RainyRaven

メタタイトル: ミュータント・ポテト

遺伝子組み換え食品

回収されたSCP-XXX-JP

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPが市場に流通するのを避けるため、北海道全域で収穫された[編集済。品種名]は検査されます。回収されたSCP-XXX-JPは必要量以外は焼却処分し、実験目的以外の摂食は禁止されます。

追記: 実験を行う場合、不測の事態に備え機動部隊を待機させてください。無許可での実験はその結果に関係なく、処分の対象になります。

説明: SCP-XXX-JPは北海道で生産されているジャガイモ(Solanum tuberosum L.)です。外見はごく普通のジャガイモですが、その遺伝子構造は大きく異なっており、サンプルを採取した部分によって同一のSCP-XXX-JP内でも異なる生物の遺伝子が検出されています。SCP-XXX-JPを何らかの形で摂取した2~3時間後に、身体的な苦痛を伴う身体の一部あるいは全身の構造の変化が発生し、植物を含む別の生物あるいはその一部分へと変化します。この時、変化する部分に存在する遺伝子が改変され、染色体の数や塩基配列も変化することが確認されています。SCP-XXX-JP摂取直後は気分が悪くなったり、吐き気を訴える傾向がありますが、一過性のものであることが確認されています。

補遺1: SCP-XXX-JPは北海道██市の病院に「自分の右腕が熊になった」と主張する男性が受診してきたことで発見されました。この時病院に潜入していた財団エージェントが確認した後、担当に当たった当直医と看護師に記憶処理を施し、直ちに財団施設に移送して詳しく調査を行いました。

インタビュー記録: 移送先のサイト-81██にて行われました。事前の検査において、変化した右腕の構造及び染色体数はツキノワグマのものと酷似していることが判明しています。

(インタビュー開始)

エージェント: では、開始します。

男性: ああ。

エージェント: あなたの右腕が変化した時の様子を詳しく教えて下さい。

男性: 家で酒飲んで寝てたら突然右腕に痛みが出たんだ。見てみたら腕の内側から沸騰するみたいにボコボコ膨らんできて、黒い毛が生えて来たんだよ。鋭い爪まで生えてきて、酔ってボケてるだけかと思ったら爪が鋭くて、これはマジだって思って病院行ったんだよ。

エージェント: その直前、何か変だったことはありませんでしたか?体調が悪くなったとか。

男性: あー…。酒のつまみにフライドポテト食べてたな。自家製のやつだけど、食べてたら急に気持ち悪くなったんだ。気持ち悪さはすぐ引いたんだけどな。揚げてるんだから食中毒ではないと思うんだが…。

エージェント: フライドポテトと使ったジャガイモはまだ残っていますか?一応検査したいのですが。

男性: ああ、まだあるよ。慌てて病院行ったから多分そのままだと思う。

(インタビュー終了)

インタビュー後、男性の自宅の調査を行い、当該のフライドポテトとその材料と思われるジャガイモを回収し、詳しく検査したところ前記の異常性が発見されました。この男性の処遇については現在検討中です。

補遺2: サイト-81██に勤務する職員██名がSCP-XXX-JPを摂取し、このうち█名が正体不明の人型実体へと変化し周囲の職員を攻撃し始めました。直ちに機動部隊が投入され鎮圧に成功しましたが、同サイトが深刻な損傷を受け、機動部隊の隊員を含む死傷者1██人を出す事件が発生しました。事後の調査から、SCP-XXX-JPによって変化した職員は共通して同サイトの食堂にて提供されるポテトサラダを食べていたことが判明しました。この時出現した人型実体の死体の解析の結果、その遺伝子構造が既知の生物とは大きく異なっていることが判明しています(詳細はファイル:[編集済]を参照のこと)。また、SCP-XXX-JPによって身体が完全に別の生物に変化した場合、ごく稀に変化前の生物の知性及び意識を引き継ぐことが確認されました。しかし今回の事案においてこの現象が確認されたのはエージェント・██ただ一人であり、現在はオスの三毛猫に変化しています。

注釈: 補遺1、補遺2において回収されたジャガイモの品種はいずれも同一の品種([編集済])であり、変異現象の原因と断定されました。また、その産地は全て北海道であることが判明しました。

補遺3: SCP-XXX-JPと断定された[編集済]の調査を開始し、北海道全域の農協に対しカバーストーリー「安全性の調査」を適用し、20██年度に収穫された全ての[編集済]を回収、財団保有の倉庫で管理しました。その結果、収穫して1週間が経過した[編集済]のうち、5%~7%が順次SCP-XXX-JPに変化していることが判明しました。その原因は不明であり、外部の人間による意図的な操作の可能性も考慮し倉庫内外に監視カメラや警備員を配置していましたが、不審な様子は一切確認されていませんでした。

補遺4:████農業試験場から回収されたデータ
████農業試験場は北海道██市に存在していましたが、「事故」によって放棄されました。原因はガス爆発によるものとされていましたが、後の財団の調査によって偽装と判断されました。


アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはその性質上、収容が不可能です。列車がSCP-XXX-JP-1及びSCP-XXX-JP-2を同時に通過する時に発生するヒューム値(以下Hm値と略する)の低下による予期しない影響を回避するため、JR東日本と提携し、SCP-XXX-JP-1及びSCP-XXX-JP-2に列車が同時に進入しないように運行時間を調整してください。

説明: SCP-XXX-JPはJR山手線の内回り、外回りの両方の線路上に存在する2箇所の時空間異常(それぞれSCP-XXX-JP-1、SCP-XXX-JP-2と呼称する)と、その先に存在する別次元の空間(SCP-XXX-JP-3と呼称)です。SCP-XXX-JP-1、SCP-XXX-JP-2が存在する線路上を列車が通過した時にのみ、列車とその乗客乗員はSCP-XXX-JP-3へと進入可能です。乗客はこのことに一切気づいていません。SCP-XXX-JP-3はあらゆる事象において基幹世界とほぼ完全に一致しており、その違いに気づくことはほぼ不可能です。

補遺: SCP-XXX-JPは、現在SCP-XXX-JPの存在する区間において確認されていたHm値の低下によって発見されました。以前からこの区間においてHm値の低下が観測されていましたが正常な範囲の減少にとどまっていたため、注意が払われていませんでしたが、Hm値が0.7まで減少したため調査が始められました。調査の結果、Hm値の低下が発生した同時刻に内回り、外回りの列車が時空間異常の発生が確認されている区間に同時に進入、両方の列車がSCP-XXX-JP-3に移動していたことが判明しました。多次元解析の結果、山手線の路線全体が周囲から独立した円環状の空間であることが確認されました。SCP-XXX-JP-1及びSCP-XXX-JP-2の存在する区間は円環に対して半回転しており、メビウスの帯のようになっていることが確認されました。また、SCP-XXX-JP-1、SCP-XXX-JP-2を列車が通過すると同時にSCP-XXX-JP-3から全く同一の列車が出現していることが確認されました。

補遺2: SCP-XXX-JP-3は基幹世界とほぼ一致した世界であり、