Pagema157
moreru.jpg

一般人によって撮影された出現直後のSCP-XXX-JP

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはその性質上収容は不可能です。定期的にSCP-XXX-JPによって発生する異常と類似した行動をする不審者の情報をニュース番組やSNS上で流布します。SCP-XXX-JP出現が確認された場合フィールドエージェントを派遣、周辺住民へのインタビュー後記憶処理を行い、SCP-XXX-JPにより出現した物品を回収してください。回収した物品はサイト-8156のオブジェクト関連物保管倉庫に保管してください。

説明: SCP-XXX-JPは全国各地の施錠された玄関扉前(主に一般家屋)に、午前1時〜午前3時の間に出現する存在です。SCP-XXX-JPは概ね人型をしており、出現は毎年2、3例確認されています。監視カメラ・ドアスコープ・外部からの観測者などではSCP-XXX-JPを観測できず、唯一すりガラスが用いられた扉でのみシルエットとして存在を確認することができます。

SCP-XXX-JPの行動は出現から時間が経過する毎に変化します。

経過時間 行動 備考
出現直後 扉にノックをし、低い男性の声で「開けてください」と発声する。 声量はごく小さなもので、声色は穏やかなものである。また、この時点より扉への内外部からの干渉が不可能となる。
約1分 扉を連続でノックし、「開けてください」と連呼するようになる。 声量は若干の増大を見せ、声に焦燥感や切迫感が感じ始められる。
約30分 扉へ強い衝撃を与え始める。発声の内容は前段階と同様。 声量は前段階からさらに増大する。
約1時間 前段階よりさらに強い衝撃を扉に加えるようになる。また、発声の内容は「開けてください」から「開けろ」へと変化する。 声量は前段階からさらに増大し、焦燥感や切迫感が顕著に感じられるようになる。
約2時間 SCP-XXX-JPが扉前から移動することはないが、扉への衝撃に加えて家屋の窓も同様の衝撃を受けるようになる。また、内容のある発声を行わなくなり、断続的な叫びをあげるようになる。 声量は周辺一帯が聞き取ることが可能である程度にまで増大する。
約2時間30分 扉、窓への衝撃に加え、家屋に存在する壁が同様の衝撃を受けるようになる。この場合もSCP-XXX-JPの移動は確認されない。また、発声を一切行わなくなる。 時折、SCP-XXX-JPのシルエットが悶えるように動くことが確認される。
約3時間 突如として全ての行動を中止し消失する。消失地点には複数の物品が出現する。 これまでのSCP-XXX-JPのあらゆる行動は扉、窓、壁の破壊に至らない。

SCP-XXX-JP消失後出現する物品は以下の通りです。

  • ジーンズ
  • 大量の人糞が付着したブリーフ

財団のデータベース上には、この人糞と一致するDNAは記録されていません。

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8136の低脅威度物品保管ロッカーにおいて不透明のケースに入れられた状態で収容されています。実験を行う際、実験担当者は保護メガネを着用してください。

説明: SCP-XXX-JPは月めくりの紙製カレンダーです。SCP-XXX-JPは2014年の1月から12月までを示しており、日本における祝日や六曜が記載されています。また、全ての日付の下部に「ゴミなんて気にするな!」と記されています。

SCP-XXX-JPの異常性はこのオブジェクトを直接肉眼で視認した人物(以降、"対象"と表記)に対して発揮されます。対象はオブジェクト視認以降、意識的・無意識的に関わらず"不必要"と判断した物品の認識が困難となります。具体的には、対象は"不必要"と判断した物品を一部のみしか視認できなくなったり、物品が発生させる音が聞こえづらくなるなどします。また、物品の触感が認識不能になったという報告も存在します。

物品の認識困難は徐々に進行するものであり、物品それぞれにおいて進行速度に差異があります。加えて、進行速度には個人差が存在します。対象は物品の認識が困難になるにあたって発生する不都合・不自然な事柄などを自己で理屈を付けることによって解決し、以降それに関する思考を行いません。

認識が困難となる物品の例として

  • ゴミ箱の内容物
  • 興味のないコンテンツに関連する商品
  • 数年間使用していない家具

などが挙げられます。

SCP-XXX-JPは要注意団体███の異常物品販売ルート特定後、そのルートから割り出した販売先である黒井氏邸宅内で発見されました。家屋内で生活していた黒井謙二氏、黒井明子氏はSCP-XXX-JPによる影響を既に受け始めていましたが、2人の息子に当たる黒井冬志氏は常に眼鏡を着用しており、直接SCP-XXX-JPを視認していなかったため影響を受けていませんでした。購入者である謙二氏はSCP-XXX-JPの異常性を認知しておらず、通常のカレンダーとして購入した模様です。以下は冬志氏に行われたインタビューの内容です。

対象: 黒井冬志氏

インタビュアー: エージェント・村井

<録音開始>

(重要度が低いため省略)

エージェント・村井: ありがとうございます。次の質問なのですが、あのカレンダーはどのようにして入手したのですか。

冬志氏: カレンダーですか。あれは普通に父が買ってきたものです。詳しくは聞いてないので、どこで買ったとかその辺はわかりませんが。

エージェント・村井: なるほど。わかりました。では、あなたは先程、父親と母親がおかしくなったと言いましたね。それを具体的にお願いします。

冬志氏: はい、えっと、まずは転ぶことが多くなっていたような気がします。床に物があるのに気がつかずステンと。転んだ後は不思議そうな顔をしていました。

エージェント・村井: 床の物に気を払わなくなっていたということですね。その他には。

冬志氏: だんだんと家にゴミが増えていきました。捨てに行かないから、ゴミがそこら中にある状態でして。しかもゴミ箱が満杯なのに構わずゴミを捨てたりするんです。

エージェント・村井: なぜ捨てに行かないのかなど質問はしましたか。

冬志氏: はい。まあ、したんですけど、父と母はよくわからないといった表情をして取り合ってくれませんでした。ずっと家に引きこもってる僕にご飯を作ってくれたりする、優しくて几帳面な2人だったので、その時は困惑しました。

エージェント・村井: わかりました。他に何か気になることはありましたか。些細なことでも大丈夫です。

冬志氏: ちょっとしたことで、気のせいかもしれないんですけど。

エージェント・村井: 遠慮なくお話しください。

冬志氏: 2人の、僕への反応が鈍くなっていたように感じました。えっと、それだけです。すみません。

エージェント・村井: いえいえ。貴重な証言です。ご協力ありがとうございました。

<録音終了>

画像: https://commons.m.wikimedia.org/wiki/File:Myrtle_Corbin_by_JR_Applegate_c1880.JPG#mw-jump-to-license
(パブリックドメイン)

画像:https://pixabay.com/photo-1279880/

画像:https://pixabay.com/images/id-984170/