・まとめサイトを題材にしたなにか
自分の生活や行動が転載されている?→財団の収容室の様子も……
・無音カメラ
撮ったものの音が消える。本などは擬音語が消える、音が出なくなる
足音がなくなってすごいDクラス脱走した?行動の管理が難しくなるからダメ
大学生、声が出なくなる そのアプリをダウンロードした→そんなものはない 声が出なくなった数人の生徒は財団の保護下にある
ある日突然他の携帯にも入ってるやん!!!!ふざけんなや!!!!性質に気づいた人間の悪用のおそれがあるのでユークリッドになりました(潜在的ケテルかもね)
・石膏像
石膏像を見続ける→自分のことを見て欲しいと思い込み→見てくれないと暴れ出すorポーズを取ったまま、自分も石膏像になってしまう
・なんか平行世界に繋がる穴?ドア?的な
複数あり、一軒家のリビングに通じる、そこでは夫婦二人と子供が仲睦まじくしている(入るところが違うと場所が違うけど夫婦二人と子供がいるのは同じ) お客さんのていで入るとありがたく迎えてくれる
ある日、すべての穴の夫婦・子供が死んでいるのを財団は目撃。旦那に熱烈な片思いをしていた女性が殺してまわっていた
「あの人と同じ姿の、違う名前の他人が、あいつと同じ姿の女と恋をしている」
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPが一般人のスマートフォン及びPCにインストールされないよう、当オブジェクトはプロバイダからブロックされます。App store、Google playストア、webサイトは全て常にネットワーク監視プログラム『Quadrangular』を用いて監視してください。また、ゲームアプリ開発フロント企業「スター・キャンパス・プラネット」社と提携し、類似アプリケーション「スターレコード レボリューション」の運営・開発を行います。当アプリはカバーストーリー「終了アプリケーションのリメイク版」の元で運営・開発を行ってください。
説明:
補遺:
スマホゲームのオブジェクト。
簡単に言えばそのゲームしかできなくなる、やらなくなる。強迫観念に駆られているわけではない?楽しくってやめられない?
博士を絡めても面白そう(検討中)
「せっかくのイベント!サボる人がみんな困っちゃうよね?でもこのゲームなら大丈夫!ずっと楽しく遊べちゃうよ!さあみんな!イベントを楽しもうね!」なスタンス
さすがにやりすぎかもしれない おこられるかも
アプリをやってた人は全員特定して記憶処理してデータも全部類似アプリに移行して解放
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Eucild
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはSCP-XXX-JP-1実体と共に、サイト-8157の標準収容室に収容され、食餌は専用の機械を通して行われます。
SCP-XXXX-JP-1の体積に応じ、逐次収容室の変更要請を行います。また、「トラジェディー・イベント」が起こった場合は、サイトが直ちに閉鎖され、サイト内に常駐された機動部隊し-15("サッドバスター")が対処に当たります。トラジェディー・イベント後、新たなSCP-XXX-JP-1実体が出現した場合、担当職員へ直ちに報告をして下さい。
説明: SCP-XXX-JPは10代前半のアジア系思春期女性の姿を維持しています。収容当時の年齢は14歳でした。20██年の収容当時から老化の徴候がない以外は一般的な少女と変わりなく、収容には非常に協力的です。SCP-XXX-JP-1実体が何らかの異常性を持っていた場合、SCP-XXX-JPのみはその影響を受けません。
SCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JPと共に収容された異常存在です。SCP-XXX-JP-1実体は1体のみ出現し、複数出現した記録はありません。
SCP-XXX-JPは6ヶ月から1年の周期で出現します。SCP-XXX-JPに近づく生物、物体全てに対して敵対的ではありますが、出現から6ヶ月の間は言葉や仕草での警告に留めることがわかっています。
出現から6ヶ月を過ぎると、どのような状況下でも極度に興奮し、周囲に存在する全ての生物に対して敵対的となり攻撃を加えます。(以下、実体が敵対的となり破壊行動を行うイベントを『トラジェディー・イベント』と呼称)
20██/██/██現在までに発生したトラジェディー・イベントは全て、「SCP-XXX-JP-1がSCP-XXX-JPを庇って死亡」し、終了します。位置的・状況的に不都合がある場合も結末は変わらず、武器などを用いなかった場合に対しても同様です。武器を用いなかった場合はSCP-XXX-JP-1が自己終了という形でイベントが終了します。トラジェディー・イベントから3日後、新たなSCP-XXX-JP-1実体が現れます。
SCP-XXX-JPは神奈川県███市付近にて、一家全焼事件の多発がSCP-███-JPの調査の為訪れていたエージェント・設楽の興味を惹き、収容へ至りました。市民にはAクラス記憶処理を施し、カバーストーリー「連続放火魔事件」を流布して対応済みです。
以下は、SCP-XXX-JP-1実体のリストです。
実体記録XXX-1
実体No.: SCP-XXX-JP-1-A
収容開始日: 20██/██/██。初期収容時の個体。
特徴: 包帯を全身に巻いた男性人型実体。推定20代。[削除済]の為か皮膚が非常に直射日光に弱く、その特性で全身の皮膚が焼け爛れており夜にしか活動ができない。原理不明の発火能力を持つ。SCP-XXX-JPのみ、この際に吹き出る炎に当たっても火傷などを負うことはない。
イベント詳細: 収容開始日から3ヶ月14日後、突如として暴れ出し、サイト-8157に火災が発生。特性が未判明だったため、機動部隊が対処に当たったが、対象はSCP-XXX-JPの方へと放たれた銃弾を庇い死亡。2名が死亡、5名が重軽傷を負った。
実体記録XXX-2
実体No.: SCP-XXX-JP-1-B
収容開始日: 20██/██/██
特徴: 体長2mの一般的に「竜」、「ドラゴン」と呼称される異常実体。未知の発声器官を持ち、日本語・英語・ドイツ語での会話が可能である他、フランス語に似た未知の言語を話す。背に翼を持ち、鳥類と同じような飛行が可能。月光に鱗を当てると鱗が宝石へと変化する。
イベント詳細: 前回イベント発生時から半年後にイベントが発生。サイト-8157の天井を破り、背にSCP-XXX-JPを乗せ、未知の言語を叫びながら飛行し逃走。当初は捕獲・鎮静措置が取られることとなっていたが、オブジェクトが市民に知られる危険性及び、逃走速度が非常に早いため捕獲は困難との判断により、戦闘機による終了措置が取られることとなった。終了時、対象が「SCP-XXX-JPをゆっくりと地に放り投げて」いたことは特筆に値する。このイベントによるSCP-XXX-JPへの外傷はなく、対象の行動が逃走のみだったため機動部隊への死者・負傷者はなし。
実体記録XXX-3
実体No.: SCP-XXX-JP-1-C
収容開始日: 20██/██/██
特徴: 体長3mの異常実体。蜥蜴の頭・茶色い体毛に覆われた四肢を持ち、手足には鉤爪のような器官と[編集済]、水かきが付いている。強酸性の体液を持つ。SCP-XXX-JPのみ、この体液に触れても皮膚や衣服が溶けることはない。
イベント詳細: 前回イベント発生時から半年後にイベントが発生。今回は終了措置ではなく、捕獲・鎮静措置が取られることとなったが、対象は捕獲を拒否し、自己終了した。死亡者はおらず、2名が重軽傷を負った。
実体記録XXX-11
実体No.: SCP-XXX-JP-1-K
収容開始日: 20██/██/██
特徴: 現在の個体。20代前半と推測される男性人型実体。アジア系男性の特徴を有している。財団製の能力テストでは学力・身体能力共に平均的な値を出している。日本語での会話が可能。
イベント詳細: 次回イベントは20██/██/██。
20██/██/██、SCP-XXX-JPに対してインタビューが行われました。以下はSCP-XXX-JP、SCP-XXX-JP-Kへのインタビュー記録です。
対象: SCP-XXX-JP
インタビュアー: エージェント・設楽
付記: 円滑にインタビューを進めるため、エージェント・設楽はSCP-XXX-JPを本名(███ ██)で呼ぶことが許可されている。
<記録開始>
エージェント・設楽: こんにちは、██さん。
SCP-XXX-JP: こんにちは。あと、私のことは無理に名前で呼んで下さらなくても、大丈夫です。
エージェント・設楽: えっ、それでいいのかい?
SCP-XXX-JP: 何でしたっけ……エス、シーピー?でしたっけ。あなた達が呼ぶような、記号みたいな……。
エージェント・設楽: うん。確かに俺たちはそういった名前でここにいる物とかを呼んでるけど……
SCP-XXX-JP: ええ。構いませんよ。
エージェント・設楽: そうか。わかったよ。(インカムで監督役の相馬博士へ呼びかける)どうします?自分の事こっちの名称で呼んでほしいって言った人型SCP、初めてですよ。
相馬博士: オブジェクトの要求に従うことを許可します。
エージェント・設楽: わかりました。(対象に向き直って)SCP-XXX-JP、君の周囲で何か変わったことがあったと思う。そのことが起きたのは、いつ頃か覚えてる?
SCP-XXX-JP: あまりよくは覚えていないんですけど……。まだ、学校にいた頃だったのは覚えています。私、学校ではいじめられていて……。嫌だったけど、どんなに抵抗しても全員面白がるから、意味がなくて……その、抵抗するのも、やめていたんです。その時、『誰か助けてくれないかな』って思ったら、包帯を巻いた男の人が出てきて。
エージェント・設楽: (資料を確認して)この、SCP-XXX-JP-1の……
SCP-XXX-JP: (遮って)そんな風に言わないでください!
エージェント・設楽: あ、ああ。ごめんね。ええと、さっきの話に出ていたのは、手から炎を出す彼のことだね?
SCP-XXX-JP: 私こそ、いきなり怒鳴ったりしてごめんなさい。……話を戻しますね。
あの人は、マンガみたいに手から火を出して、私をいじめてた子たちを燃やして、家族とか、家とかも全部燃やして……。私は、ちょっと怖くなって……彼に、そこまでしなくていい、って言ったんですけど、心の中では、ざまあみろ、って気持ちもありました。
エージェント・設楽: そうか……。(7秒の沈黙)それと、君を守ってくれる人たちは半年の周期で暴れてしまうけど、彼はそうはならなかったのかい?
SCP-XXX-JP: クラスは人が死んで変な空気になっていたし、私も街のざわついた空気が嫌で……。彼が出てきてから3ヶ月くらい経った後に、耐えきれなくなってしまって、どこでもいいから私を連れて行って、と彼に頼んだんです。
エージェント・設楽: それで、ここへ来たんだ。
SCP-XXX-JP: そうなります。彼についていったら、ここへ足を運んでいて……。彼もただ、気まぐれにここへ向かっていたみたいで、この施設のことは全然知らないみたいでした。
エージェント・設楽: そうなんだね。これから少し辛い話をしてしまうけれど、大丈夫かい?場合によっては休憩も入れるし、話したくないようなら覚悟が決まってからでもいい。
SCP-XXX-JP: 大丈夫です。覚悟はできています。
エージェント・設楽: わかった。……君を守ってくれる人は、暴れた後に君を庇って死んでしまうか、自殺してしまう。理由はわかる?思い当たる節があれば何でも言って欲しい。俺たちは君を守ってくれる人を、できるだけ殺したくはないんだよ。
SCP-XXX-JP: 思い当たる節は……ありません。ごめんなさい。で、でも!
エージェント・設楽: なんだい?
SCP-XXX-JP: 暴れて、殺されるのは……仕方ないことだとは思います。だって、目の前に手のつけられないくらい暴れている人がいたら、取り押さえられたり、最悪殺されたって無理はないと思います。正当防衛だと思います。取り押さえられたら、自殺しちゃう人だっていましたけれど……。でも、あの蜥蜴の彼にも、思っていることとか、考えていることとかがあって、ああしたと思うんです。
エージェント・設楽: そうか……。
SCP-XXX-JP: でも、彼らは悪くないんです!彼らが思って、自分で考えて起こした行動ですから。彼らは悪くない。悪いのは、私なんです……どんくさくて、何もできなくって……。(9秒の沈黙)お願いします、彼らを助けてあげてください!私なら、どんな罰でも受け入れますから……。
エージェント・設楽: 罰だなんて。そんなことはしないから、安心してほしい。ただ、さっきも言ったけど……俺たちも、君を守ってくれる人たちを殺したくはないし、できれば穏便に解決した方がいいと思ってる。そのための努力は最大限することを約束しよう。
SCP-XXX-JP: それを聞いて、安心しました。お優しいんですね。
エージェント・設楽: 今日のインタビューはここで終了する。SCP-XXX-JP、部屋に戻っていいよ。
SCP-XXX-JP: わかりました。ありがとうございます。
<記録終了>
付記: インタビュー後、SCP-XXX-JPの監視カメラ化での振る舞い、言動、行動の分析が行われ、「深層心理的には悲劇的な状況に陶酔しているのみ」といった結果が出されました。SCP-XXX-JPによる収容状況の悪化・自己への暴力・給餌の廃止の提案は全て却下されます。
簡単なメモ
・女の子のSCP(収容には協力的。その方が「かわいそう」だから。)と、それを守る異常存在のSCP。
・半年〜1年の周期でSCP-XXX-JP-1が出てくる。JP-1は大きな化け物であったり、あくまで普通の人間だったりする。敵対的(戦闘は仕掛けてこない、能力も使ってこない。少女に対して触れるな!とかいう感じ。)会話ができる個体もいる。
・出現後半年はおとなしいが、半年を過ぎると敵対し、襲い掛かってくる。しかし、どの実態も「少女をかばって」死んでしまう。3日後、新たな実体が現れる。
・少女は「かわいそう」であることを受け入れており、守られることに快感・喜びを感じている。その快感を味わうために、もっと「かわいそう」になろうとしている。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは標準的な人型SCP収容室に収容されます。SCP-XXX-JP自身の精神状態が著しく不安定なため、1週間に1度メンタルカウンセリングを行ってください。オブジェクト自身の収容に協力的な姿勢を考慮した上で、オブジェクトへの娯楽用品の提供は1ヶ月1万円の範囲内で自由となっています。
説明: SCP-XXX-JPは10代前半と推測される人型実体です。
補遺:
簡単なメモ:別次元から来た?らしい人間。ヘッドセットをつけていたりホログラムキーボードなどを出したりできる→近未来から?
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス:
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは標準的な人型オブジェクト収容室に収容されます。SCP-XXX-JPへの食事の提供は専用の機械を通して行われます。SCP-XXX-JPの収容室への立ち入りは許可が下りない限りは禁止されています。万が一立ち入る際は二人以上で入室し、互いの足元に気をつけながら入室してください。
説明: SCP-XXX-JPは17歳の男性です。SCP-XXX-JPの右腕部には腕時計のような装置が付いており、この装置は数取器の役割を果たしているように見えます。(以下、装置をSCP-XXX-JP-1と記述)SCP-XXX-JP-1をSCP-XXX-JPから取り外すことは不可能とされています。収容時のカウントは15690でした。
SCP-XXX-JP自身、もしくはSCP-XXX-JPが直接手で触れたものを足で踏むと、SCP-XXX-JP-1のカウントが増加します。これは『踏む』と形容される概念や俗称、形容詞にも適用されます。SCP-XXX-JP-1のカウント数の下3桁以上に0が並ぶ、または同じ数字が4つ以上並んだ際に、SCP-XXX-JPは踏んだ本人にリクエストを聞き、娯楽物をひとつ作り出します。(以下、作り出された娯楽物をSCP-XXX-JP-2と記述)SCP-XXX-JP-2は一般的に「クオリティが高い」とされるものです。ただし、作り出せるSCP-XXX-JP-2はイラストや動画など、サブカルチャー的なもののみに限られています。以下は実験記録です。
実験記録-XXX-01
実験日時: 20██/██/██
実験方法: SCP-XXX-JPが素手で触れたマットをD-2377に310回踏んでもらい、SCP-XXX-JP-1の数値を16000にする。
リクエスト: D-2377が愛好しているアニメ███████の二次創作漫画。
作り出されたSCP-XXX-JP-2: 16ページに及ぶ漫画。D-2377が好きなキャラクター『██████』がメインの漫画だが、D-2377はオブジェクトにそのことを一切伝えていない。
実験記録-XXX-02
実験日時: 20██/██/██
実験方法: SCP-XXX-JPに手袋を着用させ、その状態でマットに触れてもらった後にD-2377にマットを踏ませる。
結果: カウントは増加しなかった。
素手ではないといけないようだ。 ——桐谷博士
補遺:
氏名: 百舌鳥 周(Mozu Amane)
フィールドエージェント。SCPオブジェクト及び要注意団体の情報収集、諜報活動、初期収容任務にあたる。
プロフィール・職務
エージェントの女性。細身で目つきが悪く、非常に口が悪いが、本人はいたって良識人。
一方で自己肯定感が低く根本的にはネガティブ。外出時や休日はクラシカルロリータを着ている姿が目撃される。
趣味はロボットアニメ鑑賞、カードゲーム、ネイル、かわいいマスコット集め、食べ歩き。インターネットカルチャーにも精通している。
職務はフィールドエージェント、SCPオブジェクト及び要注意団体の情報収集、諜報活動、初期収容任務。
本人の性格上、サブカルチャー方面・学生や子供の諜報を得意とする。
来歴
都内の高校に在学中、校内で超常現象が発生。経過観察のため、財団に関わることとなる。
財団監視下で高校を卒業すると同時に、エージェントとして雇用+異常性が発現。
同高校で、転校生として高校2年生をやり直すこととなる。
異常性
本人の『年齢』という概念が17歳で固定されており、肉体も周囲の認識も、永遠に17歳のまま。本当の年齢は18歳。
高校卒業後に異常性が発現したため、在学時に発生した超常現象の影響と考えられる。
本人は『いつまでも好きな服着られるし、学割効くし別にいいだろが!』とまあまあ楽観気味。
裏設定
幼少期からインターネットカルチャーに頭からつま先までどっぷり漬かっていた百舌鳥は、
2chのスレに参加したり、インターネットのオタクと交流する中で、
元々の自己肯定感の低さと相まって『若い女の子なら、なんだって/なにをしたって許される』『そうじゃなければ失望されてしまう』という歪んだ価値観を抱いてしまう。
高校を卒業して、『女子高生』という『最大の価値』を失った、と恐怖し、『大人になりたくない、価値ある自分でいたい』と切望した百舌鳥は、過去の超常現象をトリガーにして異常性を発現……といった感じ。
百舌鳥の根底にあるのは『何の価値のない自分への悲しみ』と、『何の価値もない自分を許してほしい』という意識。
Trichophilia。
毛髪性愛。
髪の毛。毛髪。
なんと美しく甘美な響きであることだろう。
だが自分の場合は、性的倒錯とか、性愛だとか、単なる性癖、と済ませられては困る。
髪の毛は神聖なるものだ。それに準じて、少年。美しい。15より下の、少年。
一遍の穢れも許されない、いいや穢れなどない、あるはずのない、神が創り出した唯一にして無二なるもの。
美の権化、愛の象徴。神聖なる神の御使い。目も眩む程に、美しい。
天使、という呼称が生ぬるい程に、私の心を捉えて離さない、その清廉潔白な在り方。
嗚呼、嗚呼。
全てが美しい。
完成された美。
無駄を削ぎ落とし、美しいものだけで出来ている、この世の美。顔も頭も手も足も胴体もその在り方も存在も少年という概念そのものさえも何もかも美しく私の心を捉えて離さないが、やはり一番、私の心が惹かれるのは毛髪だ。
少年、というものは誰しもが周囲からの見え方を気にする。同世代の女の子かもしれないし、はたまた同級生の少年の目線かもしれない。それを無視してやんちゃなまま泥だらけになるも良し、お洒落をしてみるのも良し、と私は思う。発剌と、爽やかに汗を流してスポーツに勤しむ姿や、朝に鏡の前で自分と睨めっこをしている姿を想像するだけで心が踊るというもの。嗚呼、嗚呼!何と美しく、可愛らしいことだろう!ショートヘア、ベリーショート、ロングヘア、オールバック、ツーブロック、ストレートヘア、ナチュラルショート!美しい、何よりも美しい。私はそれを喰らって生きている。美しきものを。穢れを知らぬものを。愛らしく麗しく愛おしいものを。喰らって、喰らって、喰らっている時は何よりも、世界の誰よりも、嬉しさ、愛おしさ、愛らしさ、気持ち良さを感じていると自負している。喰らって、喰らって、喰らい尽くす。貪り尽くす。愛し尽くす。抱き尽くす!交尾のことを比喩表現で喰らうと言うが、私は実際に、それを、食べている!交尾よりも気持ちよくて、美しくて、神秘的で、私の心を捉えて離さない。だから、だから!私の元に、15より下の少年を連r
元ネタ:SCP-526-JP
此処に来てから、何ヶ月、いや、何日経っただろうか。ふとそんな事を考えながら、私はオレンジ色のつなぎに袖を通した。制服みたいだ、と寝起きの頭で考える。数年前の記憶だけれど。
人の人生はふとしたところで歪みを起こす。そして狂う。それまで正常に回っていた歯車が、ふとしたところで壊れて、中身がぐちゃぐちゃになって、がらがらと壊れる。
数年前は普通に学生として生活していたはずなのに、今では立派な死刑囚だ。学校一の優等生が今や監獄のような場所でこき使われている。
笑わせる。
別に、私自身の家庭や友人たちに問題があったわけじゃない。至極、普通だ。普通のままだ。成績だって、よかった。勉強は好きだった。知ることは、好きだった。
じゃあなんで、こんな場所にいるのかって?
答えは簡単だ。
人を殺したからだ。
私は学生としての本分を終えた後に、一人の男と付き合った。でも、そいつがここでは言えないくらいのクソ野郎だった。今思えば、どうってことない野郎なのかもしれない。でも、あの時はどうしても、辛くて、悲しくて、好きだったからこそ、憎悪が身体の底から湧き上がってくるようだった。だから、どうしてもむかっ腹が立って、殺した。キッチンにあるナイフで腹を刺した。何度も刺した。それだけで私の怒りはおさまらなかった。近くにあった花瓶か何かで頭を殴った。何度も何度も殴った。必死に殴った。それでも私の怒りはおさまらなかった。そいつの本当のガールフレンドがやってきた。そいつは悲鳴をあげた。泣いていた。見られたから、殺した。クソ野郎を殺したナイフで、何度も刺した。二人が物言わぬただの、血まみれの、グロテスクな人形になった後は、二人を切り刻んだ。そして、捨てた。どこに捨てたかは覚えていない。ただ、ずっと遠くの森の中へ。バレないとは思っていなかった。いずれ、罪が明るみに出るときが来る、そう思っていた。そうしてから1ヶ月と少し経った後に、私は逮捕された。
当然のことだ。
当然、私は死刑にされた。ただ、独房の中で死を待つのみだった。全てがどうでもよくなって、虚無感に打ちひしがれていた時に、不意に独房の扉が開いたのであった。雰囲気だけでもわかる、博識そうな人間と、銃を持った人間が二人——いたような気がする。どうも曖昧だ。その後、「ここで死を待つよりは、我々のために働いてくれ」みたいなことを言われた……気がする。1ヶ月で一般生活へと復帰できる、との条件付きで。そこだけははっきりと覚えていた。そして、サインをして——今に至る。番号で管理される生活。死刑囚なのだから、ここの施設で働く人間より扱いが悪いのも当然だ。
夢小説風tale