未完報告書の山

2018年3月より研究員をしています、Kierです。まだまだ新人です。よろしくお願いします。

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アイテム番号: SCP-███-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-███-JPは、発見された平屋の木造家屋の隔離を以て収容されます。

説明: SCP-███-JPは、██県███町の廃屋の壁、高さ2.4mに取り付けられた幅0.7m奥行0.4mの木製の神棚です。あらゆる方法でオブジェクトを取り外す試みは全て失敗しています。

オブジェクト上に積載された物品は、その材質、質量などの条件に関わらず消失します。また、GPS機器を含む全ての無線通信装置は、オブジェクトとの接触と同時に識別不能となり、通信が切断されます。

このオブジェクトに関する実験が過去に██回実施された報告と、事前に作成された書類などは保存されていますが、実験に使用された物品についてのデータはすべて破損しています。先述の異常性は実験時の映像記録から判断されたもので、物品の消失がその物品についての記録、記憶の喪失と関与している可能性が指摘されています。

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水兵さん

収容以前のSCP-XXX-JP

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██の4m×4m×4mの耐火コンテナに雌雄4体ずつを収容し、それ以上は「異動」の名目で終了されます。担当研究員1名を「司令官」として配備し、人員の交代は対象個体群に認知させた上で行ってください。給仕は午前7時、午後1時、午後8時の3回を厳守してください。

説明: SCP-XXX-JPは「水域自衛軍多摩第17中隊」を自称するウミネコ(学名:Larus crassirostris)の群れです。現在は財団を「軍司令部」と認識し、収容個体群は「水域自衛軍多摩第24分隊」とされています。実際の軍隊統率に関する知識はほぼ有しておらず、収容においても厳密性は必要とされていません。

SCP-XXX-JPは発達した発声器官と知能を持ち、現在のものと同一の日本語による意思疎通が可能ですが、識字能力はありません。各個体間には明確な上下関係が存在し、上位の個体が他の個体を統率する形で一般的なウミネコの群れより遥かに高度な集団での行動を行います。

SCP-XXX-JPは通常の鳥類と同様の方法で不定期に繁殖します。発話能力と知能は孵化直後は有していませんが、孵化後3週間で急激に成長、発達し、成体となって最下位の個体として集団行動を開始します。

対象の可聴距離内であるかに関わらず対象個体群を「ウミネコ」と呼称すると個体群の中で最下位の個体1~3体が放物軌道を描きながら呼称した人物へ飛翔し、接触と同時に爆発します。射程は個体から約██km、初速度は約████m/sである事が確認されています。また、対象を「カモメ」と呼称した際、この現象は発現しません。

インタビュー記録XXX-JP:

対象: SCP-XXX-JPの1個体

インタビュアー: ██研究補佐

付記: インタビュー当時、対象は9個体の中の最上位個体であり、██研究補佐は「司令部」として位置づけられている。繁殖による個体数の変動に伴い4日後に雄1体の終了処分が予定されている。

<録音開始>

██研究補佐: 急に呼び出してすまんな、まぁ楽にしてくれたまえ。

SCP-XXX-JP: はっ!

██研究補佐: まずは近況を聞こうか。

SCP-XXX-JP: はっ!多摩第24分隊8名、来る冬季に備え訓練中であります!

██研究補佐: よろしい。現在敵軍はカナダ西部地域とロシア北東部に駐留している。動きがあり次第出動してくれたまえ。

SCP-XXX-JP: はっ!

██研究補佐: さて、今日君を読んだ理由だが、例の如く異動についてだ。

SCP-XXX-JP: 承知しています。諜報部門への移動なら羽鳥1士を推薦致します。彼はその道の知識と技術に秀でております。

██研究補佐: 分かった、覚えておこう。決定は追って連絡する。

SCP-XXX-JP: はっ。ところで1つお伺いしたいことがあるのですが。

██研究補佐: 許可しよう、なんだね?

SCP-XXX-JP: では、そろそろ実地訓練の許可を頂けないでしょうか?屋内での訓練が続き隊員達の士気が下がりつつあるのを感じるのです。

██研究補佐: ああ、それは、その、敵軍の偵察隊がチョロついてると言う報告があってな?

SCP-XXX-JP: 敵兵ですか!? ならば直ちに!

██研究補佐: いや、まだ情報が確かではないんだ。今回の異動はそのための諜報部の補強措置だ。

SCP-XXX-JP: わかりました。

██研究補佐: ところで、我々は何の話をしていたんだっけ?

SCP-XXX-JP: 話? あれ、何の……。

██研究補佐: 思い出した、人事異動のことだな。羽鳥1士だな、覚えておこう。今後も訓練に励んでくれたまえ。

SCP-XXX-JP: はっ!全ては侵略者「ウミネコ」より祖国を守るために!

<録音終了>

終了報告書: SCP-XXX-JP個体群は本来の「カモメ」を「ウミネコ」と呼び敵視、また自らは「カモメ」だと認識していると思われます。「ウミネコ」と呼称した際に攻撃的になる性質との関連が指摘されています。