Pine8170

アイテム番号: SCP-xxx-JP

オブジェクトクラス: Safe Euclid

特別収容プロトコル: SCP-xxx-JPは、1m四方の鋼鉄ウランガラス製の密閉した立方体のケースに保管してください。ケース内には、高度に発達した脳を持つヒトを含む哺乳類が存在しないことを確認してください。

説明: SCP-xxx-JPは半径5mm程度のSCP-xxx-JP-1を複数体内に持つ、成人男性の手のひら大の透明なゲル状の物体です。SCP-xxx-JP-1は赤、青、緑の半径5mm程度の原色の球体です。SCP-xxx-JPは生命を有するものと考えられますが、SCP-xxx-JPには目や口などの器官は確認できず、食事を必要としません。SCP-xxx-JPは通常動くことはありませんが、哺乳類、あるいは哺乳類の死体に反応して近づきます。SCP-xxx-JPはそれらを通常捕食することはありません。しかしながら、高度に発達した脳を持つヒトを含む哺乳類[未検証](以下、対象)が半径5mに存在していた場合には、その対象に反応します。そして、反応後にSCP-xxx-JPは10cm程度の筒状の器官とみられるものをその時点での対象の有無に関わらず約28時間かけて形成し、さらに同じく約14時間かけてSCP-xxx-JP内のSCP-xxx-JP-1を筒状の器官とみられるものに近づけます。その後に筒状の器官とみられるものを生成するきっかけとなった対象が再びSCP-xxx-JPの周囲に存在していた場合、筒状の器官からSCP-xxx-JP-1を射出します。射出されたSCP-xxx-JP-1はほとんどすべての物質を損傷することなく貫通することができます。SCP-xxx-JP-1は対象に命中すると消滅し、対象はそれを認知することができないと思われます。対象はその晩、必ず何かしらの夢を見、それを翌朝以降も記憶しています。その後、筒状の器官はSCP-xxx-JPと同化します。

補意1: 200█年0█月█日以降の一連の実験を通して、SCP-xxx-JP及びSCP-xxx-JP-1は放射性物質に弱いことが確認されました。特に、SCP-xxx-JP-1は鋼鉄やガラス、プラスチックなどの物質を貫通しましたが、ウランガラスのみはどういう訳か67%ほどの確率で貫通せず、SCP-xxx-JPの内部へと戻りました。続いて、SCP-xxx-JPに対して放射性物質が有効であると仮定し、短時間の間高純度のウランの近くにSCP-xxx-JPを設置する実験を行ったところ、明らかにSCP-xxx-JPの活動が弱まり、SCP-xxx-JP内部のSCP-xxx-JP-1から色が失われ、灰色となりました。また、この状態では防護服を着たDクラス職員に対してSCP-xxx-JPは反応を示しませんでした。プルトニウムやトリウムでも同様の反応を示したことから、完全に封じ込めるには高純度の放射性物資を付近に設置することが有効といえます。しかし、セクターの放射性物質による汚染は避けられません。したがって、完全に封じ込めることはできないものの、人体に影響のないウランガラスをケースに使用することを推奨します。
なお、非常に微量の濃度のウランしか用いられていないウランガラスで67%という高い確率でSCP-xxx-JP-1を遮断できる理由は不明ですが、ウランガラス内のウラン濃度の濃淡を変えて実験したところ、いずれも同じ67%という結果を示したことから濃度に関係ないものと考えられます。

補意2-1: Dクラス職員を用いた200█年1█月█日の実験によると、SCP-xxx-JP-1に命中したDクラス職員3名に命中後の夢について一週間記録させた結果、全員が全く別の内容を記しました。以下にその内容(要約)を記載します。

01:Dクラス職員███(被験者1)の記録
【1日目】直径10cmほどの雹によって夢の中での架空の都市が破壊される
【2日目】記録なし
【3日目】記録なし
【4日目】ベッドに乗り空を飛ぶ
【5日目】被験者1の起こした事件のフラッシュバック
【6日目】記録なし
【7日目】記録なし

02:Dクラス職員███・████(被験者2)の記録
【1日目】火災によって被験者2が焼け死ぬ
【2日目】記録なし
【3日目】巨大な機械の歯車に架空の友人を投げ込む
【4日目】記録なし
【5日目】記録なし
【6日目】記録なし
【7日目】記録なし

03:Dクラス職員██████(被験者3)の記録
【1日目】電流になり銅線内を流れる
【2日目】記録なし
【3日目】記録なし
【4日目】記録なし
【5日目】記録なし
【6日目】記録なし
【7日目】被験者3の幼少期の体験と思われるもの

上記のことから、SCP-xxx-JP-1に命中したその日には必ず夢を記録可能なほど記憶しているものと推察されます。

補遺2-2: 以上の被験者はいずれも記録をつけ始めて8日目に死亡、あるいは負傷しています。その原因を以下に記します。
被験者1:200█年1█月█日、セクター-5██におけるガラス破損により足を負傷。ガラス破損の原因は不明。
被験者2:セクター-94██における火災により死亡。火災はSCP-███-██が原因とみられる。
被験者3:セクター6███で感電。全身に火傷を負う。

以上のことからSCP-xxx-JPにおける夢には現実との関連性が指摘され、SCP-xxx-JP-1の対象に甚大な被害を被るものと考えられます。

補遺3: ウランガラスをケースに用いたにも関わらず、SCP-xxx-JPの管理にあたっていたCクラス職員に対して反応し、SCP-xxx-JP-1を射出、交代制の監視のローテーションを待ち、再び監視にあたったCクラス職員████にウランガラスを通し命中させました。████はその8日後に██滝からの投身自殺を試み、重症で発見されました。現在に至るまでウランガラスを用いたSCP-xxx-JPの完全で安全な封じ込めには至っていません。

補遺4: 200█年1█月2█日の実験によると、SCP-xxx-JP-1が内部に存在する時のSCP-xxx-JPは人体、次いで████サルに非常に強い反応を示しましたが、マウス、メダカ、Dクラス職員██の死体には反応を示しませんでした。また、SCP-xxx-JP-1を別の実験により取り除き、SCP-xxx-JP-1が内部に存在しない場合に改めて実験した結果、SCP-xxx-JPは人体、████サル、マウス、メダカ、Dクラス職員██の死体のいずれにも反応を示しませんでした。このことから、SCP-xxx-JP-AはSCP-xxx-JPが生命体であった場合、感覚器官に相当すると考えられます。また、ヒトやサルに反応を示したもののマウスやメダカには反応を示さなかったことから、SCP-xxx-JP-1は脳の高度に発達した哺乳類に反応を示すものと考えられます。[未検証] さらに、SCP-xxx-JPは明らかに生命への反応があることから、ある程度の認知器官、あるいはそれに準ずるものを有するものと考えられます。

補遺5: 1m四方の鋼鉄のケースに監視カメラを着けてSCP-xxx-JPを監視した結果、SCP-xxx-JPは筒状器官を14時間かけて形成し、SCP-xxx-JP-1を約7時間ごとに不規則に射出しはじめました。これは本来のペースである筒状器官の形成に用いる28時間、SCP-xxx-JP-1を筒状器官に近づける14時間よりも明らかに短く、射出先の中には職員の宿泊室が多数存在していました。SCP-xxx-JP-1の影響により、SCP-xxx-JP-1にCクラス職員2名、Dクラス職員2名がそれぞれ命中し、8日後に死傷しました。このことから、SCP-xxx-JPのオブジェクトクラスをSafeからEuclidに変更することを推奨します。変更済み なお、射出ペースが早まった原因については不明です。財団研究員はSCP-xxx-JPの感じたストレスによるものという見方をしていますが、ストレスを感じる感覚器官が存在するかどうかは不明なため、根拠に欠けているといえます。

補遺6: 一連の事故および実験で、SCP-xxx-JP-1に対象が命中してから8日で対象の夢に現れた出来事が現実のこととなることがわかっています。現在においてもそのメカニズムは不明のままですが、対象の運命が引き寄せる、対象の未来をSCP-xxx-JPがねじ曲げている、何らかの現実改編能力を有するという3つの説が存在しています