未完報告書の山

2018年3月より研究員をしています、Kierです。まだまだ新人です。よろしくお願いします。

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SCP-XXX-JP

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは、そのサンプル1個体をサイト-81██の専用収容ユニットの中心部に設置された高さ2mの金属柱に巻き付かせる形で収容され、床あるいは壁面に拡大した部分は切断し収容ユニットに直結する焼却炉において焼却処分されます。この時発生する排煙と残留物は、SCP-XXX-JP-Aを含有しないことを確認した後廃棄されます。収容ユニットに侵入する際は防護服を着用し、退出の際にSCP-XXX-JP-Aが流出しないよう最大限留意してください。また、機動部隊き-8“造園職人”が設置され、新たに発生するSCP-XXX-JPの追跡、回収にあたります。

また、SCP-XXX-JP、SCP-XXX-JP-Aが確認された地域は同部隊による警戒対象となり、SCP-XXX-JP-Bの捜索、隔離が行われます。

説明: SCP-XXX-JPはツタ属の植物に似た特徴を持つ生体です。茎、葉、花にあたる組織を有していますが、根にあたる組織は存在せず、生育に土壌を必要とせず、主に樹木に巻き付く様に繁殖、成長します。通常の植物同様に光合成及び呼吸を行う組織が存在し、正常に機能することが確認されています。

SCP-XXX-JPは季節を問わず深夜から明け方にかけて、月が雲に隠れることなく観測可能な条件下においてのみ繁殖します。一般的な植物と異なり、SCP-XXX-JPから飛散する直径8μmほどの胞子に似た粒子(以下、SCP-XXX-JP-A)が、成長の際に軸となる植物や構造物と接触して新たなSCP-XXX-JP個体として成長、拡大します。この時、受粉等の繁殖行程は必要とされません。新たに発生したSCP-XXX-JPの個体は、成長を開始してから最短2週間で最大限まで成長し、SCP-XXX-JP-Aの生成を開始します。1個体が生成するSCP-XXX-JP-Aは200個前後で、親個体となるSCP-XXX-JPから分離したSCP-XXX-JP-Aは、最大で高度4000m近くまで上昇することが確認されています。また、1度SCP-XXX-JP-Aを飛散させたSCP-XXX-JP個体が再度SCP-XXX-JP-Aを生成、飛散させることは無く、1週間以内に軸となる物から脱落、他の植物と同様に分解されます。

SCP-XXX-JP-Aがヒトの粘膜に付着すると、対象者(以下、SCP-XXX-JP-B)は音楽、美術、言語的なものを初めとする創作活動を行おうとします。これらの創作において題材としていわゆる“自然”が描かれることがほとんどであることが確認されています。この現象には個人差があり、多くの場合食事、睡眠など生命維持に必要な行為はSCP-XXX-JP-Aとの接触以前と同じ水準で行われますが、一部のSCP-XXX-JP-Bにはこれらの活動の頻度の現象や、一切の放棄が見られます。また、制作される作品群に異常性は認められません。

以下の資料は、研究チームが接触に成功したSCP-XXX-JP-Bにあたるとされる民間人の記録です。

補遺: SCP-XXX-JPは日本国内で初の観測例が報告され、以来█年に渡って他支部から同様の事案の報告が上がることはありませんでした。しかし、2018年10月にアメリカ合衆国のカリフォルニア州、ネバダ州、オレゴン州にてSCP-XXX-JPが各州1個体ずつ確認されたという報告が上がりました。これを受けて機動部隊き-8から3名が現地に派遣され、現地職員と共に回収、調査に当たっています。現在、ユタ州とアリゾナ州においてSCP-XXX-JP-Aが確認されていますが、成長したSCP-XXX-JP及びSCP-XXX-JP-Bは発見されていません。

アイテム番号: SCP-███-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-███-JPは、発見された平屋の木造家屋の隔離を以て収容されます。

説明: SCP-███-JPは、██県███町の廃屋の壁、高さ2.4mに取り付けられた幅0.7m奥行0.4mの木製の神棚です。あらゆる方法でオブジェクトを取り外す試みは全て失敗しています。

オブジェクト上に積載された物品は、その材質、質量などの条件に関わらず消失します。また、GPS機器を含む全ての無線通信装置は、オブジェクトとの接触と同時に識別不能となり、通信が切断されます。

このオブジェクトに関する実験が過去に██回実施された報告と、事前に作成された書類などは保存されていますが、実験に使用された物品についてのデータはすべて破損しています。先述の異常性は実験時の映像記録から判断されたもので、物品の消失がその物品についての記録、記憶の喪失と関与している可能性が指摘されています。