下書き
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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8191の特別収容ロッカーに保管され、通常時は使用できないようになっています。SCP-XXX-JPの使用にはセキュリティクリアランス3以上が必要です。SCP-XXX-JPを使用して実験を行なった場合には、被験者は必ずクラスB以上の記憶処理を受けてください。
SCP-XXX-JP-1はサイト-8191の人型収容室で生活します。

説明: SCP-XXX-JPはストレートタイプで内径16.0mmのプラチナで作成された指輪です。表面を削って磨いた形跡があり、この指輪はSCP-XXX-JP-1の自作であることが分かっています。この指輪を構成する素材からは異常性が発見されませんでした。
SCP-XXX-JPを左手の薬指に着用して欲求を念じると、被験者は望んだ通りのことが起きていると錯覚します。これは被験者がSCP-XXX-JPを外した場合でも続きます。ただし、起こした事象を被験者が意識しなくなった場合認識は正常なものとなります。
SCP-XXX-JPの特性に限界はないものと思われますが、一度生じた結果と同じであるものをSCP-XXX-JPの特性によって再度発生させることは不可能です。
SCP-XXX-JP-1は現在31歳のモンゴロイド男性です。左手薬指にはSCP-XXX-JPと同型で少し内径が大きい指輪を着用していますが、この指輪からは異常性が見つかりませんでした。
SCP-XXX-JP-1は██市で都市伝説となっていた”精神を崩壊させる指輪”を詳細に調査したところ、それを作成した人物であることが判明し、財団に保護されました。SCP-XXX-JPの収容以前にも曝露者の報告はありましたが、その殆どが既にSCP-XXX-JPの影響下になく、また危険性も無いためにSCP-XXX-JPの曝露者はSCP-XXX-JP-1以外収容しないことになりました。
SCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JPの異常性により、存在しない他者とともに生活しているように振舞います。この他者を以下SCP-XXX-JP-2と表記します。SCP-XXX-JP-2は常にSCP-XXX-JP-1と行動を共にしるようです。SCP-XXX-JP-1の証言からSCP-XXX-JP-2を捜索したところ、20██/██/██に交通事故で死亡した██氏と同一人物である可能性が高いとの結果が出ました。

インタビューログ

対象: SCP-XXX-JP-1

インタビュアー: ██博士

概要: SCP-XXX-JP-1を一時的に保護していた際のインタビューです。また、SCP-XXX-JP-1の状態から、██博士はSCP-XXX-JP-2が実在しているように振舞っています。

<再生開始>

██博士: ではインタビューを開始します。SCP-XXX-JP-1、まずあなたの年齢と職業を教えていただけますか?

SCP-XXX-JP-1: 年齢は31歳。職業は██大学で教鞭を執っています。

██博士: 生徒たちからは奇跡を起こせる教授と呼ばれていたようですが。

SCP-XXX-JP-1: はい。私はこのように奇跡を起こすことができます。

(何も起こらないが、██博士は目を見開いて机の一点を凝視する)

██博士: いつからそのように呼ばれていたのですか?

SCP-XXX-JP-1: 妻を蘇生した時からです。その時から私は奇跡を起こせるようになりました。

██博士: なるほど。妻というのはあなたの隣にいる人物で間違いないですね。

(██博士が何も無い場所に向かってアイコンタクトを取る)

SCP-XXX-JP-1: ええ。一度は交通事故で死にましたが……この通り……私の発明によって蘇ったのです。

██博士: ご結婚なさっているとのことですが、ご夫人は指輪をつけていませんね。

(SCP-XXX-JP-1が苦笑する)

SCP-XXX-JP-1: 妻は指輪をいつもはつけないんです。ですが、すぐ物を失くします。ですので私が預かっています。

(SCP-XXX-JP-1が何も無い空間を優しく撫でる)

██博士: では次の質問に移ります。あの指輪はどのようにして作ったのですか?

SCP-XXX-JP-1: 私が作りました。長い研究でした……。願いが叶う金属を発明し、私は彼女を蘇らせました。私の研究室に論文が置いてあります。書きかけですが……。詳細はそれを参照してください。

(何もないところに向けて笑みを作る)

██博士: なるほど。詳細は後ほど検査させてもらいます。インタビューを終了します。

<再生終了>

終了報告書: このインタビューの後、██博士はSCP-XXX-JPに曝露していたことが判明したためクラスA記憶処理を施しました。

補遺1:SCP-XXX-JP-1が言及した論文の調査が完了しました。内容は全て実現不可能な内容であり、SCP-XXX-JPを再現することはできませんでした。

補遺2: SCP-XXX-JP-1に対する記憶処理は効果を認めませんでした。これはSCP-XXX-JPの認識をしなくなった時点で効果を失うという特性によるものと考えられています。20██/██/██、SCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JPに関する重要なサンプルとして収容を継続することが決定しました。