porzana
評価: 0+x
DSC_0553.jpg

食事が復元された状態のSCP-XXX-JP

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは現在サイト-81██内の隔離室中央に備えつけられた木製のテーブル上に保管されています。隔離室は映像モニターで監視し、常時Dクラス職員を室内に待機させ料理の取り換えを行ってください。室内の職員には遠隔操作で通常通り食事を与え、16時間ごとに血流への直接注入によるクラスB記憶処理をした上で健康な職員と交代してください。オブジェクトの性質上経口摂取による記憶処理は控えてください。

説明: SCP-XXX-JPは直径30cmほどの陶器の平皿です。成分検査及びX線検査では特に異常は確認されませんでした。

SCP-XXX-JPは[編集済]のマンションの一室で栄養失調で死亡したと思われる女性の側に置かれており、警察が室内に侵入した際皿の上に料理が出現したため警察内部の財団エージェントにより収容されました。発見当時女性の部屋には調味料も含め食材が一切ありませんでした。

SCP-XXX-JPは場所関係なく最も近くにいる生きた人間(以下、対象とする)の胃の内容物を摂食以前まで復元させ皿の上に転移させます。これを見た対象は突然皿の上に料理が現れたように見えると供述しています。その後対象が空腹感を覚えSCP-XXX-JPの料理を完食した場合、対象者は8時間後まで異常性を受けず、SCP-XXX-JPにも異常性は現れません。8時間経過したのち再度食事由来の物質が消失しSCP-XXX-JP上に再構成されます。復元は対象者が死亡するか他の人間が対象者になるまで繰り返します。対象の胃は空になるにも関わらず、完食した後は通常の食事を摂取した時以上に持続的な満腹感を覚えると発言し、暫くSCP-XXX-JPから以外の食事を摂食することに抵抗を感じます。これにより対象は自覚症状が無いまま栄養失調になる可能性があります。SCP-XXX-JPからの食事を摂取した者以外が最も接近すると、接近した対象の体内から最後の食事由来の物質が消失しSCP-XXX-JP上に再構成されます。その際、元々あった皿の上の料理は消失しています。SCP-XXX-JPからの食事を摂取した者以外で最後の食事から24時間以上経過した対象が最も接近すると腹痛を訴え間もなく昏倒し、その後死亡が確認されました。死体解剖の結果対象の胃と小腸には原因不明の重度の火傷が確認されました。

SCP-XXX-JP上の料理が腐敗や焼却、汚染された際にはすぐに復元されます。█回目の実験の際、摂取した料理と異なる食材を使用した別の料理が現れるのを確認しました。その後の実験で異なる料理が現れる確率は██%程であり、被験者が好む料理が現れることも度々ありました。好む料理が現れる確率は対象が皿の上の料理を何度も摂取することで█%ずつ高まります。SCP-XXX-JPが何らかの方法で対象の好みを理解し[編集済]しやすくなっていることが予想されます。

事案: 実験中、誤って研究員JがSCP-XXX-JPの対象になり、直後意識不明で緊急搬送されました。皿の上には錠剤2錠が出現。研究員Jは[編集済]のため薬を服用しており、対象になった際血液中から薬の成分が消失したと思われます。以降、何らかの理由で薬を服用している研究員は実験及び管理に関わることを禁止されています。

女性の居住していたマンションの監視カメラを確認及び周辺住人への聞き取りを行い、マンション内で起きた事故の調査を行いました。関与した関係者や遺族は事情聴取の後クラスB記憶処理が施されています。SCP-XXX-JPが関与したと思われる事故の一覧に関しては、記録文書SCP-XXX-JP-Aを参照してください。

補遺: SCP-XXX-JPが[編集済]等危険物を摂取した場合の処置に効果があるのではないかという案が研究員より提出されましたが、SCP-XXX-JPが予期せぬ効果を引き起こす可能性もあるとして却下されました。


絶対餓死させる皿。「一番近い者」が影響されるので、必ず誰かが標的になる。
もうちょっと見やすくならないか、記録文書は簡易すぎやしないか