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SCP-***-”免罪符”

Item #:Scp - ***

Object Class: Safe Euclid

取扱方:

概要:SCP-*は12×20のサイズのよれた羊皮紙によって構成されています。尚、この羊皮紙は物理的に腐敗することが無く、また虫などによる虫害は確認されていません。
また表面にはラテン文字が表記されていたようですが、掠れていて解読は不可能でした。
SCP-
*は日本国███県の███村で起きた原因不明の無差別殺人の調査に来ていた財団エージェントにより、村の中心にあるカトリック系の教会より発見されました。
制作された時期は不明です。

SCP-*は人間が所持した場合のみに活性化が確認されています。
SCP-
*は活性化時も不活性化時と視覚による変化は見られません。しかし、使用者の思想および思考に大きな変化を与えます。
このミームに汚染された被験者は最初は「すがすがしい気分だ」「今まで頭の中にかかっていた霧が消え去ったようだ」と話します。またこれらの感情は過去の罪が重い人間ほど大きいと仮定されています。
そしてこれらの被験者は、30分以内に一般的な犯罪への罪悪感ないしは躊躇・戸惑いなどが消失します。
45分以内には[編集済み]を始めます。この状態までであればAクラスの記憶処理でのミーム除去が期待できます。
そして被験者が66分を超えた時、これらのミーム汚染は不可逆的な物へと変化します。
ミーム汚染が不可逆な物へとなった被験者は、強い攻撃性・残虐性を発現し、彼らの欲望に最も近い犯罪を起こそうとします。
ミームが不可逆的な物になった場合は被験者を終了して下さい。

実験ログ

実験1 - 19██/09/06

対象:D-15600
手順:D-15600にSCP-***を持つように指示した
結果:対象を所持してから20分で「解き放たれた気分だ」と回答。
その後50分後に対象へ質問をしていた███博士を笑いながら撲殺、近くにいた警備員に攻撃をし、その場で射殺された。
分析:酷く攻撃性が上がったようだ、今後は警備員を増員すべきだ。
███博士

実験2 - 19██/09/28

対象:D-25036
手順:D-25036にジュラルミンケースに入ったSCP-***を持つように指示した。
結果:対象の人格に変化はなかった、実験後に行った人格テストにも異常は見られなかった。
分析:素手で触らないと効果は無い様だな。
     ███博士

実験3 - 19██/10/26

対象:D-25096
手順:D-25096に手袋をするよう指示しSCP-***を持たせた。
結果:対象は困惑しながらも実行、30分後に「気持ちがいい、飛んでいるようだ」と回答。
実験は終了され、D-25096はクラスAの記憶処理を施された。
記憶処理後のD-25096への人格汚染は見られなかった。
分析:どうやらミーム汚染は完全に不可逆な物では無い様だ。あと素手でなくてもミーム汚染は発現する様だな、今後の取り扱い方は変えなければ。
   ███博士

実験4 - 19██/12/28

対象:エージェント███
手順:エージェント███にSCP-***を30分間持たせた。
結果:対象は20分後に「少し気分がすっきりした」と回答。
実験は終了されエージェント███はクラスAの記憶処理が施された。
分析:快感は罪の重さで変動するのか?
   ███研究員

補遺:███研究員は倫理委員会の提言により███から降格処分を受けました。

実験5 - 19██/05/03

[編集済み]

実験6-24

これらの実験はほぼ同様の結果が得られたため省略。
この実験により、対象のミーム汚染は66分を超えた時点で不可逆な物になることが確認された。

実験25 - 20██/██/██

対象:███
手順:███に66分以上SCP-***と接触させた後にインタビューを行う。
回答者:███    質問者:███博士

補遺1:実験終了後に行われた人格テストで███博士の倫理観・モラルの激しい欠如が発見された。
███博士はSCP-***の担当を外され、財団傘下の精神病棟へと入院した。

SCP-***にミーム汚染された対象に暴露され続けた場合もミーム汚染がされる可能性がある。
これには更なる実験が必要だ。
藤井博士

補遺2:その後の検査により、SCP-*の実験に関与していた██人の研究員および警備員に激しい倫理観・モラルの欠落が発見されたため。SCP-*を用いた実験は原則禁止となりました。
███

SCP-***は原本、暴露された被験者は教祖、少しずつ洗脳されていく周りの人間・・・まるで宗教だな。
藤井博士