risuno4





――ここから――

タイトル:JP要注意団体関連文書-██番

お母さん、お父さん、先生がた。そして、りこちゃん、まいちゃんにクラスのみんなへ。

まずは、ごめんなさい。そして、お元気ですか?

夏休みも終わりに近づいて、ちょっと寒さが感じられるようになってきました。しっかりと厚着をして、風邪をひかないようにしてくださいね。特にりこちゃんは体が弱いから、油断してると、去年みたいに大変なことになっちゃいますよ。

さて、今日私がこの道を選んだのは、決して、みんなのせいではありません。確かに、ゆきちゃんやちーちゃんからは、いじわるされてた時もあったけど、私はそれにはあんまり怒っていません。本当ですよ。
じゃあなんで、って思うかもしれません。でも、理由っていうのは、少し書くのが難しいです。
でも、私は幸せだったし、幸せのまま向こうに行きます。別れの挨拶も無しに行っちゃうのは、少しダメかもしれないって思ったけど、言っちゃったら、きっとみんなは優しいから、止めてくれるんだと思います。だから、私は一人で向こうに行きます。

りこちゃん、まいちゃん。何時かに話したあの街のお話、覚えていますか?
私が小さいとき、迷い込んでしまった、お酒臭い街の事です。

私はそこで、たくさんの親切を受けました。帰り道がわからない私に、あの街の人たちは、たくさん食べ物をくれたし、動くお餅とか、面白いものをたくさんみせてくれました。そこまでは、みんなにお話ししたと思います。
実はあの話には、ちょっと難しくて、省略した部分があります。でも、その部分は、私の人生にとって、とっても救いとなる部分でした。
あの街から帰る時、ある男の人に、あの街のことを教えてもらいました。その人によると、あの街は、「酔って、忘れて、立ち止まる」街なのだそうです。その時の私は、それをとっても素敵だと感じました。
そのあと、疲れた時には、たびたびあの言葉を思い出しました。さすがに酔いはしなかったけれど、たびたび、いろんなことをわざと忘れて、立ち止まりました。そして、私はそれに慣れていきました。みんなには、その事で幾つか迷惑をかけたかもしれません。
でも、多分私は、それに慣れ過ぎてしまいましました。忘れ過ぎて、立ち止まりすぎて、気づいたときには、みんなは、もうはるか遠いところへと行ってしまっていました。
でも、それは仕方のない事だったんだと思います。きっと、私があの街に行かなくても、私は知らないうちに、立ち止まって、置いて行かれたんだと思います。これは全部、私のせい。

でも、あの街に行ったから、私はみんなと出会えたし、幸せに向こうへ行けるんだと思います。だから、みんなは、振り返らないで、進んでください。私は後ろから、ずっと笑ってみています。

さようなら。

酩酊街より、みんなへ、愛を込めて。

ーーここまでーー




空飛ぶスパゲッティこんがらがったモンスター


そろそろ改稿しろリスト

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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは現在サイト81██の低脅威度生物収容施設に収容されています。SCP-XXX-JPが外出を要求してきた場合、担当職員はその日の天候などを考慮して外出許可を与えてください。SCP-XXX-JPが散策できる範囲はサイト81██の一部に限られます。サイト81██に勤務する職員は、怪我をさせない範囲で外出しているSCP-XXX-JPとの触れ合いを許可されています。

説明: SCP-XXX-JPは複数の異常性を持つ雄の黒猫(Felis silvestris catus)です。異常性を持つ以外には生物学的観点からは通常のイエネコとの違いは見られませんが、人間と同程度の知性を持つと見られています。SCP-XXX-JPは財団に対して協力的ではありますが、財団の人員を含めた人間に対して過度の接触を嫌う傾向があります。
SCP-XXX-JPの体毛及び皮膚は、未知の構造によって非常に電気を通しにくくなっています。
SCP-XXX-JPは市販されている一般的な筆記具と紙を与えられた場合、未知の手段でそれを扱い、文字を筆記する事が出来ます。表される文字群には一定の連続性があることがわかっています。
また、SCP-XXX-JPに『名前』を与えようとする試みは、すべて失敗に終わっています。SCP-XXX-JP自体が名付けられた名前に反応を示した例はなく、また職員の間でもミーム的な事象によって、それらの名前が定着することはありません。ただし、SCP-XXX-JPなどの『呼称』に対しては通常通り反応していることが確認されています。

補遺: 以下はSCP-XXX-JPに紙とペンを与え、文章を書くように指示した際に筆記された文章です。

 吾輩は猫である。名前はまだない。
 この文言を心中で発したのは、確か二年前の卯月の頃だったはずである。あれから幾つかの心変わりをもってして、あの家を抜け出し、そしてこの結滞な白の施設に閉じ込められることとなったわけであるが、はやもう既にそこまでたっているとなると、最早この地に骨を埋める心持になってきている。この未知たる白箱の施設の者達は、皆一様に、主人のような頑固者で融通が利かないものが多い。