Rui Reina
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アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid Keter

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは収容されていません。SCP-XXXX-JP-Aと思しき事象が発生した場合、特別対処プロトコル“スパムブロック”を実行してください。

特別対処プロトコル“スパムブロック”: SCP-XXXX-JP-Aと思しき事象を受信したSCP-XXXX-JP-B使用者は、直ちに電子災害対策室XXXX-JPに事態を報告してください。報告を受けた者は、実験を行う場合を除きSCP-XXXX-JP-Bの回線を全て遮断し二次汚染を防いでください。SCP-XXXX-JP-AおよびBの各種異常性検査・記録保護を実施した後、財団にとって重要でないと判断されたSCP-XXXX-JP-Bは通常手順に従い破壊してください。これは私物の通信端末であっても一切の例外を認めません。またSCP-XXXX-JP-Bで使用した電話番号・メールアドレス等は二度と使用しないでください。
各部局の上長は、このような事例があることを全職員に徹底的な周知を行ってください。
民間へのSCP-XXXX-JP-A事象については、各通信会社に潜入中のエージェント、財団保有の通信傍受システム“Echelon-F”によって常時監視されます。また、カバーストーリー“特殊詐欺の啓発”、“不審メールへの注意喚起”、“20██年██五輪のための都市鉱山回収運動”が適用されます。

説明: SCP-XXXX-JPは、各種通信手段を用いて財団職員に受信者にコンタクトを試みる架空の存在です。この存在からの通信事象をSCP-XXXX-JP-A、通信を受けた通信端末をSCP-XXXX-JP-Bと指定します。

SCP-XXXX-JPはその時々によってSCP-XXXX-JP-A受信者ごとに異なるプロフィールを使用しますが、同じ受信者に対しては同じプロフィールを使うことが多いです。しかしいずれの場合においても、該当する存在は財団記録、及び政府所有の戸籍情報に一致する人物は存在しません。また財団職員と名乗る事例が██████回確認されており、財団機密情報が外部に流出している可能性があります。電子災害対策室XXXX-JPを中心に、逆探知等によるSCP-XXXX-JPの捜索活動を行っていますが、特定には至っていません。

SCP-XXXX-JP-Aの会話・文面は、一部例外を除いて対象に対して非常に好意的に接します。しかし受信者がSCP-XXXX-JPに対して無視、あるいは不信を抱くような返信をした場合、徐々に反抗的・攻撃的な態度・文面となります。特に電話でのやり取りではその行動が顕著に表れ、一般的な人間の反応を示します。

SCP-XXXX-JP-Aの内容は公的な各種報告や申請から、私的なものまで多岐にわたります。その出現もランダムで一貫性はなく、目的は不明です。文中・会話中に登場するサイトナンバー、職員名、SCP-████の68%1は実在しないことが確認されています。財団サイトを騙る場合、「サイト-81」を使用する割合が60%を超えています。全財団職員にサイト-81が存在しないことを周知させてください。
SCP-XXXX-JP-Aは物理的に電話線・電信線を切断する、メールアドレス・電話番号の変更及び着信拒否設定を行う等、徹底的な通信妨害によって無力化できることが確認されています。これを基に、特別対処プロトコル“スパムブロック”が作成されました。
またオブジェクトそのものの収容の試みとして、現在サイト-8100にて収容実験が行われています。担当職員は別添資料「Special Cope Protocol-XXXX-JP」を閲覧してください。
詳細は、下記SCP-XXXX-JP-A群記録を参照してください。

収容経緯: 1845年アメリカ合衆国ノース・カロライナ州ジャクソンビルとバージニア州ピーターズバーグを繋ぐ、財団が管理している電信線にて発生した不明な電信記録事象が、財団が記録している最古のものです。事象発生地の地名から「不明電信記録事象-XXXX-JP」と命名され、1853年にSCP-XXXX-JPと指定されました。

補遺1: 写真送信が可能となった19██年から、SCP-XXXX-JPとの通信中に、直接面会を試みる実験が19██年██までに21回行われ、内15回成功し、インタビューの試みも13回成功しました。詳細は下記実験記録を参照してください。

補遺2: 以下の情報を閲覧するためにはセキュリティクリアランスレベル4以上が必要です