雨曝しの研究室

ツケ払いのブレイクタイム

評価: 0+x


[

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは、サイト-81██の高現実強度オブジェクト収容室のロッカーに、施錠した状態で収容してください。担当研究者の許可があった場合のみ、SCP-XXX-JPを利用してSCP-XXX-JP-1を抽出することが可能です。抽出されたSCP-XXX-JP-1は単体での研究に用いる場合を除き、SCP-XXX-JP-2によって速やかに消費されるべきです。 SCP-XXX-JPの使用は恒久的に凍結され、SCP-XXX-JP-A内部空間の現実性安定化の試みが進められています。詳細は後述の事案-XXX-JPを参照してください。

説明: SCP-XXX-JPは、1.0/█.█ Hmの現実性を持った[編集済み]社製の業務用コーヒーメーカーに類似した外見を持つ、クラスC高強度現実性実体です。SCP-XXX-JP内部にはSSUIS-1時空間異常1(SCP-XXX-JP-Aに指定)が存在していることが確認済みであり、スクラントン現実錨と同様の原理で高強度の現実性を獲得していると考えられます。このオブジェクトにはコイン投入口が存在しますが、入金せずとも通常通りにコーヒーを抽出することが可能です。抽出されたコーヒー(SCP-XXX-JP-1に指定)も同様の高強度の現実性を持ちます。SCP-XXX-JP-1を摂取した人間(SCP-XXX-JP-2に指定)のヒューム値は1.0/1.█ Hm前後に上昇し、現実改変への耐性を付与されます。現在までにSCP-XXX-JP-2が能動的に現実改変を行った事象は確認されていません。SCP-XXX-JP-1によって付与された現実性は、カフェインの体内における半減期と同程度の約4.9時間で半減し、█時間で効果は完全に消失します。

SCP-XXX-JPは20██/03/██に、[編集済み]市内の飲食店[編集済み]においてSCP-███-JPが発見された際、その効果を受けずに店内に存在していたために発見されました。発見当日にSCP-XXX-JPが使用された形跡はなく、店内にいた人間は全員死亡、もしくは行方不明となっています。SCP-XXX-JPは、20██/02/██に購入されたものですが、同メーカーの他の製品に異常性は見られませんでした。

実験記録XXX-JP-█3 -20██/04/██

対象: D-XXX-01~10

担当者: ██研究主任(以降の実験も同様)

実施方法: D-XXX-01~10にSCP-XXX-JP-1を摂取させ、D-XXX-01~10および周辺空間のヒューム値の計測を行う

結果: 周辺のヒューム値は、1.0 Hmのまま変化は見られなかったが、D-XXX-01~10の内部ヒューム値は平均1.█ Hmへの上昇が観測された。

実験記録XXX-JP-█4 -20██/04/██

対象: D-XXX-01~05(A群に分類)、D-XXX-06~10(B群に分類)(A群B群ともにSCP-XXX-JP-1を摂取した30分後)

実施方法: A群のそれぞれの人員の半径3 mの空間ヒューム値をスクラントン現実錨を用いて0.█ Hmまで低下させ、B群も同様の範囲に同様の方法で空間ヒューム値を1.█ Hmまで上昇させる

結果: A群B群ともに、被験体から半径30 cmまでの空間ヒューム値は平均1.0 Hmに保たれた

分析: SCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JP-2の現実性を強化するとともに、周辺の現実性を安定化させる効果があるようである。

実験記録XXX-JP-█8 -20██/05/██

対象: D-XXX-01~10

実施方法: SCP-XXX-JP-1を摂取し30分経過したD-XXX-01~10を、SCP-███-JPに曝露させる

結果: D-XXX-01、03〜07、10は、SCP-███-JPに曝露した際に予想される影響は現れなかった。D-XXX-02、04、08、09は、影響の無効化には及ばなかったもののSCP-███-JPの影響を減衰することが可能であった。

分析: SCP-XXX-JP-1の現実性安定化作用によって現実改変への影響を抑えることが可能であるようだ。この効果の利用案として、対現実改変機動部隊にSCP-XXX-JP-1を摂取させる計画を倫理委員会に提出する。

補足: この計画は承認され、現実改変性オブジェクトの収容に実際に利用されています。結果は概ね良好です。

追記1: 20██/05/██に実施されたSafeクラスオブジェクト定期検査の際に、SCP-XXX-JP-Aからごく微弱なマイクロ波が検出されました。収容初期の検査の際には記録されていなかったこと、値が検出限界に近いことから誤差として処理されていた可能性があります。SCP-XXX-JPの利用は停止され、さらなる検査が行われます。

追記2: 追加検査の結果、SSUIS-1時空間異常であると考えられていたSCP-XXX-JP-Aが、実際にはSSUIS-R2時空間異常2であることが判明しました。SCP-XXX-JP-A内部空間についての詳細は以下の調査結果を参照してください。

初回調査結果: SSUIS-R2時空間異常は通常の物質を透過することはありませんが、[編集済]博士による量子テレポーテーションの応用技術(技術についての詳細は附属文書-A3を参照)を用いて、半実体化した無人探査機をSCP-XXX-JP-A内部空間(以降内部空間と表記)に送り込むことに成功しました。調査、解析の結果、以下のことが判明しました。

  • 内部空間は半径約30 AU3の球状空間となっている
  • 内部空間は0.█ Hmのクラス█低現実性空間となっており、現実不全を引き起こしている
  • 内部空間に存在していた物質は、ある程度本来形状を保持したままランダムに再配置されているものともとみられる

内部空間についてのさらなる理解のために、20██/06/██に追加調査が予定されています。

事案-XXX-JP: 20██/06/██に実施された内部空間追加調査中、不明な発信源から同一の通信を複数回受信しました。受信したデータを解析した結果、世界オカルト連合のフォーマットに一致する報告書であることが確認されました。危険性がないことが確認されたため、文書-XXX-JPに指定され、以下に添付されています。

  • safe
  • scp-jp
  • ベンチャーコンテスト
  • 人工
  • 異次元
  • 外宇宙
  • K-クラスシナリオ
  • 液体
  • 機械
  • ポータル
  • 時空間

下書きとメモ

案1
元は「オブジェクトを利用してコーヒーを淹れると、使用したコーヒー豆と違う品種のコーヒーがランダムに抽出されるコーヒーサイフォン」でAnomalousアイテムとしてログを記入すれば自由利用可能だった。
実は限定的な並行宇宙へのポータルを持っていて、並行宇宙で淹れられたコーヒーを出現させていた。
█徹目の職員がフィルターを付けないままコーヒーを淹れると並行宇宙のコーヒー豆が流入してきた。そのコーヒー豆は極彩色をしていたが█徹目だから気に留めずそのまま捨てて「なんか色が変」としか記入しない。
何度も使用するうちに世界線変動率が大きくなっていき、明らかにコーヒーでない液体が出現するようになりSafeオブジェクト指定。
最終的に未知の病原体を含む液体が溢れ続けて犠牲者が出て実験中止(ここで使用するたびにポータルの先の世界線変動率が大きくなっていることをほのめかす)

案2
カートリッジ式のコーヒーメーカーで、いくらでもコーヒーが抽出できる
カートリッジの中には箱庭世界がある
箱庭の中にはコーヒー農園があって農家もいる
使用頻度が高すぎると箱庭でコーヒーの生産が追いつかなくなってコーヒーじゃない何かが抽出されるようになったりする

案3
高い現実性を持つコーヒーメーカー
これを用いて抽出されたコーヒーは高い現実性を持つ
コーヒーを飲むと自身の現実性が安定するため対現実改変事象機動部隊に使用許可が出ていた
並行宇宙から現実性を吸い出してコーヒーに付与するスクラントン現実錨のような効果があった
現実錨と異なり現実性を吸い出す並行宇宙は滅びかけているわけではない
並行宇宙にも同じオブジェクトがあり、使用を重ねることで現実性を吸われる側になった
並行宇宙の財団の報告書のデータが基底宇宙に混入する
そのデータをページの最後に添付してオブジェクトクラスを引き上げて使用禁止で終了

削除済み報告書、没案

評価: 0+x
KatuoUndead.jpg

SCP-XXX-JP

アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは、サイト-81██内の標準的小型アイテム収容ロッカーに、密閉及び遮光をしたうえで鍵をかけて保管してください。

説明: SCP-XXX-JPは約25cmの乾燥した動物の肉です。見た目は鰹節に酷似していますが、遺伝子検査の結果、カツオ(学名 Katsuwonus pelamis)などの魚類とは明らかに異なり、哺乳類と共通点が見られるDNA配列を持っていることが判明しています。SCP-XXX-JPの一部が欠損すると光合成に似たプロセスで自己再生することが分かっています。このプロセスは、光と空気中の水分と二酸化炭素を必要とするため、密閉か遮光すると行われません。

SCP-XXX-JPの異常性は、人間を含む類人猿がSCP-XXX-JPを摂食した際に発現します。SCP-XXX-JPの一部を類人猿が摂食すると(摂食した類人猿をSCP-XXX-JP-Aと指定)、SCP-XXX-JPの細胞は消化されずに小腸まで到達します。小腸に到達した細胞は、分解されないまま血管内に侵入し、全身へと拡散します。拡散したSCP-XXX-JPの細胞は、SCP-XXX-JP-Aの細胞に自身のDNAを書き加え、徐々に遺伝情報を発現させます。免疫細胞には遺伝情報が発現しないことが確認されており、これが原因で重度の自己免疫疾患様の症状が発生します。SCP-XXX-JP-Aは、全身の炎症による苦しみを和らげようと水に浸かろうとしますが、水に触れた部分からDNAの転写、翻訳が活発化し、全身の細胞で完全に遺伝情報が発現します。(遺伝情報が完全に発現したSCP-XXX-JP-AをSCP-XXX-JP-Bと指定)

SCP-XXX-JP-Bには、両脚が癒合し下半身に鱗、及び鰭が発生します。両脇の下に切れ込みができ、肺を鰓のように使用して水中での呼吸が可能になり、空中での呼吸はできなくなります。SCP-XXX-JP-Aが何の霊長類だったかによらず論理的思考能力はほとんど失われ、本能によってのみ行動するようになると見られています。SCP-XXX-JP-Bは、食事を取らずに生存可能であることが確認されていますが、餓死以外の方法によっては死亡する様です。

KatuoUndead2.jpg

撮影者に襲いかかる人間のSCP-XXX-JP-B(D-89██) この後終了された

回収記録: 19██/██/██、██県██市内の██寺で、約███年前に奉納されたとされる「人魚の肉」が盗難被害に遭いました。その5日後、同市内の民家で変死体と上述の人魚の肉が発見されたことから回収されました。この変死体にはSCP-XXX-JP-Bの特徴が見られ、気管内に異物が見られないにもかかわらず風呂の脱衣所の床で窒息死していました。これを受けて、██県警に潜伏していたエージェントによってSCP-XXX-JPが回収され、カバーストーリー「硫化水素自殺」が流布されました。