに則って入手したものでありました。
サイト-81██管理者が上記の説明を行いましたが、従業員らは納得せず、実力行使におよんだ為、機動部隊が出動、従業員らを鎮圧後、記憶処理を行い解放しました。
SCP-XXX-JP事件記録B - 日付20██/10/31
サイト-81██内低脅威度物品収納倉庫を棚卸中、██地方██島出身の職員がSCP-XXX-JPパレットナンバー451090を他の物品を運ぶのに繰り返し用いていたことが発覚。異常発生条件を満たしていたにも関わらず、異常性は発現しませんでした。
SCP-XXX-JPパレットナンバー451090の詳細を確認した所、物品管理用用紙（財団ロゴ入り）がパレット側面の従来のメーカーロゴの上に貼り付けられていたことが確認されました。