――ここから――
○○氏の特別講義
ベテランの教育担当職員だよ。不定期に表れてSCPに関する講義を行うよ。本人は死んでるよ。
実は立派な財団職員になれずに死んでしまった人たちの幽霊を教育してて、向こうでもなんか財団っぽいことしてるみたい!
失敗した。
ーーここまでーー
空飛ぶスパゲッティこんがらがったモンスター
そろそろ改稿しろリスト
- 哲学的指向決定オブジェクト
- 空飛ぶ�6111�スパゲッティ�6141�こんがらがった�6142��6112�モンスター
- SCP-XXX-JP
- 遺影でYeah!
- 南極地域観測体
- 世間は思ったより狭かった
- 守る物、守られる物
- 世界で最も孤独だった鯨
- 取らぬ狸の皮財布
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル:
説明: SCP-XXX-JPはSCP-XXX-JP-1について考えた時に必ず発生する『SCP-XXX-JP-1は存在しない』という思考のことです。SCP-XXX-JPはSCP-XXX-JP-1について思考する人物、物体がどれほどの知識を持っているかにかかわらず必ず発生します。SCP-XXX-JPが発生した人物は、そのほかの超自然的、非科学的事物の存在に対するものと比べて、より強くSCP-XXX-JP-1の実在を懐疑する傾向にあります。ただしこれはSCP-XXX-JPが発生したことによる副次的な産物であり、SCP-XXX-JP自体の異常性ではありません。
SCP-XXX-JP-1は一ヶ条研究員により提唱された『IDD仮説』における人間社会の価値を斟酌するもののことです。『IDD仮説』は端的に言えば『全てSKIPは人間社会の価値を斟酌する存在によってふるい分けられてから生み出される』という理論であり、提言された最初期はこの『人間社会の価値を斟酌する存在』
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-82██の高度危険物収容施設にて収容されます。SCP-XXX-JP収容施設内は常に財団職員による監視が行われるようにして下さい。SCP-XXX-JP収容施設前には財団エージェント2人が監視に付きます。SCP-XXX-JPとの会話行為は禁止されています。
説明: SCP-XXX-JPは調理された状態のミートスパゲッティの形をしたオブジェクトです。SCP-XXX-JPは自身が盛り付けられているステンレスの皿と未知の力で結合しています。SCP-XXX-JPに腐敗の兆候は見られません。
SCP-XXX-JPは未知の力による飛行及び移動能力、会話能力、聴覚を有しています。ステンレスの皿と結合している力を含め、SCP-XXX-JPはこの未知の力を「ミートソース」と呼称しています。
攻撃手段 | 補遺 |
---|---|
自身の麺に当たる部分(以後、触腕と呼称)を伸ばし被害者の胸部を突き刺す。 | 未知の力で麺では出せない域の破壊力(約205N)を触腕に持たせていた。 |
触腕を伸ばし被害者を捕獲。その後、SCP-XXX-JPは触腕を使って被害者を折りたたみながら自身の麺の中へ移動させた。被害者の姿が麺によって完全に隠された次のタイミングで被害者は完全に消失していた。 | 同上。捕食行為とみられる |
触腕を伸ばし対象を捕獲、その後、SCP-XXX-JP本体の上部まで移動させると被害者の体を雑巾絞りの様に絞った。 | 同上 |
皿を触腕によって掴み被害者を殴打。 | 同上。この時皿はSCP-XXX-JPより乖離していました。 |
触腕を被害者の耳より潜り込ませる。数秒後、SCP-XXX-JPは触腕を抜いた。被害者は自身の体を食しはじめ、数秒後に出血多量で死亡した。 | 解剖にて被害者の脳の一部に損傷が見られました。 |
SCP-XXX-JPは██県██町にある██村に出現し、村民を襲っていた所を該当村付近にて活動していた機動部隊[情報秘匿]によって発見、収容されました。
SCP-XXX-JPは収容初期より空飛ぶスパゲッティモンスター教との類似性が指摘されていましたが現在のところ容姿以外の関連性は見つかっていません。
以下は実験記録です。
実験記録XXX-JP-1~10 - 日付████/██/██
対象: D-XXX-JP-1~D-XXX-JP-200
実施方法: Dクラス20人とSCP-XXX-JPを強固な素材で覆われた密室に閉じ込めて、一時間の経過を観察する。これを複数回行う。
結果: 143名がSCP-XXX-JPによって死亡、25名がその他の要因(自殺等)によって死亡した。
分析: 殺害対象の選定に規則性は無いように見られる。 ██研究員
実験記録XXX-JP-11~14 - 日付████/██/██
対象: D-XXX-JP-201~D-XXX-JP-401
実施方法: 一回毎に投入するDクラスの人数を50人に増加させる。
結果: 169名がSCP-XXX-JPによって死亡、11名がその他の要因(自殺等)によって死亡した。
分析: 人数を置くしても規則性は見られなかった。人数を増やして追加の実験を行いたい。 ██研究員
人数を増やした追加の実験は現在申請中です。 実験は凍結されました。
補遺: 以下は事件記録です。
事件記録XXX-1 - 日付████/██/██
出来事: SCP-XXX-JPの8回目の実験の後、SCP-XXX-JPがエージェント██に対して話し始めました。エージェント██は本来禁止されているSCP-XXX-JPとの会話を開始し、5分後に機動部隊に取り押さえられました。
結果: エージェント██は財団のフロント企業へと転勤になりました。
以下は事件記録XXX-1におけるエージェント██とSCP-XXX-JPとの会話記録です。
22:34 <録音開始>
22:34 [エージェント██は清掃作業をしている。]
22:34 SCP-XXX-JP: なあ。
22:35 [エージェント██は清掃作業を続けている。]
22:35 SCP-XXX-JP: 偽善者が正義で、卑怯者が徳を得て、神が居て……私は何を正せばいいんだ?私の存在意義は何なのだ?22:35 エージェント██: さあね。
22:36 [エージェント██は清掃作業の手を止める。]
22:36 エージェント██: ただ生きていればいいんじゃないのか?
22:40 [機動部隊がドアを開ける。]22:41 <録音終了>
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはSCP-XXX-JPの形状を維持するように収容されます。形状を損なう恐れのある実験はセキュリティクリアランス3以上の職員の許可が必要です。
説明: SCP-XXX-JPはSCP-XXX-JPです。
SCP-XXX-JPは自身をSCP-XXX-JPで無くそうとする生物、機械に対して心臓を主とした臓器系の異常を起こすことができます。(機械の場合はシステム系が主です。)
SCP-XXX-JPはAnomalousアイテムの一つでしたが、SCP-████-JPによる大規模収容違反時にSCP-XXX-JPに転移。SCP-XXX-JPとなりました。Anomalousアイテム時の記録は同収容違反時に消失しています。
SCP-XXX-JPはSCP-XXX-JPとしての構造に問題は見つかっていません。
SCP-XXX-JPはSCP-XXX-JPです。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはその異常性から収容することができません。SCP-XXX-JPの出現が確認された場合、即座に機動部隊ゐ-888(”批判者”) が現場へと向かい、関係者に対し特別記憶処理手順を執り行って下さい。SCP-XXX-JP-1実体の完全なる収容は不可能だと推測されています。不測の事態に備えて、SCP-XXX-JP-1実体はSCP-XXX-JP終了まで放置されます。
説明: SCP-XXX-JPは複数の人間の男性型実体(SCP-XXX-JP-1-A~SCP-XXX-JP-1-D)と複数の女性型実体(SCP-XXX-JP-1-E~SCP-XXX-JP-H)から構成されるイベントです。SCP-XXX-JPは誰かの葬儀が執り行われている最中に発生します。
SCP-XXX-JPではまず、SCP-XXX-JP-1群が生成され、葬儀会場に侵入します。SCP-XXX-JP-1群は会場の開いているスペースにペンキで色付けされたブルーシートや多数の装飾などを広げ、場所を取ります。その後、SCP-XXX-JP-1群は同時に生成されたクラッカー、ケーキ、アイスピックなどを使用して一般的にパーティーと称されるような行為を行います。この行為は葬儀終了時まで行われ、葬儀終了後に『締め』が行われます。その後、SCP-XXX-JP-1群は現場の片づけをした後、会場から退出し、完全に消失します。この一連のイベントをSCP-XXX-JPと称します。SCP-XXX-JP-1にGPSを取り付けることによる位置の特定は失敗に終わっています。
SCP-XXX-JPはそのイベント中に行われたSCP-XXX-JP-1群の実体に対する暴力によって、内容が変化します。以下はその一例をまとめたものです。なお、これらは財団によって行われたものではありません。
暴力の種類、数 | 反応の変化 | 補遺 |
---|---|---|
殴打一発 | イベントの最中に合唱が行われるようになった。 | 特になし |
殴打一発、蹴り二発 | イベントの最中に薪を燃やし、火をつけたものを囲む様子が見られた。 | この反応の際には『マイムマイム』の合唱が行われました。 |
武器を使った殴打五発 | 葬儀会場の中から遺影、献花などを持ってきて、それを囲んで騒ぐ様子が見られた。 | 使われた武器はパイプ椅子です。 |
SCP-XXX-JP-1-Aの殺害 | 近くにいる葬儀関係者に、SCP-XXX-JPに参加する事を強要し始める。 | この時、参加を強要されたのは喪主の男性でした。 |
SCP-XXX-JP-1の複数の殺害(A、B、E) | イベントの最中に参加している人物の殺害が入るようになる。 | 最終的に、C、F、Gと参加を強要された遺族の女性が死亡した。 |
SCP-XXX-JP-1全員の殺害 | 新たにSCP-XXX-JP-1が複数生成(SCP-XXX-JP-1-I~SCP-XXX-JP-1-Z)され、場所に関係なくイベントを実行。葬儀会場の備品複数の破壊及び葬儀に参列していた人物の16人の死亡が確認された。 | この時、新たに生成されたSCP-XXX-JP-1群は互いにたいして破壊行動を行いませんでした。 |
SCP-XXX-JPが発生する規則性は今だにわかっていません。一度SCP-XXX-JPが発生した人物の葬儀では、改めて葬儀を執り行ってもSCP-XXX-JPが発生することが発生することがわかっています。また、同じ時間に複数のSCP-XXX-JPが発生することもあります。
補遺: 稀に特殊なSCP-XXX-JPが発生することがあります。これも起こる規則性は判明していませんが、発生した日時、時間、場所に因んだ変化が起こると思われています。以下はその一例をまとめたものです。
反応の変化 | 補遺 |
---|---|
一連のパーティーが誰かの誕生日を祝うような形式に変更されていた。 | この葬儀で弔われた男性は、誕生日が命日でした。 |
生成されたSCP-XXX-JP-1群の推定年齢がバラバラであった。 | この葬儀では、生後一か月で死亡した赤子が弔われていました。 |
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP自体は現在全個体の消失によりNeutralizedに分類されています。そのため、担当職員はSCP-XXX-JP-2の監視および収容を行って下さい。未知のSCP-XXX-JP個体が見つかり収容された場合、担当職員はSCP-XXX-JPの収容業務に移り、追加の人員がSCP-XXX-JP-2の監視および収容を行って下さい。
SCP-XXX-JPは大型異常性生物収容房に収容されます。内部の気温はSCP-XXX-JPの構成によって変更され、収容について適温に保たれる必要があります。SCP-XXX-JP-1が出現した場合、実験の必要が無い限りは専用の処理用器具で殺害してください。
説明: SCP-XXX-JPは
補遺:
[[/collapsible]]
[[/div]]
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは出現条件および異常性の適応条件などが判明しておらず、そのために現在収容は不可能です。担当職員には現実改変に耐性のあるセキュリティクリアランス3以上の職員が就き、SCP-XXX-JPの発生を随時監視してください。
説明: SCP-XXX-JPは日本国内に存在するSCIPオブジェクトおよびAnomalousアイテム(以下、アイテム)に発生する現実改変現象です。
SCP-XXX-JPの発生したアイテムは、その他の複数個のアイテムと、その出現経緯における登場人物を現実改変するという形で共有します。この異常性において、登場人物を共有するために、発生場所、出現経緯に至るまでの過程などが改変される場合もあります。またSCP-XXX-JPは、共有する先のアイテムにも現実改変を引き起こす場合が確認されています。
SCP-XXX-JPの出現条件および異常性の適応条件などは現在の所規則性が見つかっていませんが、その全体として危険性の低い物体に対して発生することが多いと見られています。異常性拡大の懸念から、担当職員はSCP-XXX-JPの規則性の研究を随時継続してください。
補遺: 以下はSCP-XXX-JPの発生事例です。
以下のAnomalousアイテム報告書4件において、SCP-XXX-JPの発生が確認されました。
説明:名付けることのできない白毛のペルシャ猫(Felis catus)。名付けようとしても、それに対して反応を示さず、また人間の間でも定着しない。
回収日:20██-04-25
回収場所:██県██市の路上にて休暇中のエージェント██がAnomalous-[編集済]、Anomalous-[編集済]、Anomalous-[編集済]と共に発見。
現状:サイト██にて飼育。職員であれば自由なふれあいが許可されている。
説明:汗が溶けたバター(██社製品)になっているシャム猫(Felis catus)。
回収日:20██-04-25
回収場所:██県██市の路上にて休暇中のエージェント██がAnomalous-[編集済]、Anomalous-[編集済]、Anomalous-[編集済]と共に発見。
現状:サイト██にて飼育。職員であれば、収容房の中でのみ自由なふれあいが許可されている。
説明:このアイテムの生死について話した場合、必ず『生きているのか死んでいるのか解からない』が結論になる雑種のイエネコ(Felis catus)。
回収日:20██-04-25
回収場所:██県██市の路上にて休暇中のエージェント██がAnomalous-[編集済]、Anomalous-[編集済]、Anomalous-[編集済]と共に発見。
現状:サイト██にて飼育。職員であれば自由なふれあいが許可されている。
説明:『拾って下さい』と黄緑色のクレヨンで書かれた段ボール。人間が視認した場合、一瞬だけ生きている生物だと誤認する。
回収日:20██-04-25
回収場所:██県██市の路上にて休暇中のエージェント██がAnomalous-[編集済]、Anomalous-[編集済]、Anomalous-[編集済]と共に発見。
現状:サイト██にて 飼育 保管。職員であれば自由なふれあいが許可されている。
以下のAnomalousアイテム報告書4件において、SCP-XXX-JPの発生が確認されました。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは即時破壊対象の一つです。あらゆる手段を用いて破壊してください。ただし、現時点でほかのSCIPによる破壊実験は見送られています。SCP-XXX-JPは現在サイト-82██に収容されています。SCP-XXX-JP収容施設への立ち入りは破壊活動時以外許可されていません。
説明: SCP-XXX-JPはサイト-82██に存在するとある他のSCIP(SCP-███-JP)の報告書に対する機密性の保持の為に設置されたミーム抹殺エージェントです。主にSCP-XXX-JP-1収容施設に侵入するための検問ゲートに仕掛けられた物とSCP-XXX-JP-1報告書に仕掛けられた物の2つが存在します。
SCP-XXX-JPの異常性は殺害対象の非確認性にあります。SCP-XXX-JPの検査対象が正常にミームを摂取していた場合でもSCP-XXX-JPは自身に備え付けられたシステムを使用し対象を破壊または心停止させます。SCP-XXX-JPはミーム抹殺エージェントとしては異常性及び不備が存在しないように見えます。実験によって機械や植物などを用いてSCP-XXX-JPを回避しようと試みましたが現在のところすべて破壊されています。
SCP-XXX-JPは██主任研究員がSCP-███-JPの報告書を閲覧しようとした後、失踪したため、██主任研究助手が不審に思い調査、発覚しました。SCP-XXX-JPの作成は1860年付けで作成されていました。
SCP-███-JPはサイト-82██に存在するSCIPの一つです。しかし、SCP-███-JP収容施設にはSCP-XXX-JPが存在しているため内部に入ることができません。また、報告書にもSCP-XXX-JPが使用されているため特別収容プロトコル及び性質を確認することが不可能な状態となっています。
SCP-███-JPは非常に重要度の高いSCIPです。そのため、SCP-XXX-JPは即時破壊対象の一つとして設定されています。
補遺: 財団内で調査を行ったところ、SCP-███-JPに関する知識を保有するものが存在していないことが明らかになりました。即時破壊対象の指定は前任のサイト-82██責任者によるものですが、既に死亡しています。このことから財団内でSCP-XXX-JPを破壊することに対し懐疑的なグループが見られるようになりました。
以下は記事内で説明したSCP-███-JPの報告書です。SCP-XXX-JP実体が存在するため、開示にはセキュリティクリアランス4以上の承認が必要です。どのような場合でも以下の報告書を開いた人間は既に死亡したものとして扱われます。
[[collapsible show="+ 報告書を観覧する(セキュリティクリアランス4以上の承認が必要)" hide="- 許可がない報告書の観覧の終了は許されていません。"]]
==セキュリティクリアランス4重要機密報告書==
警告:以下の報告書はSCP財団における重要機密の一つです。このファイルにアクセスしている無許可の職員はミーム殺害エージェントにより即座に処分されます。適切なミーム摂取無しに下部へとスクロールを行えば、即座に致死性の心停止が発生します。

おかえりなさい
生命徴候の継続を確認中…
生命徴候の継続を確認中…
生命徴候の継続を確認。
[
[/collapsible]]
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト██に設置されている巨大水生生物収容房に収容されています。水槽内の水は常に一定の温度に保たれ、3週間に一度取り替えられます。
説明: SCP-XXX-JPはシロナガスクジラ(Balaenoptera musculus)に酷似した鯨の容姿を持つ生物オブジェクトです。このオブジェクトは、1980年代からアリューシャン諸島、アラスカ州のコディアックアイランド郡などからカリフォルニア沿岸にかけて観測されてきた、「52Hzの鯨」と同個体と思われます。担当職員は、カバーストーリー「52Hzの鯨の死亡」をインターネットなどを用いて随時流布してください。
SCP-XXX-JPの異常性はその鳴き声にあります。SCP-XXX-JPの鳴き声は、通常の鯨の音紋と同一であるものの、周波数に関しては通常の鯨ではありえない53Hzという値を検出します。実験の結果、この鳴き声には、他のシロナガスクジラの個体は一切反応を示しませんでした。
財団の化学検査班がSCP-XXX-JPのDNA構成を調べた所、SCP-XXX-JPのDNA組織は、シロナガスクジラのDNA構成と約5割程度の一致を見せました。この結果から推測するに、SCP-XXX-JPはシロナガスクジラではないと見られています。
補遺: SCP-XXX-JPは202█年██月██日に民間団体が行った調査によって、その周波数が53Hzにまで上昇していることが判明し、調査のため収容されました。団体によって行われた調査に関わったと見られる人物にはAクラス記憶処理が行われました。
その後の財団の調査で、このオブジェクトが発する鳴き声は、今まで確認されていた「52Hzの鯨」のものとは全く違ったものであることが確認されました。また、鳴き声を財団が調査したところ、音紋の並びに一定の規則が発見されました。その並びは財団の野外調査の際に使われる██式暗号と酷似しており、財団によって解析したところ、ある一定の文字列が得られました。以下は、その解析結果です。
Hello
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-82██内にあるSCP-XXX-JP専用高度収容施設にて収容してください。全ての財団職員が許可なくSCP-XXX-JPを見ることは禁じられています。SCP-XXX-JPの研究および保管職員は5日ほど毎に切り替えられます。
説明: SCP-XXX-JPは異常性のある19██年に作られたタヌキ(Nyctereutes procyonoides)の皮でできた財布です。SCP-XXX-JPの異常性は人間がSCP-XXX-JPを視認することによって発現します。動画および静止画でも発現しますが、絵では発現しません。
SCP-XXX-JPの異常性は3段階に分けられています。SCP-XXX-JPの異常性の概要は以下の通りです。
第一段階 | SCP-XXX-JPを視認した人間(以下、曝露者と表記)は 即座に「現在自身が一番不安になっていること」に対しての不安が増大します。この影響によって曝露者には過度のストレスがかかります。 |
---|---|
第二段階 | 第一段階から早くとも3日、遅くとも5日経つと、第二段階へと移行します。第二段階に移行した曝露者がレム睡眠状態に入った場合「SCP-XXX-JPの異常性によって増大した不安が実際に起こる夢」を見るようになります。 |
第三段階 | 第二段階に移行してから早くとも4日、遅くとも9日経つと、第三段階へと移行します。第三段階へと移行した曝露者は「SCP-XXX-JPの異常性によって増大した不安は実際に起こる」と確信します。この影響は増大した不安が確実に起きないと判明した時に解除されます。この第三段階の時、曝露者は非常に冷静です。 |
SCP-XXX-JPの異常性は記憶処理で解除することができることがわかっています。
以下はSCP-XXX-JPの異常性が第三段階まで移行した人物に対するインタビューです。
対象: D-XXX-JP-1。このDクラス職員は事前にSCP-XXX-JPの異常性に曝露し、第三段階まで進行している。
インタビュアー: ██博士
<録音開始>
██博士: では、D-XXX-JP-1、お話をお聞かせ願いますか?
D-XXX-JP-1: はい。
██博士: あなたの身に最近何か変わったことはありましたか?その詳細もお聞かせください。
D-XXX-JP-1: ああ、最近、連続して同じ夢を見るようになったんです。夢はですね、この部屋と同じような空間で…えーっと…この部屋の隅にいるような重装備の方に撃たれて死ぬ夢です。これから同じ光景が見れるっていうのに、何度も同じ光景を見せてきて、気分が悪いです。
██博士: あなたはその事について、実際に起きると思っていると聞いています。なぜそう思うのですか?
D-XXX-JP-1: 実際に起きるからですよ。██博士: 根拠は?
D-XXX-JP-1: 根拠も何も、実際に起きる事に対して根拠を求めるのですか?
██博士: 我々はあなたに対して攻撃を加えませんよ。
D-XXX-JP-1: 嘘だな。
<録音終了>
以下はD-XXX-JP-1に対する再インタビューです。
対象: 元D-XXX-JP-1。対象は財団による1カ月の雇用期間を終えている。
インタビュアー: ██博士
付記: 元D-XXX-JP-1を便宜上本名である三夜氏と表記する。
<録音開始>三夜氏: おい、どうして解放されるはずの私がここにいる?まさか、「再雇用」とかいうやつじゃないだろうな?
██博士: 落ち着いて下さい。D-XXX-JP-1…三夜さん。
三夜氏: じゃ、説明をしてもらえるか?
<三夜氏に対して説明が行われる>
██博士: という事なのです。そこで早速なのですが、今でも我々のエージェント達があなたを殺すと思っていますか?
三夜氏: 全くと言ったら語弊があるだろうが、そんなには思ってないよ。
██博士: あなたは以前私たちがあなたを確実に殺すと思ってましたね。その時の記憶はありますか?
三夜氏: あるよ。
██博士: その時の心情を細かく聞かせてください。
三夜氏: なるほどね、あの時は…うーん…うん。変な確信めいたものが奥底にあったんだ。いや、その表現は適切じゃないかもな、あれは信じるとか、そういう感情的な物じゃなくて人間の中にある「前提」みたいな物だったんだ。
██博士: 「前提」とは?
三夜氏: あー…例えば今日私はここの食堂でパンを食わされただろ?そのパンを食ったっていう事実はもう起こったことだから、それは確実なる物だろう?それと同じような感じだった。
██博士: 同じような感じ、ですか。
三夜氏: そうだ。それが崩れてしまう感覚っていうのは少し怖いものがあったな。
██博士: なるほど、ありがとうございました。
<録音終了>
補遺: 以下はSCP-XXX-JPについて起きた事件記録です。
事件記録XXX-1 - 日付2027/1/██
出来事:サイト-82██内でSCP-XXX-JPを含めた大規模な収容違反が発生し、この大規模収容違反への対処中エージェント██がSCP-XXX-JPを視認し、異常性を受けました。
その後収容違反は収まりましたが、異常性によりエージェント██はこれの余波がAK-クラス:世界終焉シナリオを発生させる事を確信。その被害を食い止めるためにエージェント██は財団最高機密のSCP-███-JPを使用。この影響により、全人類の内約23%が死亡したと推測されます。
- safe
- scp-jp
- 認識災害
- 財布
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SCP-XXX-JP報告書フォーラム
- 受理報告書一覧
- SCP-XXX-JP
- 報告書フォーラム

日付: 5 Apr 20██ 12:01
投稿数:: 3

SCP-XXX-JPに関するディスカッションです。
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報告書フォーラム

事件記録XXX-1の日付が未来の物になっています。そもそも、私はこのような事案について報告を受けていませんし、このような事態は起きていません。
報告書フォーラム

なにをいっているのですか?事件記録XXX-1は確実に起こりますよ?我々はすでにそのことを受け入れ、被害を減らすための努力をしているはずです。現実から目をそらさないでください。あの出来事は、すべて現実ですよ。
報告書フォーラム

連絡。財団の記憶処理班にこの会話を転送した。抵抗しない事。それと、SCP-XXX-JPの収容方法について今週末の定例会議にて改善の議論を行う。この会話は資料として残しておくように。以上。
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