SCP-XXXX-JP - (抜錨)
オブジェクトクラス:Keter
それは視認される限り、でその異常性は何かしらの液体面が無風状態でその鏡面に踏み入った人間(以下scp4561-Bと呼称)に対し、不特定な哺乳動物(ヒト科であると推測)の脊髄部(以下scp4561-Aと呼称)のみ、骨格が水面からのびるように観測される異常現象です。scp4561-Bは異常性の発露後一定期間で、自身が何か不透明な液体の水平面に立っていると証言します。scp4561-Bは動悸・脈拍数の高まりを報告した後、目の前に、ヒト科の哺乳動物に似た脊髄が水面から伸びていると証言します。この状態のscp4561-Bに外部的要因を用いてscp4561-Aを記述させる試みは失敗に終わっています。
収容手順:scp4561は失踪した人物が数日後、路上でバラバラになって発見されたという報告が相次ぎ、手順scp4561-1(実験記録1を参照)として、いくつかのオカルト掲示板で拡散された後、財団関係者の目に留まり発見されました。scp4561は発生時空間に僅かな四次元的歪みとして観測されます。scp4561からは低Hmの領域が広っていき、これはscp4561の内部に超低 Hm値の空間があることを示唆します。scp4561-A の発露(変動確率αと呼称)を一定に保つよう。機動部隊ψ-3游撃隊によって今までに手順scp4561-1が実行された水面は警戒されます。このαが増大した場合、カバーストーリー“架空連続殺人”を流布し、拡散された手順scp4561-1を隠蔽してください。
手順scp4561-1
無風状態の湖面に故人をまるで生きているように足を湖面につけると、故人は湖面に引きずり込まれて消えてしまう。数日後、故人と親しかった人が湖内を覗くとそこにバラバラになった死体が沈んでいる。
注記:ヒト以外の哺乳動物での実験はオカルト掲示板内で否定されている
以下は実験記録の概要です
注記:以下はサイト隠蔽の為に地下に存在するサイトでの実験です。
実験は探査器具(GPS・小型計測器・携帯用小型SRA・心拍計・脳波計測器⦅編集済み⦆・AED機器)を携行したDクラス職員によって実施されました。
了承を得たDクラス職員に薬剤により一時的な仮死状態にした後、無風状態の水槽に足から接触させました。Dクラス職員にはscp4561-A の発露後一定時間で蘇生措置を行うため特殊AED機器を装着させています。ただ、Dクラス職員が意識のみ覚醒する場合に備えて意識の計測が可能なsafeクラスのscpオブジェクト(実験後オブジェクトの異常性の消失が確認されたためクラスのNeutralizedへ変更が協議されています。)の携行が許可させています。
以下映像記録の書き起こしです
実験開始
00:00D-10240が水面に接触直後、画面が暗転しscp4561-Aが画面に現れる。同時にGPSと通信電波が瞬時に途絶する。
00:01辺りのHm値が急激に低下する。
00:02携行SRAが起動し、Dクラス職員の周囲が1Hmに保たれる。
00:04カメラマイクは断続的なホワイトノイズ記録する。携帯用SRAが過度な低Hm値にさらされた為破損する。
00:05 Dクラス職員の意識がわずかに覚醒する。覚醒した意識が一定の電気信号を示す。
(解析によりDクラス職員はscp4561-Aの特徴を認識し上記の異常を自覚していたと考えられる。)
20:31:05カメラが緩慢な動きで下を向き不透明な液体が写しだされる。
※水中を進むようであることに留意。この間、意識がないのにも関わらず蘇生は実行されていない。
1:03:48:72 Ⅾ-234987がscp4561-Aに接触する。Dクラス職員はscp4561-Aを持ち上げるような動作をする。scp4561-AからHm値が上昇する。Dクラス職員は観測できる限りこの動作を繰り返す。
1:45:24:01低Hmに晒されたことにより、Dクラス職員の腕が脱落する。
2:00:43:05 長時間の行使により記録映像が停止する。
補遺:この実験の後20日後水槽にDクラス職員の脊髄以外の部位と周辺機器が出現しました。遺体に腐敗の傾向は見られず、長時間通常の100倍程度の低Hm値にさらされたことを示しています。Dクラス職員は新たなscp4561-Aとなったこと、低Hm値の空間はDクラス職員の拡散より多少縮小したことが示されています。
補遺2:このオブジェクトの周囲の超低Hm空間は不定期に収縮しており、それが新たなDクラス職員が空間に出現するとその度に増大していたことが二回目以降の実験で示されています。また、この変動確率αはscp4561-Aに暴露した人数に指数関数的に増加することが確認されたため、さらなるオブジェクトの異常性を不用意に拡散させる恐れがあるため、追加の実験は無期限に停止されています。