Agent Roro's Garage
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太古の人種が"空"と呼んだ領域。そこから堕ちた、1人の"天使"がいる。
それは、"崇高なる神"に見棄てられた、まだ幼き少女。

二度と飛ぶことは許されない。



事案概要: 20██/██/██、██████にて、大学の同じサークルに属する青年3名が、同日に別々の場所で類似した傷害を受ける事件が発生。金銭が窃盗された痕跡、及び人間関係上の特筆すべきトラブル等は確認できず、犯行動機は不明。

被害者3名に対する医療検査の結果、3名全員の脳内から火傷に似た特異な損傷が検出された。損傷は大脳辺縁系、特に海馬に集中。命に別状は無いものの、全員に深刻な記憶障害が確認された。この損傷は人為的なものと考えられるが、その科学的な発生プロセスは不明。被害者への事情聴取は困難であり、犯人の特定は難航している。

本事件を財団が感知した後、これらの被害者がSCP-███-JPの回収時に同時拘束され、後に解放されている[削除済]と同一であると発覚。現在詳細を調査中。


数年前、財団が制圧したカオス・インサージェンシーの基地から、人体実験の被験体と見られる身元不明の遺体が複数見つかった。その中に、件の被害者と良く似た損傷が確認された遺体がいくつかある。憶測として、当GoIが記憶処理によって消去された記憶の修復装置を開発・試験運用していたのではないかという説が囁かれているが、もし本当なら、その装置が使用された可能性がある。 ‐ ██博士



とある森の中に佇むトレーラーの群れ。その中で少女は暮らしていた。そこは、光の差す世界から溢れた子供達が行き着く場所。

少女は安物のダウンジャケットに身を包み、来る日も来る日も首に掛けた十字架を握り締めた。いつかあの場所へ帰りたいと、祈り続けた。

けれどある日、その森を訪れた1人の男に、彼女は出会った。その男は彼女に手を差し伸べた。
その時、彼女は救われたような気がした。

それから暫く、少女は男とその妻と、幸せに暮らした。

彼女は空から堕とされて以来初めて、幸せな時を過ごした。



職員2人はDクラス運搬車に乗っていた。
ゲートをくぐった時、運転席に妙な形跡を発見。
男が侵入して運転手殺す。
ガス放出で後部も全滅。



ある日、家が少女を狙うGOCに襲撃された。
男は必死に戦いそれらを追い払い、ほとんどを殺したが、
男の妻は死んでしまった。
男は哀しみのあまり泣け叫び狂ったが、少女の姿を見ると我に返り、
彼女を命を掛けて守り抜くと誓った。

その夜、月明かりの差す寝室。
少女はリュックに詰められるだけの荷物を詰めた。
彼女は首に掛けた十字架を取り、それを見つめた。
やがて決意すると、少女は十字架を男の枕元に静かに置いた。

ふと、寝室に差す月の光が陰った。
少女はリュックを背負うと、その場を去った。







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