アイテム番号:SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス:Safe
特別収容プロトコル:SCP-XXXX-JPは、サイト-6891内の低脅威物品保管庫に収容されます。SCP-XXXX-JPが活性化した後はオブジェクトの劣化を防ぐ為、洗浄した後、速やかに乾燥させてください。
説明:SCP-XXXX-JPは製作者不明の竹で作られた耳かきで、後端には梵天の変わりに小さな拡声器か取り付けられており、それ以外に外見的異常は見受けられません。SCP-XXXX-JPは、1人で使用しても活性化することはなく、2人で耳かきをした場合に特異性を発揮します。
耳かきをする側(以下、SCP-XXXX-JP-1)の耳かきが進行し、耳かきをされる側(以下、SCP-XXXX-JP-2)の鼓膜にオブジェクトの先端が近づいていくと、拡声器からSCP-XXXX-JP-2と全く同じ声で、「痛い」「そこはやめてくれ」といった、耳かきに対する痛みや不快感を表す声が発音されます。この声を聞いた2分以上聞いたSCP-XXXX-JP-1は、穴と認識できるものに対するあらゆる感覚が非常に鈍感になり、オブジェクトを耳から抜こうとしても、多くの場合においてSCP-XXXX-JP-2の鼓膜やその周辺を傷つけてしまいます。耳かきが終了した後もこの効果は持続しますが、クラスA記憶処理及び段階的な教育によって回復することができます。
以下はSCP-XXXX-JPが穴に対する感覚異常が発見される前に行われた実験の後に行われた、SCP-XXXX-JP-1となったDクラス職員に対するインタビューのログです。
対象: D-XXXX-JP-1
インタビュアー: 堀内研究員
<録音開始, (19██/7/17)>
堀内研究員: D-XXXX-JP-1、気分はどうですか?
D-XXXX-JP-1: どうって、言われた通りにしたら初対面の奴の鼓膜破いちまうし、頭痛はするし…。
堀内研究員わかりました。後で診察を受けられるようにしておきましょう。その前に、実験についていくつかお聞きしたいと思います。D-XXXX-JP-1そうだな…、耳かきについてるあの、拡声器?から声が聞こえてきたあたりで急に頭痛がして、あんたらに耳かきをすぐにやめろって言われたもんだから、焦って抜こうと思ったら、あいつの耳の中を思いっきり引っ掻いちまったんだ。
[以下、インタビュー終了まで会話を記録する]
<録音終了, [必要に応じてここに日時(YYYY/MM/DD)を表記]>
終了報告書: [インタビュー後、特に記述しておくことがあれば]