Quarts2006
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アイテム番号: SCP-739-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-739-JPはサイト-8122内の標準的な保管ロッカー内に保管してください。ロッカーの鍵は担当の職員が管理し、実験を行う場合はセキュリティクリアランスレベル3以上の職員が担当職員に実験の概要等を報告し、実験場所やSCP-739-JP以外の器具について指示を受けたうえで行ってください。

説明: SCP-739-JPは、計5つの[編集済]製のカナル型イヤホンです。金属組成分析により、SCP-739-JPと同じモデルのイヤホンの配線に銅が使用されているのに対し、SCP-739-JPの配線に使用されている金属が純度99.7%以上の銀であることが判明しています。SCP-739-JPで音楽を聴くと、数分から数週間の間意識を失い、覚醒時に数時間から数年間の記憶が「SCP-739-JPで音楽を聴いている」記憶に置換され(あるいは変化し)、体力や向上・低下する、性格や行動などに変化が生じるなどの主に記憶や神経、肉体の異常が発現します。実験により、意識を失ってから覚醒するまでの時間や覚醒時に置換される期間、体力や性格の変化は聴く音楽によって変動することがわかっています。


補遺: SCP-739-JPは、██県のCDや音楽関連商品を扱う店舗にてイヤホンを購入したエージェントが倒れ、その記憶が「ずっと音楽を聴いていた」記憶に置換されていたことで異常性が発見され、同店舗にて販売されていた4つのイヤホンとともに財団職員によって確保されました。

対象: 店舗の店主

インタビュアー: エージェント██████

<録音開始, 20██/03/30>

店主: また起こっちまった…。どうなってるんだ全く…。

エージェント██████: 前にもこのようなことが?

店主: 違う。ジャズだ。この店でなにか悪いことがあるたびに店内放送の音楽でジャズが流れてやがったんだ。ジャズは嫌いだし、ジャズのCDなんてあんまり持ってないのになぁ…。

エージェント██████: じゃあなぜ店内にジャズが流れるんです?

店主: 勝手に流れてくるんだよ。そもそも店内に音楽なんか流しちゃいないのにだ。この店に強盗が入ったときも、この店で人が死んだときも、店の外でガスタンクが吹っ飛んだときもなんでかジャズが流れてきた。放送機器の電源を切ったっていつの間にか電源が入ってやがる。そんなことが何年も続いたもんだから最近店を移転したんだ。それでもまたジャズがかかったんだ。イヤホンを売ったとき、そしてそのイヤホンを入荷したときにな。案の定イヤホンを買った客がぶっ倒れた。一体何なんだ、ちくしょう。ジャズなんてこの世から無くなっちまえばいいのにな…。

<録音終了>

インタビューの内容から、SCP-739-JPが未収容・未発見のSCiPによって異常性を得た可能性があるため、当該店舗には調査のため財団職員が派遣されています。