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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe/Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP及びSCP-XXX-JP-1は人型生物収容室に収容されています。一般人間型取扱規定によりSCP-XXX-JPは収容所に設置された全ての物品にアクセスが許可されます。現在、SCP-XXX-JPは財団の収容に対して協力的であり、強制的な措置は必要ないものと思われます。レベル2以上の職員はSCP-020-JPと接触可能です。

説明: SCP-XXX-JPは身長1.8m、体重40kgの成人男性です。顔面及び身体の左側を中心に、第3~4度の火傷を負ったと考えられる瘢痕が広がっています。年齢不詳ですが、外見上は20代前半の様に見えます。

SCP-XXX-JPの腹部中央には縦方向に開閉可能な金属ファスナーが存在します。内部は鎖骨下から骨盤まで空洞で、臓器が存在しません。食事、排泄、呼吸等も必要としませんが味覚はあり、食事自体は可能です。摂取された食物は咽頭を通過した後に消滅します。

SCP-XXX-JPは人間に直接噛み付く事で対象の臓器を抽出し自身の胴体内部へ収納する事が出来ます。臓器は損傷なく分離され、収納されている限り新鮮に保たれます。ファスナーを開けば取り出すことが可能です。抽出にかかる時間は約5~6秒で、噛み付く部位は問いません。臓器の抽出はSCP-XXX-JPの任意で行われます。ほとんどの場合、対象の胴体内部に位置する臓器及び脳は抽出されますが筋肉などの運動器系及び疾患や損傷のある臓器は残存します。臓器を抽出された対象は即死します。

平均以上の身体的発達が見られないにも関わらずSCP-XXX-JPの身体能力は非常に高く、体力テストでは高い値を示しています。また視覚・聴覚・嗅覚が鋭く、引き換え痛覚・温覚・冷覚は鈍いと考えられます。知能は低く、収容当時は簡単な読み書きや計算にも支障があり、倫理観や社会常識も欠如していました。現在は言語カリキュラムを行っています。

SCP-XXX-JPは基本的に友好的であり、また自身の能力に関して特に異常性を感じていません。

SCP-XXX-JPは███県███山中で猪を焼いていたところを地元の住民に発見、保護されました。発見当時、SCP-XXX-JPは所々焼け焦げた黒のズボンのみを着用しており、傍らにはSCP-XXX-JP-1がいました。

SCP-XXX-JP-1は外見上4~5歳程の少女です。身体能力に特筆すべき点はありません。左右の耳の形や目の色、手足の長さや皮膚の色が異なるなどの特徴があり、全身のバランスが不整合な印象を受けます。身体活動に問題はなく、IQテストでは12歳程度の知能を示しています。SCP-XXX-JP-1は収容当初警戒心が強く、現在も完全に警戒を解いているとは言い難い反応を示しますが根拠や安全性が明確であれば職員の指示に従います。しかしSCP-XXX-JPに関して不本意な事態に陥った場合、SCP-XXX-JP-1は即座に敵対的になります。例としてSCP-XXX-JPの安全が確認できない状況下に置かれた場合、SCP-XXX-JPに危害を加えた場合などです。SCP-XXX-JP-1自身に特異な点はありませんが、SCP-XXX-JPはどのような状況下であってもSCP-XXX-JP-1の指示に従います。SCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JPの傍を離れる事を基本的に拒否します。事件記録を受け、SCP-XXX-JPとSCP-XXX-JP-1を強制的に引き離す試みは禁止されています。

補遺1: 事件SCP-XXX-JP
当初インタビューのためSCP-XXX-JPとSCP-XXX-JP-1を別に収容した際、30分経過した時点でSCP-XXX-JP-1が事態に気付き、全ての対話を拒否。同時刻、500m離れた部屋に収容されていたSCP-XXX-JPは壁を粉砕。この際傍にいたエージェントには一切危害を加えず、その後数分間施設内を破壊しながらSCP-XXX-JP-1を捜索。両者対面後、SCP-XXX-JPは沈静化したがSCP-XXX-JP-1はその後一週間に渡って全ての対話を拒否。両者がどのような方法を用いて意思疎通を図ったのかは不明。

補遺2: SCP-XXX-JP-1の証言に基く臓器提供表
部位 対象 備考
12歳女児 11歳男児と同クラス
右目 11歳男児 12歳女児と同クラス
左目 4歳男児A 誕生日当日に抽出
左手 4歳男児B 3歳女児の兄
右足 3歳女児 4歳男児Bの妹
脊髄 5歳男児 骨折による入院患者
6歳男児 5歳男児と同じサッカークラブ
腎臓 3歳女児 デパートで迷子になっていたところを拉致
心臓 5歳男児 糖尿病入院患者

補遺3:
SCP-XXX-JP-1

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