久遠の砂箱

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: Dクラス職員の頭皮に定着させ、常に一定数を確保してください。また、Dクラスは常に健全な人間を選ぶようにしてください。また、全国の理髪店と脱毛サロン、脱毛治療施設を監視して、新たなscp-xxx-jpが発見された場合はプロトコル「調髪」に従って駆除してください。実験はクラス3以上の許可を受けた上、実験時は全身を覆うラバースーツを着用することが義務付けられています。

説明: scp-xxx-jpは[人間の体毛の根元の油]によく似た形状の白い虫の総称です。これらの虫は人間の毛穴にのみ寄生し、人間の体毛を食べて生育します。
生きた人間の体毛に寄生している場合、寄生している体毛の長さに比例して生存期間は変化します。人間から抜け落ちた体毛を与えた場合や死んだ人間の体毛を与えた場合はその長さに関わらず3日で死に至ります。
体毛を与えずに観察した場合は89%が半日で死亡し、残りの10%も1日以上生き延びることはありません。
自力での移動力に乏しく、主に衣服に付着したり体毛と共に風に乗るなどして拡散します。
scp-xxx-jpは頭髪を特に好み、頭髪が完全に喪失されない限りほとんどの場合頭部より下に降りることはありません。ただし個体差があるようです。
scp-xxx-jpは個体によって頭頂部や前頭部といった頭の部位のどこから食べ始めるかといった"好み"を持つようです。この"好み"が遺伝によって受け継がれる事例も観測されています。
また、scp-xxx-jpのオスとみられる個体は寄生先の毛髪のメラニンを摂食し、毛髪の白味や白化させた量や速度によってメスにアピールするという生態が報告されています。
また、scp-xxx-jpは卵を孵化後の餌となる一本の体毛の根元に付着させる形で"産卵"し、体毛ごと人体外に放つことで繁殖します。
追記:禿博士によるKeter申請は却下されました。

あなたの毛根が全滅したのは全人類の毛髪の危機の第一歩ではなく、ましてやscp-xxx-jpの仕業でもない。 ──O5-█