アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは、サイト-81██の低脅威度物品収容ロッカーに収容されます。SCP-XXX-JPに関する実験は必ず2名のBクラス職員の監督のもとで行ってください。
説明: SCP-XXX-JPはシャンプー、リンス、ボディーソープで構成されます。SCP-XXX-JPはその外見、構成物質ともに同一の商品が一般に流通していることが確認されています。SCP-XXX-JPは██県██町のシェアハウスの浴室から回収されました。詳しい回収経緯は補遺を参照してください。
シャンプー、リンス、ボディーソープの順でSCP-XXX-JPを使用すると認識異常に陥ります。この時認識異常に陥った人物をSCP-XXX-JP-A-1とします。SCP-XXX-JP-A-1は他人にシャンプー、リンス、ボディーソープの順で使用するよう勧めるようになり、自らを「始まりと終わり」又はそれに類似した表現の物だと考えるようになります。この時点でSCP-XXX-JPは消失します。
SCP-XXX-JP-A-1に勧められた人物がシャンプー、リンス、ボディーソープの順で使用すると認識異常に陥ります。この時点でSCP-XXX-JP-1に勧められていた他の人物はSCP-XXX-JP-Aにシャンプー、リンス、ボディーソープの順で使用するよう勧められたという記憶を失います。この認識異常に陥った人物をSCP-XXX-JP-A-2とします。SCP-XXX-JP-A-2は他人にシャンプー、リンス、ボディーソープの順で使用するように勧めるとともに、SCP-XXX-JP-A-1に従順になり、「自分は2番目だからあの方よりも後でなければならない」「あの方の素晴らしさを他の人物にも広めなければならない」と思い込むようになります。
SCP-XXX-JP-A-2に勧められた人物がシャンプー、リンス、ボディーソープの順で使用すると認識異常に陥ります。これらの人物をSCP-XXX-JP-A-3とします。これらの人物は「自分はn番目だからあの方々よりも後でなければならない」と思うようになります。またこれらの人物は他の人に何かを勧めるといった行動を取らないことが確認されています。
3番目まで順番が組まれるとSCP-XXX-JP-A-1はシャンプー、リンス、ボディーソープで最も良いものを探すようにSCP-XXX-JP-A-2,-3に指示します。SCP-XXX-JP-A-3はシャンプー、リンス、ボディーソープを飲み最も良いと感じたものをSCP-XXX-JP-A-2に差し出します。SCP-XXX-JP-A-2は差し出されたものを飲み最も良いと感じたものをSCP-XXX-JP-A-1に差し出します。これまでの過程でSCP-XXX-JP-A-2,-3は致死量のシャンプー、リンス、ボディーソープを飲んでも死に至ることはありません。またSCP-XXX-JP-A-2が最も良いと感じるものは毎回SCP-XXX-JPとその外見、構成物質ともに同一の物だと確認されています。SCP-XXX-JP-A-1は差し出されたものをシャンプー、リンス、ボディーソープの順番で飲みその後死亡します。
SCP-XXX-JP-A-1が死亡すると、すべての認識異常に陥った人物たちは認識異常とその間の記憶を失いますが、SCP-XXX-JPとその外見、構成物質ともに同一の物を最も良いものだと認識し続けます。この認識はいかなる記憶処理でも取り除くことはできませんでした。またSCP-XXX-JPはSCP-XXX-JP-A-1が死亡すると元あった場所に再出現します。
補遺: ██県██町のシェアハウスに居住していたSCP-XXX-JP-A-1は致死量を超えるシャンプー、リンス、ボディーソープを飲み死亡しており、捜査の一環で警察が居住者への聞き込みを行いました。その内容が異常だったため財団職員の関心を引きSCP-XXX-JPの回収に至りました。また捜査の内容からシェアハウスに住んでいた人物の多くは在宅勤務で外出することが少なかったこと、シェアハウス内にSCP-XXX-JPとその外見、構成物質ともに同一の物が備蓄されていたことがわかっています。これらのことが異常性がシェアハウス内で終結した原因と考えられています。