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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは現在サイト-81██の低危険度物品収容倉庫内にある物品ロッカー内に収容されています。SCP-XXX-JPはDクラスを含む全職員が利用可能ですが、財団の施設外へ持ち出すことは禁止されています。また初回利用の場合は3人以上の職員の立ち会いと利用前後の報告が義務付けられています。

説明: SCP-XXX-JPはXXXX年にサンセット社が製造、販売を行っていた麦わら帽子です。
何の特異性も持たない素材でつくられており、一般的な麦わら帽子だということが調査により判明しています。

オブジェクトは着用時にのみその異常性を示します。
SCP-XXX-JPは生物の頭に乗せられた瞬間に別の種類の帽子へ変化します。着用者(以下対象と表記)は不快か安心のどちらかを感じ始めるようになり、その感覚は時間が経つにつれて少しずつ強くなっていきます。不快を感じた対象にはそれ以上の変化は起こりませんが、安心を感じた対象がそのまま長時間着用を続けた場合は着用者の肉体に異常が起こり始めます。

異常は2段階に分けて考えられています。
第1段階では対象は直立不動の状態になり全身のすべての皮膚が波打ち始めます。皮膚は少しずつ身体の上を移動していき10分から20分の時間をかけてまったく別の外見を形作ります。この動きは身体の内部構造を完全に無視して行われているため実験を行い変形時の内部を調べたところ、対象が直立不動になり動かなくなった時点から筋肉、内臓、骨など皮膚の内側にある物はどろどろに溶け出し液状化していることが分かりました。(実験XXX-001参照)
皮膚が完全に移動し波が小さくなった時点から第2段階が始まります。対象は再び活動を再開し普段通りの生活を送り始めます。その間中身の液体は足先から少しずつその部分に本来あるべき臓器へ形を変えていき皮膚の振動も収まっていきます。対象は変化について気にしている様子はなく、そのことを対象に質問しても曖昧な反応しか返ってきません。また、変形時の記憶も残っているようですが同様に気にしていないようです。何故体の内部が液体の状態でも通常通りに活動できるのかは判明しておらずさらなる実験が計画されています。第2段階開始から40分後液体の全ては内臓に置き換わり皮膚の振動も完全に停止し、肉体の変化は終了します。
肉体変化が終了するとSCP-XXX-JPは対象の頭に自分の複製一つを作り、同時に突風に吹かれたような動きで対象の頭から離れて元の麦わら帽子に戻ります。複製された帽子はSCP-XXX-JPの異常性を一切引き継いでいないようです。離れた段階で対象は抱いていた安心感は消失し変化した自分の身体に対して違和感を感じるようになります。多くはこの事実に困惑し苦悩するといった反応を見せますが、1週間の内にすべての対象が変化を受け入れるようになります。これはSCP-XXX-JPの着脱にかかわらず起こるため異常性による心身の変化ではないと考えられています。(実験XXX-002参照)
SCP-XXX-JPは1XXX年X月X日にXX県XX市の中学校で皮膚が波打つという怪奇事件に遭遇した財団エージェントにより回収されました。当時オブジェクトは着用した人を不快にさせるアイテムとして一部生徒に認識されており、頭に無理やり固定し永遠に不快感を味合わせるいじめの道具として利用されていたようです。事件関係者と被害者と交友関係を持つ人間には記憶処理を施し、被害者に関係する情報をすべて書き換えることで事件を収束させました。

補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]

補遺1. 着脱について
SCP-XXX-JP自体はどのタイミングでも脱ぐことが可能であり脱いだ瞬間に異常性は消失します。それに伴い対象の心理的な変化は緩やかに収まっていきますが、肉体的な変化は一切元に戻らないことが判明しています。
補遺2. 利用者のその後
SCP-XXX-JP利用者の身体能力は変化した肉体に準じますが思考や記憶といった部分は引き継がれるため、利用者は元の生活に戻る場合が多いようです。また、多くの利用者は複製された帽子を元にファッションを考えるようになりますが、これも異常性によるものでは無いと考えられています。