暴災実現センター
アイテム番号: SCP-xxx-JP
オブジェクトクラス: safe
特別収容プロトコル: SCP-xxx-JPは、サイト████にて収容されています。催眠導入中にヘルメットを取り外す行為は被験者の脳を傷つける可能性が非常に高いため推奨されません。
訂正、現在SCP-xxx-JPに関する一切の実験を停止しています。
説明: SCP-xxx-JPは██県███市の中学校に配置されていた防災倉庫です。内部には固定されたタブレットPCと防災用ヘルメット、そして寝袋が置かれています。タブレットPCを固定している金具は外す事はできず、破壊する試みもすべて失敗しています。ヘルメットは██社製のものと同様の金型を使用していますが、内側に印刷された製品番号は存在しないものです。ヘルメットを装着し、寝袋に入る事でタブレットPCであらかじめ指定した過去に起きた災害を有意義に体験する事が可能です。寝袋の中では被験者は通常の睡眠をしており、外に出しても体験を続けます。タブレットPCでは災害の検索が可能で世界中で起きた災害及びそれによる二次災害を選択出来ます。
体験中にバーチャル内で起きた外傷は被験者の体に実際に現れます。体験は救助および避難が完了した、あるいは被災した地域から脱出した時点で終了します。体験が終わった被験者は正常な睡眠の後に目覚めます。
実験記録xxx-001-日付: ████/██/██
対象:D-xxxxx
実験方法██地方で発生したマグニチュード█.█の██地震を選択 。
結果:被験者生存。目立った外傷はなく、実験では██商会のビルの二階から避難したと証言した。
分析:得られた事前情報の通りとなった。
実験記録xxx-002-日付: ████/██/██
対象:D-xxxxx
実験方法:実験1同様██地震を選択
結果:被験者生存。実験を開始した直後、右肩に何かが突き刺さったような穴ができ、医療キットで止血した。また、██公園のベンチで目覚め、電柱が直撃したと証言した。
補足:実際の災害でもこの電柱は破損していた。
分析:災害の被害は実際のものに準ずるようだ。
実験記録xxx-003-日付: ████/██/██
対象:D-xxxxx
実験方法:██県██市の██氏の自宅で発生した火災を選択
結果:被験者生存。被験者の口内から少量の灰が検出された
分析:体内に入った物質は外傷同様に身体に残るようだ。
実験記録xxx-004-日付: ████/██/██
対象:D-xxxxx
実験方法:実験1、2同様██地震を選択
結果:被験者死亡。死因は圧死。
補足:実際の災害において全身の破損による死亡者はいなかった。
分析:この実験により被験者の死亡する可能性が提示された。これ以上同様の実験をするメリットは無い。以降の実験は危険度の低いものを採用する。
実験記録xxx-005-日付: ████/██/██
対象:D-xxxxx
実験方法:██地方で発生したマグニチュード█.█の██地震の二時災害である津波を選択。D-xxxxxに周辺の物の破壊を指示。
結果:被験者生存。目立った外傷はなく、道路で目覚め避難指示に従い避難したと証言した。また、その途中で道路標識を3本、ベンチを5セット破壊したと証言。
補足:実際の津波では、D-xxxxxの破壊した道路標識の内2本は未破損、ベンチは海から離れていたためいずれも身破損だった。
分析:シュミレーション内での行為は実際の災害には影響しない可能性が非常に高い。
実験記録xxx-006-日付: ████/██/██
対象:D-xxxxx
実験方法:██地方で発生した██地震の二時災害である津波を選択
結果:被験者生存。目立った外傷はなく、██公民館で目覚め避難指示に従い避難したと証言した。
補足:実際の██津波では、早急な避難指示により、死者は非常に少なかった。またD-xxxに避難指示をしたとされる人物は、実際にD-xxxを避難誘導をした事実はないことを確認した。
分析:SCP-xxx-JPに改変能力が無い事が確定した。以降は有用性を探る。
実験記録xxx-012-日付: ████/██/██
対象:D-xxxxx
実験方法:エージェント██の自室で発生した小指をパイプ椅子の角にぶつける災害を選択
結果:被験者生存。左足の小指が赤く腫れ上がっていた。エージェント██と遭遇し、同時に足をぶつけたと証言。
分析:かなり小規模で災害と呼べるか怪しいようなものも体験可能と判明した。災害検索の範囲は幅広く、ある程度絞れるが、ものによっては数日かかりそうだ。検索機能の解析も必要だ。
実験記録xxx-020-日付: ████/██/██
対象:D-xxxxx
実験方法:サイト████で発生したSCP-███の収容違反を選択
結果:被験者生存。SCP-███の再収容時に体験が終了した。
備考:D-xxxxxには実験の直前にSCP-███の収容プロトコルを意訳し伝えた。実験後、記憶処理を実行。
分析:過去の重大な収容違反をもとに、より精密な収容プロトコルの施行に活かせそうだ。非常に有意義な実験だった。
実験記録xxx-021-日付: ████/██/██
対象:D-xxxxx
実験方法:サイト████で発生したSCP-████の大規模収容違反を選択
結果:被験者生存。SCP-███の再収容時に体験が終了した。
備考:D-xxxxxには実験の直前にSCP-███の収容プロトコルを意訳し伝えた。実験後、記憶処理を実行。
分析:生存者やデータが少ない収容違反のデータ収集に活用が可能になりそうだ。しかし、こんな扱いの用意なSCPが収容違反を起こしていたとは。実に有意義だ。
実験記録xxx-025-日付: ████/██/24
対象:D-xxxxx
実験方法:サイト████で発生した地震を選択
結果:被験者生存。目立った外傷はなく、食堂で目覚め避難指示に従い脱出したと証言。
補足:この地震によりサイト████は全壊した。サイト████はSCP-xxx-JPを収容していた。この地震は21日に発生している。
補遺:SCP-xxx-JPが発見された当初、内部に五人の学生の遺体が発見されました。遺体は損傷が激しく、身元の特定は不可能でした。また、内一名は腕と思わしき部分に放射線が確認されました。
また検索結果の解析でまだ発生していない、これからありうる災害を体験できることが判明したようだ。核██体験か。実に有意義だ。ところで、なぜ崩壊したサイトで実験を行ったんだい