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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの周囲25mを有刺鉄線付きのフェンスで囲み、その周辺には2名の警備員を配置してください。SCP-XXX-JPはその周囲50mを囲う様に建設されたサイト-81██内にて収容されます。周辺住民にはカバーストーリー「放射性廃棄物保管場」を適用し、立ち入りを防止してください。また、1時間毎にK-515型撮影機を用いてSCP-XXX-JP-2の観測を行い、状態に変化が起きた場合は、担当研究主任に報告してください。

説明: SCP-XXX-JPは長崎県██町内の███山中に存在する泥沼です。SCP-XXX-JPは直径10mの円形で、深さは78~83cm、内部は暗緑色の泥で満たされています。SCP-XXX-JP内に入った人間(以下、対象と表記)を中心とした直径約1mの範囲にはSCP-XXX-JP-1が発生します。SCP-XXX-JP内の泥はSCP-XXX-JP-1の影響を受けている様子を見せません。

SCP-XXX-JP-1は原因不明のSCP-XXX-JP-2によって引き起こされる異常な重力場です。SCP-XXX-JP-1内の重力は少なくとも通常の█████倍以上と非常に強く、SCP-XXX-JP-1の影響下の対象の身体は約1秒程で下方から自重により崩壊します。

SCP-XXX-JP-21は不可視の人型霊的非実体です。全長約12m、外見は人種不明の男性で衣服を身に付けていません。下半身や左腕の手首より先が欠損し、それ以外の身体の大部分にも多数の傷や欠損が見られます。また、欠損部の断面等の様子から、SCP-XXX-JP-2の身体は主に土で構成されていると思われます。

SCP-XXX-JP-2はSCP-XXX-JPの北東1mの位置に存在し、通常時は左腕を地面につきSCP-XXX-JPを見下ろしながら、右腕を振り上げた状態で停止しています。対象がSCP-XXX-JP内に入ると、SCP-XXX-JP-2は対象に対し手の平を叩き付ける動作を行い、SCP-XXX-JP-1を発生させます。その後、SCP-XXX-JP-2は自身の身体に手の平を擦り付けるような動作を行った後、通常時の状態へと戻ります。

補遺: 以下はSCP-XXX-JPの調査に於いて██町の生活環境課長である███氏に対して行われたインタビューの記録です。

対象: ██町 生活環境課長 ███ █氏

インタビュアー: エージェント██

<録音開始>

エージェント██: 早速ですが、███さん。あの沼について教えて頂けますか?

███氏: はいはい。あの沼ね。ううん… 私もね、大昔からあそこにあると聞いたぐらいでね。どういった経緯で出来たのかっていうのは…ちょっと分からないんですよ。

エージェント██: そうですか…。あの沼は”捨命沼”と呼ばれているようですが——

███氏: そうそう。まぁあれだけ危険な底なし沼ですからね。入る者は命を捨てに行くのと同じだって昔からそう呼ばれているんです。 町の人間も気味悪がって誰一人近づきませんよ。ここうん十年と調査すら出来ていないんですからね。

エージェント██: なるほど。

███氏: …実はね。捨命沼って名前の由来には別の説もあるらしいんですよ…。

エージェント██: 別の説…ですか?

███氏: あなたは旧約聖書を読んだことがありますかな?

エージェント██: は? え…ええまぁ。

███氏: 神様が作った初めての人間は土から出来ていた。

エージェント██: …ええ。そう記されていますね。

███氏: でもね…。いくら神様だからって初めて作った人間な訳ですから、ちゃんとした人間が完成するまでに失敗作も沢山作られたんじゃないかって。

エージェント██: …。

███氏: それで、その出来損ないたちをあそこに捨てていた…だから”捨命沼”なんじゃないかってね。

エージェント██: …人間の失敗作を…ですか?

███氏: はっはっ!もちろん作り話ですよ。まぁ…ここは代々クリスチャンの多い町ですから、町の歴史の中で産まれたお伽話みたいなもんでしょうね。はっはっはっ!

<録音終了>


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