神宮寺博士に綴られた文書

SCP-787-JP ハイジャックに告ぐ

https://en.wikipedia.org/wiki/159th_Liaison_Squadron 画像出典

rating: 0+x
616px-L-5_Sentinel.jpg

事案787-JP-██でのオブジェクト影響下の軍用機

アイテム番号: SCP-787-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 交通網の監視ネットワークや通信を傍受し、SCP-787-JPの出現に備えてください。事案787-JPが発生した場合、輸送機器の種類に応じて「ハイジャック」、「道交法違反」、「駆動機関の故障」などのカバーストーリーを展開します。SCP-787-JPに奪取された輸送機器を停止、確保するために機動部隊の-26"ハイジャック取締犬"は輸送機器に対応する執行機関に偽装して対象を追跡してください。SCP-787-JPが通信に応じる場合は輸送機器の安全な返還を要求し、かつオブジェクトの詳細を得るためのインタビューを行ってください。一般人への被害が推測される場合、実力行使も認められます。オブジェクト消失後は当該輸送機器と本来の運転手は手順787-JP-bに基づいて処理してください。

説明: SCP-787-JPは不定期に輸送機器に出現する正体不明の存在です。SCP-787-JPは対象とした輸送機器のコントロールを奪います。本来の運転手(以下被害者)は輸送機器から離れた人気のない場所で昏睡あるいは死亡した状態で発見されます。被害者の肉体は随所に物理的再構成の痕跡が見られ、それが死因となる場合もあります。SCP-787-JPが奪取した輸送機器は数十分から数時間乗り回された後、放棄されます。現在、事案発生後の輸送機器や周辺の捜索においてSCP-787-JP本体を発見できた例はありません。
SCP-787-JPが原因と推測される現象の記録は古くから存在します。歴史部門の文献調査によれば人類が輸送のために動物や道具を用いだした頃からその存在が確認されています。記録は以下のリストを参照してください。

SCP-787-JPが出現したと推測される記録(抜粋)
場所、日時 記録内容 本来の運転手の状態
ローマ帝国属州██████、徴税請負人ドルススの記録(紀元後117年) 穀物を輸送中の馬車が暴走し横転。御者は見当たらなかった。 御者は馬小屋で肢体四散の状態で発見。傷口は癒着していた。
中世フランス司祭ジェラールの記録(1127年) 騎士の一騎打ちトーナメントにおいて勝者の鎧が試合後崩にれ、中が空洞になっていた。 騎士は川辺で発見。文献から酸欠状態であったと推測される。
ドイツ侵攻中の米軍戦車部隊での記録(1944年) 作戦行動中、列を外れて岩に乗り上げた戦車を確保したところ、乗員は不在。 部隊到着先の教会で発見。複数個所骨折が見られた。
F1世界選手権(198█年) レース中事故を起こした車にスタッフが駆け寄るがレーサーは不在。 レーサーは会場のトイレで自ら眼球の[編集済み]して死亡していた。

事案787-JP-01 - 19██/05/09
SCP-787-JPが財団の超常現象記録に初めて記録されたのは19██/05/09、アメリカ軍軍用機での出現事案でした。当該軍用機は不審飛行物体1確認のため時刻17:35にスコット空軍基地から発進しました。離陸してから数十分後、機は予定されていた進路とは異なる方向へ進行し、奇怪な飛行行動を繰り返した後に[編集済み]の山腹に不時着しました。墜落するまでの機体との交信内容は事案787-JP-01交信記録を参照してください。軍はパイロットである██████中尉の救出に向かいましたが機体内及び周辺部に██████中尉の肉体及び携行品は確認できませんでした。██████中尉はスコット空軍基地のトイレの個室で下着姿のまま昏睡状態に陥っているところを確保されました。██████中尉が機体に乗り込むのは複数人が目撃しています。また██████中尉への事情聴取によれば搭乗してから数十分で意識を失い、気がつくとトイレで縛られていたことが判明しました。██████中尉は事案発生から数時間後死亡しました。解剖したところ彼女は内臓が所々反転、癒着していました。死因は動脈閉塞による心筋梗塞でした。

事案787-JP-01交信記録

対象: SCP-787-JP制御下の軍用機

インタビュアー: スコット空軍基地通信士

付記: 交信は英語で行われました。

<交信開始, 19██/05/09 18:01>

通信士: ██████中尉、そちらは航路を逸脱している。進路を復元されたし。応答せよ。

SCP-787-JP: こっちの空は青いんだな。

通信士: 中尉、こちらの呼びかけに応答せよ。場合によっては撃墜も行われる。

SCP-787-JP: より重い抵抗が感じられる。Hendra2の空と違って……。

<交信終了。直後、機体は墜落しました。>

財団の調査では機体座席周辺部と██████中尉発見場所において高いヒューム値の変動、物理的再構成の痕跡が確認されました。

事案787-JP-51a - 20██/██/██
事案787-JP-51aは財団が直接関係する輸送機器において発生した初めての案件です。20██/██/██、財団が海上プラントへの輸送に用いていた貨物船が予定ルートを外れ、定期連絡が途絶えました。観測と交信を試みたところSCP-787-JPによるものと推測されました。複数回に及ぶ発信の末、財団とSCP-787-JPの間で交信が成立しました。以下は機動部隊が貨物船に突入するまでの交信記録です。

対象: SCP-787-JP

インタビュアー: 真家研究助手

付記: 交信は暗号化されており、使用言語は日本語でした。対象のアクセントには近畿地方の方言に類似したものが見られました。

<交信開始, 20██/██/██ 01:32>

真家研究助手: あなたは何者ですか?

SCP-787-JP: ただの観光客というものだよ。これについてはある種のレジャーだ。

真家研究助手: 観光? どこから観光に来ているんですか?

SCP-787-JP: この有機システムではうまく発音できないらしい。Tope……Hender?

真家研究助手: とーぷ、へんだぁ? そこからどのようにしてここに来ているんですか?

SCP-787-JP: 有機システムにphshinを差し替えて、[判別不能]を通らせる。こっちに来てから今度は目的のhumeniusと位置をtexlusoする。

[オブジェクトに停船を命じるよう機動部隊から研究班に要請がなされる]

真家研究助手: こちらの誘導に従って停船してください。

SCP-787-JP: もう終わりかよ。またな。[交信は一方的に断絶]

<交信終了>

終了報告書: 断絶直後に機動部隊が貨物船に突入しましたが、船内に人がいた痕跡は発見できませんでした。

貨物船にいた職員11名は出発港の倉庫で発見されました。3名の死亡が確認されました。