アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: 現在存在するSCP-XXX-JPはサイト-81██の低脅威度物保管ロッカーに保存されます。SCP-XXX-JPの実験を行う場合は██研究員の許可を得てください。
日本国内で異常性を持った建造物が発見された場合、建造物内もしくは関係会社で保管している書類内にSCP-XXX-JPが含まれていないか調査し、回収して下さい。SCP-XXX-JPに記載されている内容は建造物の異常性の理解・対処法に繋がる可能性があるため、回収したSCP-XXX-JPのコピーは関連する異常性をもった建造物の調査を担当している職員に送付し、原本は██研究員へ送付してください。
追記:SCP-XXX-JPに記載された内容を読み上げることは異常性の発露に繋がるため、実験時を除いて禁止されています。
説明: SCP-XXX-JPは異常性を持った再生紙です。
SCP-XXX-JPにはリスクアセスメントのフォーマットが記載されています。フォーマットは一般的な事項が記載されたものであり、大手建設会社である██建設のものと類似点が見られますが、直接の関係は判明していません。
フォーマットの項目は大きく4つに分かれています。
(1)日付、気温、天気、施工を行う業者名、氏名を記載する欄
(2)作業内容を記載する欄(”本日の作業内容”と印刷済み)
(3)起こりうる事故を記載する欄(”潜んでいる危険”と印刷済み)
(4)事故に対する対策を記載する欄(”私たちはこうする” ” ヨシ!!”と印刷済み)
SCP-XXX-JPの異常性は以下の2点です。
第一の異常性はSCP-XXX-JPをリスクアセスメントの用紙として使用し、(2)作業内容の欄と(3)起こりうる事故を記載する欄を記入した時に発現します。(4)事故に対する対策を記載する欄は(2)(3)の記載内容に応じて、紙から黒い液体がにじみ出て文字を形成し、具体的な対策内容が記載されます。記載される内容はおおむね事故に対しては有効な対策と考えられるものが記載されますが、通常であれば実現不可能な対策も記載されることあるとが分かっています。
第二の異常性は上記の過程で記載された(4)事故に対する対策を口頭で読み上げた時に発現します。対策を読み上げた人物をSCP-XXX-JP-1とします。SCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JPに記載された作業を行う際、無意識のうちに必ず(4)に記載された対策を実行します。この対策が通常の人間の行える範囲外であった場合も不明な手段によって必ず実行されます。
SCP-XXX-JPの異常性は神奈川県の大型マンション████がSCP-███-JPとして調査された際、調査に当たったD-XXX44によって偶然発見されました。建築現場で働いた経験のあるD-XXX44によってSCP-XXX-JPが読み上げられ、その後マンションの階段を調査する際に異常性が発現しました。D-XXX44は階段の確認を実施すると研究員に宣言すると同時に消失し、約18秒後に上階にて階段を登り切った状態で出現しました。その状況が直前にD-XXX44が読み上げた内容と関係している事がD-XXX44によって指摘され、SCP-███-JPの調査終了後に行われた実験でSCP-XXX-JPの一、第二の異常性が確認されたためSCiPとして認定されました。
実験開始に伴うメモ書き - 日付20██/██/██
懸念 対策に記載される内容の限界 作業内容の厳密さ
有用性があるのではないか?
実験記録001 - 日付20██/07/20
実験条件:
作業内容:木板へのくぎ打ち
起こりうる事故: 誤って金づちで指を打つ
実験結果:
分析:
補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: 現在存在するSCP-XXX-JPはサイト-81██の低脅威度物保管ロッカーに保存されます。SCP-XXX-JPの実験を行う場合は██研究員の許可を得てください。
その性質上SCP-XXX-JPの出現および摂食を止めることは困難です。日本国内で大規模な天災などによる行方不明者が生還した場合、SCP-XXX-JPの回収チーム"陸の海女"によりヒアリングを行いSCP-XXX-JPの発生が確認された場合は残ったSCP-XXX-JPを回収した後クラスB記憶処理を行って下さい。
説明: SCP-XXX-JPは意思を持ち自律行動が可能な乾燥わかめです。
SCP-XXX-JPは以下の条件を満たす人間(以下困難者と呼称する)の目の前に不明な手段で現れます。
(1)容易に侵入・退出ができない場所に単独でいる
(2)困難な状態(閉所にいる事自体が何らかのトラブルであることを含む)にある
(3)困難な状態を解決する事を放棄している(または放棄しつつある)
SCP-XXX-JPが如何にして上記の状態を把握しているかは不明です。また上記の条件を満たした場合でもSCP-XXX-JPが確実に発生する訳では無いことから
、上記に加えて何らかの発生条件があるものと考えられています。
困難者の前に現れたSCP-XXX-JPは発生から徐々に形態を変化させ、困難者を励ますメッセージの形をとります。メッセージの例は発見記録を参照下さい。
その後SCP-XXX-JPは自身を摂食することを勧めるメッセージに変化します。このメッセージには認識災害を引き起こすことはなく、困難者は自分の意思でSCP-XXX-JPを摂食するかしないかを選択することが可能です。
補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid Safe
特別収容プロトコル: 現在存在するSCP-XXX-JP-Aはサイト-81██の低脅威度物保管ロッカーに保存されます。実験のためSCP-XXX-JP-Bへの連絡を行う場合は██研究員の許可を得るようにしてください。
担当職員はサイト-81██内の全掲示板を毎朝5時に確認してください。掲示板にSCP-XXX-JP-Aの存在が確認された場合は、取り除いて██研究員へ提出してください。
説明: SCP-XXX-JPは認識災害に対する保険事業です。SCP-XXX-JPはサイト-81██内の掲示板に「認識災害に対する保険を掛けませんか」という文言の広告(以下SCP-XXX-JP-Aと呼称する)を出すという形で現れます。
SCP-XXX-JP-Aに記載されている電話番号へ電話をすると██と名乗る男性の声が応答します(以下SCP-XXX-JP-Bと呼称する)。SCP-XXX-JP-Bは認識災害保険会社"████"の営業マンであると自己紹介をし、扱っている商品の説明を行います。以下は初めて電話をした際の通話記録です。
インタビュー
対象: [人間、団体、SCPオブジェクトなど]
インタビュアー: [インタビュアーの名前。必要に応じて█で隠しても良い]
付記: [インタビューに関して注意しておく点があれば]
<録音開始, [必要に応じてここに日時(YYYY/MM/DD)を表記]>
インタビュアー: [会話]
誰かさん: [会話]
[以下、インタビュー終了まで会話を記録する]
<録音終了, [必要に応じてここに日時(YYYY/MM/DD)を表記]>
終了報告書: [インタビュー後、特に記述しておくことがあれば]
実験記録
実験記録XXX - 日付YYYY/MM/DD
対象:
実施方法:
結果:
分析:
補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]
test
流れメモ
星の独白(████内では牛だったが馬の殻でて荒野へ追放/逃亡)800文字
→発見された独白についての研究員の報告(リンクを張る)400文字
→とある習字大会の記録を見つめる研究員(リンクを張る)400文字
鈍重と罵られるこの体に生まれたことを何度呪ったか。
幾度も馬鹿にされ、幾度も悔しい思いをした。
同僚には置いて行かれ、独りで涙を流した日も一度や二度ではない。
そしてルールの変わったこの████では、この体ではただ貪られるのを待つしかない。
生まれ変わる必要がある。私が生きるために必要だ。
より強くより速く、生まれ変わらなければ死んでしまう。
例え意味のない逃亡だったとしても、座って死ぬよりはずっとマシだ。
新しい殻で、ここではないどこかへ逃げるのだ。
例えそれが荒野だとしても、独りの私には関係がない。
今まで負け続きだった分、
「以上が、今回SPC-2746内で発見された文書の概要となります。
文書の全体はこちらにコピーを準備しました」
静かな会議室に清水研究員の声とコピー用紙を置く音が響いた。
手元のメモに目を落としていた鶴見研究員が顔をあげて清水研究員を見た。
疲れたような面倒くさいような、複雑な表情をして、彼の言いたいことを確認するために口を開いた。
「えー・・・これが例のSCiPの収容の手掛かりになると、そう言いたいわけ?」
そうです、と清水研究員は頷きながら返答した。
「このSCiPに明確な意思、意図があるのは間違いありません。
それは意識があるという事、つまりはコミュニケーションが可能であると考えられます。
財団職員と一般人を区別して特異性を発現していたことから、もともとコミュニケーションが可能ではないかと思われてきましたが、
この文章の内容を考慮して相手の興味を引く話題を出せれば、意思疎通をしていくことが可能になると考えています」
甘いなぁ、と頭をかきながら鶴見研究員は思う。まだ財団に入って間もないものなぁ、若いっていいなぁ。
『話せば分かってくれるかも』などと、自分もこの仕事に就いた当初は考えていたものだ。
話せるかどうかと、話してどうにか出来るかどうかは天と地ほど…SafeとKeterぐらいの差がある。
(まぁ、危険性が大きいSCiPという訳でもないし、今はいい…。
自分の思うとおりに事が進まないなんて事はこれからいくらでもぶち当たるさ)
パラパラと文書のコピーを捲りながら、鶴見研究員は自分の結論を清水研究員に伝えた。
「分かった。これをもとに対象へのインタビュー内容、ならびにその状況に持ち込むためのプランを作ってきてくれ。
この件はお前が頭となって進めろ。」
「ありがとうございます!」
大きな声で返事をするが早いか、喜色満面の顔を隠そうともせずに清水研究員は会議室を退室していった。
(第一歩目で躓いちゃあ、やる気もそがれるよな)
試行錯誤しながら作り、理論を組み立て、アドバイスをもらい、修正し、そうして出来上がったプランを、SCiPはあっさりと無に帰していく。
そういうものだ。これまでも、これからも。
「しかし、なんだって清水はこのSCiPにこだわるんだろうな…?」
清水研究員が置いて行った資料の最後についていた、このSCiPの出した『結果』の一つ、
とある書道大会における『自分を表す言葉』を眺めながら、鶴見はひとり呟くのだった。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe/Euclid/Keter (適切なクラスを選んでください)
特別収容プロトコル: [SCPオブジェクトの管理方法に関する記述]
説明: [SCPオブジェクトの性質に関する記述]
インタビュー
対象: [人間、団体、SCPオブジェクトなど]
インタビュアー: [インタビュアーの名前。必要に応じて█で隠しても良い]
付記: [インタビューに関して注意しておく点があれば]
<録音開始, [必要に応じてここに日時(YYYY/MM/DD)を表記]>
インタビュアー: [会話]
誰かさん: [会話]
[以下、インタビュー終了まで会話を記録する]
<録音終了, [必要に応じてここに日時(YYYY/MM/DD)を表記]>
終了報告書: [インタビュー後、特に記述しておくことがあれば]
実験記録
実験記録XXX - 日付YYYY/MM/DD
対象:
実施方法:
結果:
分析:
補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]
test