がらくた箱
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二羽鶏

SCP-1453-JP

アイテム番号: SCP-1453-JP

オブジェクトクラス: Anomalous Euclid

特別収容プロトコル: サイト-8153で収容されている以外のSCP-1453-JPは全て殺処分し、SCP-1453-JP-1と疑われる全ての卵を回収してください。未収容のSCP-1453-JPは発見され次第、機動部隊め-4("親子丼")によって回収または殺処分されます。

説明: SCP-1453-JPは異常性を持ったニワトリ(Gallus gallus domesticus)とその卵(SCP-1453-JP-1)です。遺伝子検査の結果一般的なニワトリの遺伝子型とほぼ一致しましたが、未知の方法でATPを大量に合成する機能を持った器官が追加されていることが確認されました。現在、その異常性については次の事が解明されています。

一般的なニワトリ(白色レグホン) SCP-1453-JP
成長速度 約150日 4日
産卵数/日 1 2〜4
孵化条件 抱卵によって暖められる なし。ただし一般的な冷蔵庫の温度(2〜6℃)において保存することで孵化を抑制できる。
孵化までの日数 21日 2日
産卵可能な期間 1年 無制限

・1個の卵から2羽の雛が誕生します。調査の結果、孵化直前になってパンデル核と胚盤1が2つに分裂することが判明しました。また、孵化直前まではパンデル核と胚盤は1つであるため、普通の卵との見分けがつきません。
・卵だけでなく肉も食べることができます。以下は唐揚げの試食時のコメントです。

起源がニッソなのが癪だがこれ結構イケるな。もっと持ってきてくれ。もちろんあったかいご飯も一緒にな。 —津久根博士

・タマゴアレルギーや鶏肉アレルギーを起こしません。長期間の摂食において健康被害が確認されていないため、現在財団の食堂での提供が検討されています。
・病気や毒物への耐性が非常に高く、鳥インフルエンザや痛風といった病気や、殺虫剤などに非常に強い耐性を持っています。
・エサをほとんど必要としません。生命活動を維持するためのエネルギー源は新たに追加されたATPを大量に合成する器官と推測されます。
・強い繁殖力があります。SCP-1453-JPと普通のニワトリを交配させたところSCP-1453-JPと全く同じ性質を持ったニワトリが誕生しました。

これらの性質から、収容当初は「繁殖力と生産性の高いニワトリ」としてAnomalousオブジェクトとして収容されていました。

補遺1: SCP-1453-JPは██県██市に存在した日本生類創研の拠点を制圧した際に発見されました。当時施設は無人で、制圧直前に放棄されたものと思われます。制圧当時、拠点内の鶏舎には████羽のSCP-1453-JPと███個のSCP-1453-JP-1が発見されました。また同拠点内からはこのようなチラシとSCP-1453-JPの顧客のリストが発見されました。

養鶏家の皆様にお知らせ
最近は鳥インフルエンザや外国産の安い製品で収支が苦しい、という方は多いのではないでしょうか。
そこで、我々NSS株式会社で品種改良されたニワトリ、通称「二羽鶏ニワトリ」の導入をご検討ください。

二羽鶏の導入のメリット
・タマゴの生産速度が非常に高くなります。品質も最高レベルです。
・病気や農業に強く、鳥インフルエンザの心配をしなくても大丈夫です。
・エサは少なくても大丈夫。負担の大きかったエサ代をぐっと節約できます。
・何よりも「国産」なので安心安全です。

興味を持たれたらこの電話番号までご連絡ください。████-██-████
なお、二羽鶏が脱走した際の責任は一切負いかねます。ご了承ください。

NSS株式会社

財団がこの番号に掛けてみたところ既に使われていない番号であり、また「NSS株式会社」も実在しないことが調査で確認されました。

補遺2: 残されていた顧客のリストに記載されていた養鶏場に職員を派遣させたところ、飼育されていた鶏のほとんどがSCP-1453-JPに置き換わっていたことが発覚しました。そのため財団は飼われていた全てのSCP-1453-JP個体を殺処分し、養鶏場の管理人及び飼育員に対しBクラス記憶処理を施した後に通常の鶏を導入し直しました。また、同リストの裏面にはメモと思われる書き込みが残されていました。

20██/█/██ アメリカ マナによる慈善財団様 サンプル注文 1羽 発送済
先方はかなり興味をもっていた これは大商談の予感

20██/█/██ アメリカ マナによる慈善財団様 ███羽 注文
↑大きな商談だったってのに全く財団って奴はどうしてこういうタイミングで来るんだ キャンセルだよちくしょうめ 

補遺3: SCP-1453-JPの繁殖力についての津久根博士の提言

SCP-1453-JPが野生化する前に財団で収容できたことは非常に幸運だった。極めて長い寿命と異常な繁殖力は一度外に出てしまうと手がつけられなくなる。たとえそれが一匹でも、卵一個でも逃してはならない。
私はSCP-1453-JPをAnomalousではなくEuclidに分類し直すべきである。また、国内の養鶏場だけでなく海外、少なくともアメリカにも調査範囲を拡大するべきである。

これより先の情報へのアクセスは津久根博士の監督の下で閲覧が許可されます