時雨 歳月 下書き集
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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは接眼レンズを取り外した状態で保管されます。取り外した接眼レンズは別の箱に収納し、SCP-XXX-JPとともにサイト-81██のオブジェクト収容ロッカーに保管してください。

20██/█/ █/現在、実験記録██を受け、観測者1人に対して累計30分以上の実験はいかなる理由があっても禁止されています。

説明: SCP-XXX-JPは屈折型の小型光学望遠鏡です。市販されている小型光学望遠鏡と同質の素材で構成されていますが、メーカーの記載はなく、製造元を特定することはできていません。

SCP-XXX-JPの特異性は接眼レンズ(以下SCP-XXX-JP-1と指定)を通して内部を視認した時に発現します。SCP-XXX-JP-1を用いて内部を視認した場合のみ、対物レンズが映すものが何であれ、草原に似たある地点を観測することができます。地表と思われる地点に生えている植物は現在地球上で発見されていない特徴を持ち合わせているため、地球でないどこかの天体を観測しているものと推定されます。どこの天体を観測しているかは今のところ不明ですが、SCP-XXX-JPを用いての観測は場所や時間帯を変更しても常に同じ天体の同じ地点を観測しています。SCP-XXX-JPにて観測を行った時、視野の中には観測者と同一の姿をした人型実体(以下SCP-XXX-JP-2と指定)を観測することができます。

SCP-XXX-JP-2は少しの間、地表を歩いたり座り込んだりと独自の行動をします。その後、観測者のことをSCP-XXX-JP越しに意識したと思われる行動を取りはじめます(こちらに向かって手を振るなど)。これらの行動はおよそ5〜10分の間続けられ、この時点で観測者は体調の変化を訴えます。(参照:20██/█/█実験後インタビュー)

SCP-XXX-JP-2は10〜20分を過ぎたあたりで自傷行為を行うようになります。方法は様々で、拳を使って自分を殴る、地面に頭をぶつけるなどの行為が確認されています。それと同時に観測者は「自分が自分で無くなる」と激しく訴えるようになります。この時点で発症していた離人症が進行し、より重度のものになっていると考えられます。そして、1人が累計して長時間観測すると観測者の発言数は次第に減少し、次には声を上げること無く意識不明に陥ります。20██/██/██現在、意識不明者は目覚めていません。

以下実験記録(一部抜粋)
実験記録██- 日付20██/██/██

対象: D-████

実施方法: D-████にSCP-XXX-JP-1を装着したSCP-XXX-JPを用いて30分観測させた。この際、5分置きに観測を中断させた。

結果: D-████は観測開始から累計10分程度経過したあたりから、「自分が離れていく」や「誰かが乗っ取ってくる」などと主張を始める。20分時点で苦しみ出し、身体中が痛いと主張。D-████に外傷は確認できなかったため実験を続行。主張はだんだんと少なくなってきている。30分時点で突如声も上げず床に倒れ、意識不明に陥った。

分析: 実験中の証言より、D-████が苦しみ出したことと、SCP-XXX-JP-2の自傷行為とはなんらかの関係があると考えられる。