- SCP-683-JP-D - ミラナリアは私の処女作です。
- 鰹不死は2017年のリサイクルコンテストでukarayakaraさんにリサイクルしていただきました。
- SCP-1942-JP-D - ツケ払いのブレイクタイム はベンチャーコンテスト参加作品ですでした。
SCP-1737-JP-D - これも███の██
アイテム番号: SCP-1737-JP-D
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-1737-JP-Dは小型生物収容室に収容し、小型生物用標準プロトコルの給餌以外の手順を実行してください。収容室に入室する職員は、認知抵抗値(Cognitive Resistance Value:CRV)が9.0以上である必要があります。
説明: SCP-1737-JP-Dは、由来不明の金属で構成された、小型自律性非生物です。非活性化時の体高及び重量は、約30 cm及び██ kgです。体表には複数の開口部が存在しており、内部が空洞であることが確認できます。非活性化時のSCP-1737-JP-Dは、下部に存在する3本の脚の様な器官を用いて、収容室内を歩き回っていることが確認されています。
SCP-1737-JP-Dは、自身の半径5 m以内に8.7以下のCRVを持つ、体長30 cm以上の動物(以降は対象と呼称)が存在する場合に活性化します。アルコールなどによってCRVが8.7以下に減少した人間も対象になりうることが確認されています。
活性化したSCP-1737-JP-Dは、上部に存在する開口部を拡張させ、認識災害特性を持つ光線を対象に照射します。光線の照射を受けた対象はSCP-1737-JP-Dに接近し、顔を近づけようと試みます。その後SCP-1737-JP-Dは脚部を伸長させて対象の頭部を自身の開口部に収め、開口部を収縮させます。SCP-1737-JP-Dの開口部に歯のようなものは存在しないため、直ちに対象の生命に関わることはありませんが、この状態は対象が死亡するか、対象の頭部がSCP-1737-JP-Dから引き抜かれるまで持続します。また、活性化時のSCP-1737-JP-Dは、[編集済]以上の強度を持っているため、SCP-1737-JP-Dの破壊による対象の救出は不可能です。開口部は対象の頭部より小さく収縮するため、頭部を引き抜く際に耳や鼻を負傷する場合があります。
補遺: 蒐集院の記録によると、1███年頃にもSCP-1737-JP-Dに類似したオブジェクトが存在していた可能性があります。記録されているオブジェクトがSCP-1737-JP-Dと同一のものである可能性、SCP-1737-JP-Dの亜種が存在する可能性を視野に現在調査中です。
以下に、蒐集院による1███当時の記録画像を添付します。
SCP-1942-JP-D - ツケ払いのブレイクタイム
アイテム番号: SCP-1942-JP-D
オブジェクトクラス: Safe Euclid
特別収容プロトコル: SCP-1942-JP-Dは、サイト-81██の高現実強度オブジェクト収容室のロッカーに、施錠した状態で収容してください。担当研究者の許可があった場合のみ、SCP-1942-JP-Dを利用してSCP-1942-JP-D-1を抽出することが可能です。抽出されたSCP-1942-JP-D-1は単体での研究に用いる場合を除き、SCP-1942-JP-D-2によって速やかに消費されるべきです。 後述の理由により、一週間に一度プロトコル-"火車"が実施されます。プロトコル-"火車"についての詳細は、下記の該当項目を参照してください。
説明: SCP-1942-JP-Dは、1.0/█.█ Hmの現実性を持った[編集済み]社製の業務用コーヒーメーカーに類似した外見を持つ、クラスC高強度現実性実体です。SCP-1942-JP-Dの、本来はコーヒー豆投入部である位置には、SSUIS-R2時空間異常(SCP-1942-JP-D-Aに指定)が存在しており、スクラントン現実錨と同様の原理で高強度の現実性を獲得していると考えられます。このオブジェクトには給水口、コイン投入口が存在しますが、水の補充のみでコーヒーを抽出することが可能です。抽出されたコーヒー(SCP-1942-JP-D-1に指定)も同様の高強度の現実性を持ちます。SCP-1942-JP-D-1を摂取した人間(SCP-1942-JP-D-2に指定)のヒューム値は1.0/1.5 Hm前後に上昇し、現実改変への耐性を付与されます。現在までにSCP-1942-JP-D-2が能動的に現実改変を行った事象は確認されていません。SCP-1942-JP-D-1によって付与された現実性は、カフェインの体内における半減期と同程度の約4.9時間で半減し、██時間で効果は完全に消失します。
SCP-1942-JP-Dは20██/03/██に、現実改変性オブジェクトであるSCP-███-JPの効果により、PoI-████の自宅、及びその周辺地域が壊滅する事案(詳細はインシデントログ-███を参照)が発生した際、PoI-████宅の倉庫内で発見されました。SCP-1942-JP-Dは広域にわたる現実崩壊の影響を受けずに存在していましたが、発見当時までの約█年間、使用された形跡はありませんでした。SCP-███-JPの効果範囲内にいた人間は、PoI-████を含めて全員死亡、または行方不明となっています。
実験記録1942-JP-D-██ -20██/04/██
対象: SCP-1942-JP-D-A
担当者: ██研究主任(以降の実験も同様)
実施方法: SCP-1942-JP-D-Aに未破砕のコーヒー豆、及びコーヒー豆の形に成形した茶色いプラスチック片を投入する
結果: 投入されたコーヒー豆はSCP-1942-JP-D-Aに触れた瞬間に消滅したが、プラスチック片はSCP-1942-JP-D-Aの反発力によってSCP-1942-JP-D外部に排出された。
メモ: ゴミ箱にでもできると思ったんだがな…
実験記録1942-JP-D-██ -20██/04/██
対象: D-1942-JP-D-01~10
実施方法: D-1942-JP-D-01~10にSCP-1942-JP-D-1を摂取させ、D-1942-JP-D-01~10および周辺空間のヒューム値の計測を行う
結果: 周辺のヒューム値は、1.0 Hmのまま変化は見られなかったが、D-1942-JP-D-01~10の内部ヒューム値は平均1.5 Hmへの上昇が観測された。
実験記録1942-JP-D-██ -20██/04/██
対象: D-1942-JP-D-01~05(A群に分類)、D-1942-JP-D-06~10(B群に分類)(A群B群ともにSCP-1942-JP-D-1を摂取した30分後)
実施方法: A群のそれぞれの人員の半径3 mの空間ヒューム値をスクラントン現実錨で0.7 Hmまで低下させ、B群も同様の範囲に同様の方法で空間ヒューム値を1.3 Hmまで上昇させる
結果: A群B群ともに、被験体から半径30 cmまでの空間ヒューム値は平均1.0 Hmに保たれた
分析: SCP-1942-JP-D-1はSCP-1942-JP-D-2の現実性を強化するとともに、周辺の現実性を安定化させる効果があるようである。
実験記録1942-JP-D-██ -20██/05/██
対象: D-1942-JP-D-01~10
実施方法: SCP-1942-JP-D-1を摂取し30分経過したD-1942-JP-D-01~10を、SCP-███-JPに曝露させる
結果: D-1942-JP-D-01、03〜07、10は、SCP-███-JPに曝露した際に予想される影響は現れなかった。D-1942-JP-D-02、04、08、09は、影響の無効化には及ばなかったもののSCP-███-JPの影響を減衰することが可能であった。
分析: SCP-1942-JP-D-1の現実性安定化作用によって現実改変への影響を抑えることが可能であるようだ。
補足: この効果の利用案として、対現実改変機動部隊にSCP-1942-JP-D-1を摂取させる計画が提出され、現在承認待ちです。 計画は凍結されました。詳細は事案-1942-JP-Dを参照してください。
事案-1942-JP-D: 20██/06/██に収容室内において、SCP-1942-JP-Dを中心とした半径██ mに現実崩壊が発生しました。収容室内のカント計数機の記録を確認した結果、周囲の現実子がSCP-1942-JP-Dのコイン投入口付近に集中した後に消滅していたことが判明しました。また、SCP-1942-JP-Dの周辺に、実験記録██でSCP-1942-JP-D-Aに投入したものと同一のものとみられる破砕されたコーヒー豆が散乱していました。この事案によって、SCP-███-JP、SCP-███-JPが収容違反を引き起こし、SCP-████-JP、AO-████、AO-████が破損しています。
この事案を受けてSCP-1942-JP-D-Aの次元変異角、時空間歪曲率、及び因果係数の詳細な測定が行われました(測定結果は附属文書-B2参照)。測定結果と、現在予測されているPoI-████によるSCP-1942-JP-D最終使用日から、SCP-1942-JP-D-Aは約███日後のSCP-1942-JP-D-Aに接続されている可能性が示唆されています。
SCP-1942-JP-D収容後の実験頻度より、20██/██/██から██日間に及ぶ、SCP-1942-JP-Dを中心とした半径███ kmに及ぶ現実崩壊を引き起こすものと予測されています。このため、SCP-1942-JP-D-Aにスクラントン現実錨を用いて現実子を注入し、SCP-1942-JP-D-Aの接続先の空間現実性を安定化させる計画が立案されています。
追記: SCP-1942-JP-D-Aに現実子を注入する試みは、不明な理由によって現在まで成功していません。これについて、SSUIS-R2時空間異常の次元限定性によって、並行宇宙の現実子が排除されているためであるという仮説が立てられています。このため、未来における現実崩壊の危険性のない収容方法が確立されるまでの暫定措置として、プロトコル-"火車"が制定されました。
プロトコル-"火車"
- SCP-1942-JP-Dを用いてSCP-1942-JP-D-1を抽出する
- SCP-1942-JP-D-1から、ピュロン法によって現実子を分離する
- 現実性勾配式現実子加速器によって、現実子を加速させてSCP-1942-JP-D-Aに突入させる
プロトコル-"火車"によって、SCP-1942-JP-Dによる現実崩壊発生時期は推定████日後まで延長されています。
SCP-683-JP-D - ミラナリア
アイテム番号: SCP-683-JP-D
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-683-JP-Dはサイト-81██内の標準小動物収容室内の水槽で管理してください。飼育方法は通常のナミウズムシと同様です。SCP-683-JP-Dの個体数が生殖で増加した場合、個体数は20匹以内に保つ様に、古い個体から塩酸に浸して溶解させることで処分してください。SCP-683-JP-Dの体液を使用した実験にはレベル4以上の職員1名の許可が必要です。
説明: SCP-683-JP-Dは遺伝子的にはナミウズムシ(学名 Dugesia japonica)と全く同じ、体長2〜3 cmの複数の生物です。SCP-683-JP-Dは、通常のナミウズムより遥かに高い再生能力を有しており、5分ほどあれば再生は完了します。SCP-683-JP-Dに特異な点として、切断すると両端が頭部の個体と、両端が尾部の個体に再生します。また、生命力は通常のナミウズムシと同様で、エサを与えないと餓死し、潰すと死亡します。生殖能力は通常通り有しており、生殖行動を行うことが確認されています。
SCP-683-JP-Dの異常性は、自身とともに切断された別の物体も一緒に再生することです。この異常性については、以下のことが分かっています。
- SCP-683-JP-Dを他の物体ごと切断すると、「両端が頭部の個体」、「両端が尾部の個体」、「両端が先端部の物体」、「両端が後部の物体」に再生する
- 再生にかかる時間は物体の大きさに依存する
- 再生する物体は有機物、無機物、複雑な構造のものなど種類を問わない
- SCP-683-JP-Dが初めから死亡していると再生されない
- 再生される物体は完全に切断されている必要はない
- 再生能力は傷口周辺の体液に関連する
回収記録:SCP-683-JP-Dは、20██/██/██に██県立████高校で、「校舎が膨れ上がっていき最終的に倒壊した」という事件が発生した際に収容されました。倒壊した校舎は、設計図から判断される約2倍の質量を持っていました。倒壊の際に、同時に火災も発生したため、消防署に潜入していたエージェントが調査を行い、生物室の痕跡と思われる場所から1匹ずつの「両端が頭部の個体」と「両端が尾部の個体」および正常な見た目を保った個体8匹を回収しました。(後に全個体をSCP-683-JP-Dと分類)
████高校の関係者、及び地元住民にはカバーストーリー「校舎の老朽化」を流布し、直接の目撃者にはCクラス記憶処理を行いました。収容後の現地調査で、████高校周辺で特殊な磁場が発生していたため、それが原因であると考えられています。
実験記録683-JP-D-1 - 日付20██/██/██
対象: █████社製のボールペン
実施方法: SCP-683-JP-Dをボールペンに乗せて切断する
結果: 10分ほどで再生し、頭部のみの個体と尾部のみの個体、及び先端のみのボールペンと後部のみのボールペンに分裂した
メモ: 自身より大きいものでも再生が可能みたいだな。
実験記録683-JP-D-2 - 日付20██/██/██
対象: SCP-683-JP-D
実施方法: SCP-683-JP-Dの頭部と尾部を切断する
結果: 10分かけて両端が頭部、尾部の個体が再生された。中央部は、合わせ鏡の様に両端が先細りの個体になった。
メモ: こいつは鏡でも見ながら再生してるのか?理由がなんであれ興味深いな。
実験記録683-JP-D-3 - 日付20██/██/██
対象: █████社製のCPU
実施方法: SCP-683-JP-DをCPUに乗せて切断する
結果: 20分かけて問題なく再生した
メモ: 複雑な無機物でも可能なようだ。
実験記録683-JP-D-6 - 日付20██/██/██
対象: D-1236
実施方法: 被験体の右手小指に局所麻酔をかけた上でSCP-683-JP-Dを乗せて切断する
結果: 5時間かけて被験体の脳死状態のコピーが再生され、10分で鏡合わせの小指が再生された
メモ: 生命活動は完全にはコピーできないようだ。また、不均等に切断した場合の再生時間は切断片の大きさに依存するようだな。
補遺: D-1236のコピーは対象から切除、形成された小指が接合され、後日問題なく機能することを確認しました。D-1236のコピーは問題がないことを確認の上、臓器提供に回されました。
実験記録683-JP-D-8 - 日付20██/██/██
対象: ラット
実施方法: SCP-683-JP-Dの切断面の体液を採取し、被験体につけた傷に塗布する
結果: 55分かけて結合双生児様にラットが再生された
メモ: これは傷口周辺の体液が関わっているのではないか。特殊な酵素の様な物質でもあるのかもしれない。
実験記録683-JP-D-10 - 日付20██/██/██
対象: ラット
実施方法: SCP-683-JP-Dを細切れにし、再生途中ですり潰して体液を抽出、被験体の表面複数箇所に塗布する
結果: 被験体は1時間30分かけて不定形の肉塊に変質した。また、実験に使われたメス、シャーレとスポイト、及び██博士の右手にそれぞれ、不定形の金属塊、ガラス塊、肉と骨の塊が生成された。
メモ: [[判別不能]](のちのインタビューで「クソッ、量が多すぎるとダメなのか…」であることが判明)
補遺:この実験を受けて、SCP-683-JP-Dの体液を用いた実験には、レベル4以上の職員の許可が必要になりました。また、██博士の右手は再建不能であったため、SCP-683-JP-Dを利用して生成された、左手の鏡合わせのコピー-つまり右手-が接合され、現在は時々痛むものの、特に問題なく動く様です。
アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは、サイト-81██内の標準的小型アイテム収容ロッカーに、密閉及び遮光をしたうえで保管します。警備は最低限で、特別な監視などは必要ありません。
説明: SCP-XXXX-JPは25 cm前後の鰹節に酷似した生物です。現在9体10体9体が収容されています。(それぞれSCP-XXXX-JP-1〜SCP-XXXX-JP-9 SCP-XXXX-JP-9βSCP-XXXX-JP-8、SCP-XXXX-JP-9αと定義)生命反応を有していますが、通常の鰹節と同様に削ることが可能です。SCP-XXXX-JPの切削片(SCP-XXXX-JP-Aと定義)も本体と同様に生命反応を示します。SCP-XXXX-JP及びSCP-XXXX-JP-1は酸に対する抵抗力を有しており、ほとんど腐食されません。SCP-XXXX-JPからSCP-XXXX-JP-Aを削り取ると、SCP-XXXX-JPは光合成に似たプロセスで自身を再生します。密閉するか、遮光した場合はこのプロセスは行われません。
検査の結果、SCP-XXXX-JPは通常のカツオ(学名 Katsuwonus pelamis)とは、明らかな差異が見られるDNA配列を持っていることが判明しています。SCP-XXXX-JPには、一般的な鰹節の2倍近くのアミノ酸が含まれており、複数のDクラス職員に食べさせたところ、「強い旨味を感じる。」「今まで食べたことがない様な美味しさだ。」などとコメントしました。
SCP-XXXX-JPは、能動的に動くことはありませんが、SCP-XXXX-JP-Aは周囲の温度が35 ℃以上になると一定の周期で揺動し、周囲のphが低くなればなるほど激しく動くようになります。SCP-XXXX-JP-Aを人間を含む動物が摂食すると、激しい腹痛と下痢を引き起こします。患者は下痢は5日ほど続き、体重が10%程減少します。
回収記録:20██/2/16、SCP-XXXX-JPは[編集済み]県[編集済み]市内のお好み焼き店で集団食中毒の被害が報告されたことを一端として発見されました。2月は統計的に食中毒患者が少ないことと、病院での検査で病原体が発見されなかったことがニュースになり、保健所に潜入していたエージェントが調査したところ、「なぜか鰹節が減ってない気がする」という従業員の話により3体のSCP-XXXX-JPの存在が確認されました。当該オブジェクトの回収後、カバーストーリー「発見困難な突然変異体」をメディアを使って流布し、店の関係者にはさらにカバーストーリー「アルバイトによる誤廃棄と隠蔽」を流布しました。その後の調査でさらに6体が確保、収容されました。
実験記録XXXX-JP-3 - 20██/██/██
対象: SCP-XXXX-JP
実施方法: SCP-XXXX-JP1体を2等分する
結果: それぞれが自己再生し、2体になった(それぞれSCP-XXXX-JP-9α、SCP-XXXX-JP-9βと指定)
メモ: ある程度の大きさがあれば再生するようだ。
実験記録XXXX-JP-5 - 20██/██/██
対象: SCP-XXXX-JP-9β
実施方法: SCP-XXXX-JP-9βを切削し、全てをSCP-XXXX-JP-Aの状態にする
結果: 再生は行われなかった
メモ: 削り不死にしてしまえば再生しないんだな。
実験記録XXXX-JP-5-2 - 20██/██/██
対象: SCP-XXXX-JP-9β-A、D-2683
実施方法: 通常の鰹節と同様に出汁を抽出し成分検査を行った後、D-2683に飲用させる(抽出した出汁をSCP-XXXX-JP-Bと指定)
結果: 成分検査の結果、アミノ酸量が通常の鰹出汁の約2倍であること以外以上は見られなかった。また、D-2683の体調に変化はなく、D-2683曰く「普通の鰹出汁ではありえない旨味」とのこと。
メモ: もしかしたら何かしらに活用できるのでは…?
実験記録XXXX-JP-6 - 20██/██/██
対象: ██博士
実施方法: SCP-XXXX-JP-Bで味噌汁を制作し飲用する
結果: オブジェクト及び██博士の身体には異常性が見られなかった
メモ: あんな味噌汁は初めて飲んだよ!██研究員にも振舞ってやろう
警告:危険性が見られないからといってSCPオブジェクトに関するものを濫りに口にするべきではありませんし、ましてや他人に口にさせるべきではありません。 ██所長
補遺1: 調査の結果、█世紀当時の日本の文献に「切っても削っても減らない人魚の肉」についての記述、及びその肉を食した人物が体調を崩し、最終的に死亡したとの内容の文書が発見されており、SCP-XXXX-JPは過去にも存在していた可能性と人魚伝説との関連性が指摘されています。
補遺2:17██年まで存在していた内陸国である[編集済み]でも、██の干し肉について同様の伝承が残っており、魚肉以外でも同様の異常性を持つ可能性が示唆されています。
追記1:20██/10/██、財団本部より、[編集済み]の[編集済み]県の[編集済み]村で、保存食として██の肉を乾燥させたものがSCP-XXXX-JPと同様の性質を示したとの報告がありました。補遺1、2とこの報告から鑑みて、SCP-XXXX-JPは「乾燥した動物性タンパク質」に発生する現象である可能性があり、特別収容プロトコル変更の必要性が指摘されています。
追記2:20██/10/██、サイト81██でSCP-XXXX-JPに一切関わっていない██研究員の私物のビーフジャーキーが、SCP-XXXX-JPと同様の性質を示したため、オブジェクトクラスの再分類と特別収容プロトコルの変更案が提出され、現在O5の承認待ちです。また、SCP-XXXX-JPの発生条件についての調査が1週間以内に開始されます。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは、サイト-81██内の標準的小型アイテム収容ロッカーに、密閉及び遮光をしたうえで鍵をかけて保管してください。
説明: SCP-XXX-JPは約25cmの乾燥した動物の肉です。見た目は鰹節に酷似していますが、遺伝子検査の結果、カツオ(学名 Katsuwonus pelamis)などの魚類とは明らかに異なり、哺乳類と共通点が見られるDNA配列を持っていることが判明しています。SCP-XXX-JPの一部が欠損すると光合成に似たプロセスで自己再生することが分かっています。このプロセスは、光と空気中の水分と二酸化炭素を必要とするため、密閉か遮光すると行われません。
SCP-XXX-JPの異常性は、人間を含む類人猿がSCP-XXX-JPを摂食した際に発現します。SCP-XXX-JPの一部を類人猿が摂食すると(摂食した類人猿をSCP-XXX-JP-Aと指定)、SCP-XXX-JPの細胞は消化されずに小腸まで到達します。小腸に到達した細胞は、分解されないまま血管内に侵入し、全身へと拡散します。拡散したSCP-XXX-JPの細胞は、SCP-XXX-JP-Aの細胞に自身のDNAを書き加え、徐々に遺伝情報を発現させます。免疫細胞には遺伝情報が発現しないことが確認されており、これが原因で重度の自己免疫疾患様の症状が発生します。SCP-XXX-JP-Aは、全身の炎症による苦しみを和らげようと水に浸かろうとしますが、水に触れた部分からDNAの転写、翻訳が活発化し、全身の細胞で完全に遺伝情報が発現します。(遺伝情報が完全に発現したSCP-XXX-JP-AをSCP-XXX-JP-Bと指定)
SCP-XXX-JP-Bには、両脚が癒合し下半身に鱗、及び鰭が発生します。両脇の下に切れ込みができ、肺を鰓のように使用して水中での呼吸が可能になり、空中での呼吸はできなくなります。SCP-XXX-JP-Aが何の霊長類だったかによらず論理的思考能力はほとんど失われ、本能によってのみ行動するようになると見られています。SCP-XXX-JP-Bは、食事を取らずに生存可能であることが確認されていますが、餓死以外の方法によっては死亡する様です。
回収記録: 19██/██/██、██県██市内の██寺で、約███年前に奉納されたとされる「人魚の肉」が盗難被害に遭いました。その5日後、同市内の民家で変死体と上述の人魚の肉が発見されたことから回収されました。この変死体にはSCP-XXX-JP-Bの特徴が見られ、気管内に異物が見られないにもかかわらず風呂の脱衣所の床で窒息死していました。これを受けて、██県警に潜伏していたエージェントによってSCP-XXX-JPが回収され、カバーストーリー「硫化水素自殺」が流布されました。