Regulus Oboro
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SCP-1087-JPの出現例。

アイテム番号: SCP-1087-JP

オブジェクトクラス: Safe Euclid

特別収容プロトコル: 日本で放映される全てのテレビ番組をリアルタイムでDクラス職員に監視させ、SCP-1087-JPの出現に備えてください。SCP-1087-JPの出現時にはSCP-1087-JP担当者が内容を録画し、財団データベース-1087-JPに記録してください。
また、SCP-1087-JPが出現した場合、即時に番組内に軽度の記憶処理プログラムを組み込んだサブリミナル映像を挿入し報道内容の漏洩を防いでください。

説明: SCP-1087-JPは「ジェットラグ・ニュースフラッシュ」と称するニューステロップ群です。報道対象地域で起きたランダムな事象を日本のテレビ番組番組で画面上部に出現するテロップで報道します。報道対象地域で事象が起きるその場所での表示上の時刻と報道される表示上の時刻が一致します。報道内容は生理現象から大規模な事件まで様々です。報道内容はフィールドエージェントの調査などにより全て真実であることが分かっています。この性質から██博士によりThaumielクラスへの変更が申請されましたが、内容の不規則性や報道範囲の一貫性のなさから却下されています。
現在出現は毎日1回必ず、日本のテレビ番組でランダムに確認されており、報道対象となる地域は日本と時差があるランダムな地域です。初めて出現が確認されたのは2009年4月ですが、当時のSCP-1087-JPの報道内容は重要度の低いものだったためカバーストーリーの実行等は行われませんでした。また、発信元は未だ特定に至っておらず現在も財団エージェントによる調査が続行されています。

現在、試験的に財団データベースに記録された最新の報道内容を表示しています。

以下は財団データベース-1087-JPの抜粋です。

補遺1: 201█/9/██に、インシデント:1087-JPが発生しました。

    • _
    <資料>
    日付 出現地域 報道対象地域 報道時刻 内容
    201█/9/██ ██県 アメリカ、██████州 午前6時50分 何体かの未知の生物が突如出現、いくつかの都市を襲撃し、██人以上の死傷者が出た。

    この報道内容と報道対象の場所から、アメリカ合衆国に位置するサイト-1█において大規模な収容違反が起きる可能性があると判断され、財団本部に連絡が取られました。しかし、サイト-1█に厳重な警戒体勢を張り機動部隊を待機させていたにも関わらず収容違反が発生しました。
    機動部隊やフィールドエージェントの活躍により被害は最小限に抑えられ、インシデント発生から15時間後に全てのオブジェクトが再収容されましたが、██人以上の死者を出す結果となりました。

    以下はサイト-1█に残されていた音声記録です。
    対話の内容からサイト外で警備のため待機していた機動部隊ラムダ-10("コンサーバー")の隊員カーティス、ゲイル、サミュエルの3名と隊長ヒューバートの通信であると判明しています。
    全ての対話は英語から翻訳されています。

      • _

      通信音声記録-1087-JP - 日付201█/9/██


      [記録開始]
      事件発生当時、ヒューバートはサイト出口から指示を出し、隊員3名はサイトを囲むようにバラバラに位置していた。

      ゲイル: こちらゲイル、異常なし。

      サミュエル: こちらも異常なしです。

      カーティス: 異常なし。

      ヒューバート OK、引き続き監視を頼む。異常が発生した場合でも迅速な報告を忘れるな。

      3人: 了解。

      ヒューバート: 連絡された通り、██分後には事件が発生する。緊急時の対応に抜かりがないように気を張っておけ。

      [重要度が低いため省略。]

      サミュエル: █████サイト管理者から連絡。スパイとして財団に潜り込んでいたGoIの構成員3名が確保。知性を持つオブジェクト群の解放を目的にしていたようです。

      ヒューバート: よし。これで収容違反は防がれたか。

      (地面が揺れるような音)

      ゲイル: なんだ?

      (銃声)

      ヒューバート: サ、サイト出口に突如SCiPと見られる人型実体が複数体出現!収容違反と見られる!応援を頼む!

      サミュエル: 収容違反?どういうことだ?

      カーティス: わかりません。とにかくサイト出口へ。

      サミュエル: 何が起きている?隊長?大丈夫ですか?隊長!

      (銃声)

      ヒューバート: 他部隊も応援に加わってるが全く歯が立たない。

      (悲鳴)

      (地面が揺れるような音)

      サミュエル: 返事がない…

      ゲイル: どうなってやがるんだ。

      カーティス: 現在増援を要請しています。サイト管理者によるといくつかのオブジェクトが突然姿を消したとのことですが、まさか…

      ゲイル: GoIの奴らの仕業か?

      サミュエル: 全員確保されたとの情報でしたが…時限式の異常物品の可能性もあります。

      カーティス: とにかく今はオブジェクトの鎮圧、再収容を目標に動きましょう。

      ゲイル: ああ。

      (しばらく大きな音が続く。)

      (地面が揺れるような音)

      ゲイル: こちらセクター-██、オブジェクト確認!

      ゲイル: とりあえず出口まで逃げる。合流してから迎撃だ。

      カーティス: わかってる。増援が来るまで持ちこたえるんだ。

      (地面が揺れるような音)

      (ノイズ)

      ゲイル: こっちに来やがった、俺以外に誰かいねえのかよ。

      サミュエル: 他部隊と合流するんだ!早く逃げろ!

      (銃声)

      (爆発音)

      ゲイル: どいつもこいつもやられちまってる…

      (大きな破壊音)

      ゲイル: クソが…

      (ノイズ)

      サミュエル: ゲイルまで…

      カーティス: せめて私たちだけでも生き残らなければ。他の部隊も数に圧倒されてる。増援部隊に現状を伝えないと。

      サミュエル: だがこの量では[判別不能]

      (爆発音)

      カーティス: サミュエル?

      (銃声)

      (破壊音)

      サミュエル: ダメだ。

      カーティス: サミュエル!

      (悲鳴とノイズ)

      カーティス: なんてことだ…まだ[大きな音にかき消され不明瞭]

      (ノイズ)

      カーティス: 誰か。

      (地面が揺れるような音)

      [記録終了]


    音声記録から、報道内容が遂行されなかった場合でも同様の結果を示すように改変されることが判明しました。それに伴い██博士によりオブジェクトクラスをEuclidへ変更する申請がなされ、O5によって承認されました。


    通達

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