sakura_moti

アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe Keter Neutralized

特別収容プロトコル:
SCP-XXX-JPはサイト-8173内の巨大植物育成室で収容されています。
SCP-266-JPを用いた実験は誰でも利用できますが、SCP-XXX-JPの実験内容ともたらされた結果について担当職員に報告してください。

現在SCP-XXX-JPには警戒体制が敷かれており、焼却処分命令が下っています。野生のSCP-XXX-JPを発見した職員は、ただちに防護服を纏って焼却処分してください。
SCP-XXX-JPの花粉を摂取してしまった場合、直ちに花粉の体内洗浄活動に勤しんでください。体内洗浄の専用装置が各財団施設に設置されておりますので、セキュリティクリアランス2以上の職員1名の許可を得た上で使用するように。
外でSCP-XXX-JPの花粉を摂取した対象を発見した場合、直ちに財団施設へと運んで体内除去活動後に薬での治療をさせて様子を見てくださいください。その後脳の██領域が正常に戻っていれば、Aクラスの記憶処理をするようにして下さい。

現在SCP-XXX-JPの自然発生は抑えられました。復活の兆しは認められません。
クラスをNeutralizedに変更しましたが、復活の兆しを見つけ次第職員はKeter時の対応を行ってください。

説明:
SCP-XXX-JPは植物の茎にあたる部分が蜂の巣のような構造になっており、そこから花が突き出しているように咲いています。
構造は地球上の花と同じで、偽茎の高さは二メートルから三メートルです。
人の多くいる密集地帯で発見されており、遺伝子改良をした後はみられません。
繁殖能力はすさまじく、発見当初では74ヵ国で発見されています。
SCP-XXX-JPの異常性は興奮状態にある対象がある際に発揮されます。
興奮状態のある対象をSCP-XXX-JPが見つけると、目に見える程の青い花粉を撒き散らします。ると興奮状態にあった対象は落ち着きを取り戻すことが確認されました。
[以降、本体である花をSCP-XXX-JP、噴出される花粉ををSCP-XXX-JP-1。それを摂取した対象をSCP-XXX-JP-2と呼称します]
どうやって興奮状態にある対象を判別しているのかは判明に至っていません。
沈静効果が見られます。診断の結果、害はありませんでした。

この花粉を体内に摂取した人物は、愛情が欠如します。
個人差はありますが、最も影響の多い者として生みの親や我が子が苦しんでいても無関心を貫き通すことがあります。また、うるさいという理由で殺害にまで行動を起こすことまで発展する事例も確認されています。影響が小さくても、他人に対する親切な対応ができないことが確認されています。生涯を誓い合った者同士であっても、傷つける事例が確認されています。
またSCP-XXX-JPはミーム汚染の類ではなく、花粉が脳の██領域に影響を及ぼし肉体的変化が起こって引き起こされているため別区分されています。発見が遅れたのも、ミーム汚染の類ではないと安心した前任者の怠慢が、理由の一つとして挙げられています。
これは体内洗浄での除去することが可能であるとことが実証されています。

補遺1:
SCP-XXX-JPは19██/█/█に東京都█区の殺人現場の付近で、証拠品捜査の発見されました。
新人の警察職員が証拠品に指紋を付けて上司の警察職員が叱っていると、SCP-XXX-JPが上司の警察職員にSCP-XXX-JP-1を噴射。上司の警察職員はとたんに口を閉ざして長考の素振りを見せた後、何事もなく落ち着きを取り戻しました。
それを警察内部に潜入していたエージェント██が目撃。SCPである可能性があると睨み財団に連絡してきました。
エージェント██が回収次第、目撃者にはAランクの記憶処理が施されています。

SCP-XXX-JPの発見から9時間の時点で74ヵ国で発見されています。
職員は発見次第、速やかに採取してください。
繁殖能力が異常であるのは脅威ですが、収容は容易くできるのでクラスはsafeとしています。

補遺2:
20██/█/█現在においてSCP-XXX-JPは害がある可能性が浮上しました。
この花粉を吸った人物は確かに冷静さを手にしそれを持続させますが、他人に対する善意的な行動を積極的に取らない傾向にあります。自己を中心とした考えを持つと推測が立てられます。
以下はそれを立証する実験記録です。
-後任の佐倉研究員より。

実験記録XXX-JP-02 - 日付20██/01/22

対象:
D-XXX-2 D-XXX-3 D-XXX-4 D-XXX-5 D-XXX-6
実施方法:
素行の良い5人のDクラス職員達に対しSCP-XXX-JP-1を一日一回摂取させる。
それ一週間続け、素行に問題が無いか調査を行う。
結果:
D-XXX-2が二日目以降、D-XXX-5は三日目以降から用事もなく他Dクラス職員の頼みごとを多く断る事例が多く見られた。
D-XXX-3が二日目以降、D-XXX-6が五日目以降、他のDクラス職員が対処に困っている事柄に対し無視をする傾向が多く見られた。
D-XXX-4が四日目に佐倉博士に対し暴行を行う。監視していた他財団職員によってすぐさま取り押さえられた。
暴行を行った理由は、佐倉博士の笑みが気に食わなかったと発言している。その後D-XXX-4は厳重に拘束された。
佐倉研究員は後頭部に三針縫う事になったがそれ以外に外傷はなく、手術後は他実験対象の観察に戻った。
分析:
ミーム汚染の類ではないかと確認を取りましたが、実験記録XXX-JP-01の記録同様そういった形跡は見られませんでした。
レントゲンを撮った結果、脳の██
優しい態度から多少冷たい態度になる程度の変化では周囲ががそれに対し、左程重要視しない点が予測されることから、SCP-XXX-JP-1は多くの一般人に対して財団が把握していないところで潜伏している可能性があります。
過去の事件記録を見直す必要性があると思われます。-佐倉博士

補遺3:
[削除済]
そして度重なる実験の結果、『愛情の欠如』が確認されました。
発見当初の補遺1から補遺2まで██の年月が流れていることから、AK-クラスシナリオの危険があるのではないかという危険性が浮上しました。
SafeからKeterのクラス変更を申請します。
現在SCP-XXX-JPに対しての対処法を検討中。実験を続行します。