SCP-1837-JP
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アイテム番号: SCP-1837-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル:
SCP-1837-JPの出現が確認された地域の環境には気を使い、必要以上の森林伐採が行われないように監視を行ってください。

説明: SCP-1837-JPは███県の███山で発見された甲虫のように見える雲です。SCP-1837-JPは全国の山で目撃されており、全長は積乱雲ほどの大きさがあります。
主に確認できるのは頂上などの空がよく見える開けた場所で、晴れた日に雲の合間からSCP-1837-JPが現れる事が目撃者による証言より明らかになっています。

財団職員がプライベートで███山の登山をした際、チームからはぐれてしまい遭難時の心得として山の頂上に登った所、SCP-1837-JPを観測し地図も持たず道も知らず無事に下山に成功したことから存在が把握されました。財団内でも観測例がいくつか挙がっており、███山特有の性質ではない事が判明しています。

SCP-1837-JPを遭難した人間が観測すると山の麓までの安全な道が頭に浮かび、無事に帰還する事が可能になります。また、遭難者には下山中にオサムシ科のハンミョウを目撃したという共通点があり、これは冬でも変わりません。日本各地でのハンミョウの呼び名である「ミチオシエ」と何か関係があることが予想されています。
SCP-1837-JPは古くから観測があり、各地の伝承の中に、虫の形をした雲を見て難を逃れたという伝説が数多く見られます。
発生地域の特徴としては緑が多く、多様性に富んだ生態系の山であることが共通しています。

補遺: 近年の森林の減少により伝承では発生していた地域でも目撃例が無くなったという調査結果が報告されており、SCP-1837-JPの保護の為にも自然保護が重要視されています。