Saezuri

アイテム番号:SCP-1916-JP

オブジェクトクラス:Safe Neutralized

特別収容プロトコル:SCP-1916-JPは、サイト-8123に設置された低危険性物体保管ユニットに、収容して下さい。

概要:SCP-1916-JPは、赤いカーネーション(学名:Dianthus caryophyllus)10本が束になった花束です。外見は特筆することはありませんが、SCP-1916-JPには2つの特異性が見られます。なお、これらの特異性は、2002/9/17以降に修得したと、花屋の店員と近所の住民による証言から断定されました。1

まず、SCP-1916-JPは、時間経過によって経年劣化の影響をうけず、また一般的なカーネーションと比較すると耐寒性が高く、病気にもかかることはありません。なお、これらの原理は、未だに分かっていません。

次に、SCP-1916-JPは、自動車が通る音を聞いた時に、子守り唄を歌い始めます。自動車が通る音の発生源に、特に条件はなく、ラジオカセット等によるものでも、問題なくこの特異性が発生します。自動車が通る音を聞いた後、9分16秒の間、子守り唄を歌い、その時間を過ぎると、曲の途中でも、歌唱を中止しますが、リクエストされた場合には、曲の終了まで歌い上げます。(実験記録916-1,4を参照)。子守り唄は、聞いた人を精神的にリラックスさせる効果があります。この子守り唄の主は、音響分析により30台前半の女性だと断定されました。

SCP-1916-JPの子守り唄のジャンルは、主に童謡や子供向けのアニメソングですが、リクエストされた場合は、ジャンルや速度等に関係なく、歌詞があるものなら要望に応じてくれます。(実験記録916-7,8,11,13,21を参照)。SCP-1916-JPには、歌唱力の向上・減少といった現象は特に見られませんが、賞賛や拍手を受けると、嬉しそうな歌声に変化し、罵倒を受けると、悲しそうな歌声に変化します。(実験記録916-2,6を参照)

補遺:SCP-1916-JPは、近所の通報を受けて、2002年9月19日のとある線路沿いの道で発見されました。その場所は、2002年9月16日に自動車と歩行者の衝突事故があった場所です。自動車に轢かれた歩行者(少年Aとする)は、何とか一命を取り留めたものの、意識不明の重体に陥りました。その事故を悲しんだ少年Aの母親が花束を置いたと指紋検査によって断定されました。