SCP-XXX-JP 海幸の釣り場
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SCP-XXX-JP周辺の岩場

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの周囲500メートルは、現在財団の私有地となっており財団関係者以外の立ち入りは認められていません。SCP-XXX-JPのそばに専用の小規模サイトを建設し、そこに職員を常に二名以上常駐させ、周囲の定期的な見回りをさせてください。SCP-XXX-JPの周囲500メートル以内に陸路で侵入する人物がいた場合、その人物にこの周辺は私有地である旨を伝えそれ以上の侵入を阻止してください。もし、侵入者が抵抗した場合には、拘束し記憶処理を行ったのち、██町の近隣にて解放してください。船舶などによって侵入された場合には、私有地であり禁漁区であると説明し侵入を阻止してください。抵抗した場合には上記と同様の措置をとり、一定距離離れた海域にて解放してください。

SCP-XXX-JPの実験を行う際には担当責任者に許可を得てから行ってください。
SCP-XXX-JPの実験を行う際には担当責任者、Lv3以上の研究員3名以上の許可を得てから行ってください。
(追記)実験を行う際には必ず餌をつけた釣り針を使用してください。

説明: SCP-XXX-JPは宮崎県日南市██町付近にある、海底と同化しているマダイ(Pagrus major)と思われる一匹分の骨とその口部に付着した酷く錆びた釣り針(SCP-XXX-JP-1)、その周囲に散らばる500個の釣り針(SCP-XXX-JP-2)を基点とした半径200mの海域です。SCP-XXX-JP-1、SCP-XXX-JP-2とSCP-XXX-JP内に存在するいかなる岩場も破壊することはできません。

SCP-XXX-JPにて釣りを行った場合、釣り針と餌がSCP-XXX-JPに沈んでから五分が経過した時点で釣竿に負荷がかかり、その状態で釣竿を引き上げると、「釣り」を行うことが理論上可能である生物が釣竿にかかるか、餌だけが消失し「釣り」に関連するさまざまな特異な現象が発生します。

この現象の発生時にSCP-XXX-JP外から海中の観察を行っても、釣り糸、餌、釣竿にかかった生物、餌の消失の瞬間は視認することができません。

更に、SCP-XXX-JP-1を直接的、または間接的に視認した人物は、視認した瞬間に脳内に『コノチハ、オボチ・ススチ・マヂチ・ウルチ』という声が響き、視認した時点から三年間の間、特異ではない方法によって資産、収入が最低限の衣食住を保てるレベルまで低下します。また、SCP-XXX-JPの付近に長時間滞在することによっても資産、収入の低下が確認されています。この現象は現在██町の住人にのみ確認されており、効果範囲が広い代わりに効果がSCP-XXX-JP-1より弱いこと、住人は謎の声を聞いたことはないということが確認されています。

発見経緯: SCP-XXX-JPは20██年11月██日、役所に潜入していたエージェントによって██町の住人の平均所得、平均預金額が同県内の他地域に比べ明らかに低いことが判明し、そのことに注目した財団の調査により発見されました。

以下は██町の町長に対するインタビューです。

以下は██神社現宮司に対するインタビューです。

SCP-XXX-JPの詳細な情報を得るために20██/12/██より調査が開始されました。以下はその実験記録です。

補遺1: 実験記録5~10██を受け██博士より、O-5評議会に特別収容プロトコルの改定が提案されました。SCP-XXX-JPの効果が発動した場合、その隠蔽に多大な労力を要するためO5評議会により改定が承認されました。実験にはLv3研究員3名以上の許可が必要となります。