ヘイトレッド「タツに落とされた子」
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アイテム番号: SCP-3.14159265358979323846264338…-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-3.14159265358979…-JP (以下SCP-π-JPと記す)はサイト8███に収容されており、レベル4以上のスタッフのみ許可を得てサイト内に入れます。SCP-π-JPは防弾ガラスでできたケース内に収容されており、ケースは常時真空状態に保たれ、ケースをを真空状態に保たれた立方体内に保管しています。サイト8███内には空気の加圧、減圧と部屋を真空にできる部屋を設置し、部屋は厳重に施錠します。頭部に完全防護をした警備員(補遺Π-1a参照)を二人入り口付近に配置します。

もし、ケース内の真空状態が保たれなくなった場合、サイト内の全職員は直ちに頭部を完全防護し、Dクラスエージェントの援軍を要請してください。DクラスエージェントはSCP-π-JPの性質を熟知し、再収容用空間加圧プロトコル用マニュアルを読了済みでなければならない。
準備が整えば、再収容用空間加圧プロトコルに従い、再収容/保護を行ってください。

説明: SCP-π-JPはタツノオトシゴのような形をしている、およそ0.32mmの小さなオブジェクトです。SCP-π-JPは空気の循環によって空間を移動し、人の耳に裏の窪に入ります。(補遺Π1-A参照) SCP-π-JPに「取り憑かれた」者は、30分から3時間円周率の暗唱が聞こえ続けます、その後、「取り憑かれた」者は自身を否定する内容が精神が不安定になるまで聞こえます。精神が不安定状態に陥った後、幻覚が見え始めます。(幻覚の内容は音声収録π−1bを参照してください。)幻覚が見えた後、「取り憑かれた」者の精神状態は持続不可能な状態に陥り、結果的には廃人化してします。

SCP-π-JPはその性質から、真空状態や、加圧され、ほぼ空気が静止状態になると無力化します。しかし、呼吸は不要とするため、空気中で静止するのみになります。

補遺Π-1a: ████年██月██日 
実験のため、エージェント ███████・██████はSCP-π-JPが居る部屋の中に滞在します。部屋は完全に密閉しており、エージェント ███████・██████の外出は不可能とされております。部屋の中にはカメラを8台設置し、全て82Kの高画質であり、全てSCP-π-JPにオートロックオンしてある。
実験記録 █████博士
 実験開始5分経過
早速SCP-π-JPはエージェントの耳の窪みの中に入った。エージェントは円周率の暗唱が頭の中で始まったと言っている。早速効果があるそうだ。
 実験開始30分経過
エージェントの気がだんだん狂い始めてきた。頭の中は円周率の数でいっぱい出そうだ。彼野間がだんだんと虚になってきた、立っているのもやったの様子だ。
 実験開始3時間経過
すでにコミュニケーションが取れなくなってきた。円周率を口に出して言うようになってきた。すでに円周率かどうかもわからない。彼は地面に横たわり、白目を向いて暗唱を続けている。声ももうか弱かった。
 実験開始4時間経過
エージェント██████████・█████が起き上がった。音声収録を始める。
音声収録π−1b開始
エージェント:いやだ…もうやめてくれ…あれは俺がやったことは確かだが、もういいだろ!?
博士:お、おい。█████、大丈夫か?
エージェント:そうか…そうなんだな…俺は必要とされてない…だからこんな仕打ちを…なぜ俺は生きてるんだ…?助けなんていらないだろう…いっそ死ねばいいのに…嗚呼…
博士:█████?█████?おい!█████!
エージェント:その声は…博士?ハハハ…どうせ君も俺を必要としないんだろう?そうかそうか…死ねばいいってな…ハハハ…
博士:█████?正気か!俺はお前を大事に思ってるさ!ただ財団が…[データ削除済み]…!
エージェント:カハッ!ゴホゴホ!あ、頭が…
博士:█████?お前本当に大丈夫か?くそ…なぜこんなことに…
エージェント:母さん?母さんなのか?こっちへくるな…頼む!危ない!やめろ!くるな!
(母親と思われる声):█████、大丈夫よ。私さえついていれば、あなたは死にません…
エージェント:母さん…ありがとう…
エージェント;嗚呼…母さんの腕の中はあったかいよ…このまま…永遠に…
エージェント:オマエハオレヲオトシタ。イヤ、ステタンダ。ハハ、イイエ、タツヨ。ソノミデエイエンニムクイヨ。
(エージェントが倒れる音)
博士:動きが止まったぞ?おい!今すぐ生命情報スキャンしろ!
音声収録π−1b終了
その後、生命情報スキャンでエージェントの生命活動が完全に停止したのが確認された。そして後日、エージェントの母親が何かを抱きかかえるような体勢で死んでいるのが発見された。

再収容用空間加圧プロトコル用マニュアル: 
以下のものを用意する:
①全自動エアーポンプ
②完全に密閉されたヘルメット
以上のものを使い、次の行動を実行せよ:
タ ツ ニ オ ト サ レ タ モ ノ ヨ。 タ ツ ヲ ユ ル ス ナ。