Saezuri

アイテム番号:SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス:Safe

特別収容プロトコル:SCP-XXX-JPは、サイト-81██内の低危険度物品収容ロッカーに収容して下さい。収容する際は、SCP-XXX-JPが破損しないように、気泡緩衝材で全身を覆い、その上から、厚さ1cm以上の黒地の布をかけてください。重さでSCP-XXX-JPが破損してしまう恐れがあるため、必ず横向きに保管してください。また、気泡緩衝材で全身を覆う際、決して瞳を見ないように注意してください。 実験等で持ち出す際、許可は特に必要ありませんが、運び出しの際には、黒地の布を決して取らないように注意してください。

概要:SCP-XXX-JPは、高さ16cm、幅4cmのフィギュアです。黒髪のツインテールに蒼い瞳を持ち、セーラー服を着ています。どの作品とも関連はなく完全オリジナルのキャラクターだと推測されます。成分解析の結果、塩化ビニールで出来ていることが判明しています。

SCP-XXX-JPの特異性は、瞳を視認することで発生します。カメラ等の映像機器を通した場合は、特に影響はありません。瞳を視認した瞬間、視認者はSCP-XXX-JPに強い執着心を抱くようになります。「SCP-XXX-JPだけをずっと見ていたい」という衝動に駆られ、それ以外の欲求は一切感じなくなります。SCP-XXX-JPによるこの症状は、時間が経つにつれ悪化していき、2日経つと人と話すことすら億劫に感じ始めます。話しかけられると「俺と○○(人によって呼び方は異なります)の時間を邪魔するな!」と激怒し、何度も話しかけられた場合、話しかけた人物に対して暴力行為に及びます。4日経つと、栄養も睡眠も十分にとっていない事による衰弱が見られます。しかし、SCP-XXX-JPへの異常な執着心は変わらず、SCP-XXX-JPへの執着心は、初期段階より更に強くなります。そして、7日経つと飢餓と疲労によって死に至ります。

SCP-XXX-JPの特異性は、性別や個人の嗜好に関わらず発生し視認した場合は、例え、記憶処理を施したとしても、SCP-XXX-JPへの異常な執着心が無くなることはありません。そのため、視認した場合は、直ぐに処理されることとなっています。また、複数人が一度にSCP-XXX-JPの瞳を視認した場合、そのSCP-XXX-JPを巡って争いが起きます。そのことを証明する実験をした際、██名もの犠牲者が出てしまったため、実験451-9以降、この実験は中止されています。

補遺:SCP-XXX-JPは、20██年██月██日に、東京都[データ削除済]区[データ削除済]にあるアニメ関連ショップの地下倉庫で見つけられました。SCP-XXX-JPを握りしめ、仕事を全くしない店長を不審に思った店員が、店長に声をかけた際、店員は重度の怪我を負いました。その後、通報を受けた警察が駆け付け、発見されました。発覚直後に、SCP財団によって回収されることになりましたが、運び出しの際には、まだ性質が判明していなかったため数名のエージェントらが瞳を視認してしまい、その結果██名の犠牲者が出ることになってしまいました。莫大な被害となったため目撃者に記憶処理を施し、カバーストーリーとして「大規模な交通事故」を適用させました。なお、このSCP-XXX-JPがいつこの特異性を持ったか等は、未だに判明していません。