ぼくのしんゆう
アイテム番号:SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス:safe Neutralized協議中
特別収容プロトコル:SCP-XXX-JP
説明: SCP-XXX-JPは全長160cm、横幅60cm、20cmのテディベアです。
SCP-XXX-JPは、SCP-XXX-JPのある室内で、一人のみで睡眠をとったときに活性化します。SCP-XXX-JPは二足歩行を行い、睡眠をとっている人物(以下対象と呼称)に対し、抱きしめるような動作を取ります。この時、SCP-XXX-JPの右目からは生理食塩水を生成することが実験により確認されています。対象は、最低でも2時間、最長で15時間の睡眠をとり続けます。睡眠時間は、鬱傾向の強い人物ほど長い傾向にあります。
対象は、覚醒するまでの間、共通した内容を持つ夢を見ます。共通する部分は主に
・対象が、以前抱きしめられたことのある人物を模した実態(以下SCP-XXX-JP-1と呼称)が登場する。
・対象が、SCP-XXX-JP-1に対し、不安であることなどネガティブな発言をし、泣いている。
・SCP-XXX-JP-1は対象を抱きしめ、慰めて対象が泣き止むと、対象が依然SCP-XXX-JP-1の元となる人物と興じたことのある遊びをする。
・遊びが終わると、SCP-XXX-JP-1は、対象に再開の約束をすることを要求する。対象が承諾すると覚醒する。
の4点です。SCP-XXX-JP-1は特筆すべき点として、主に対象が以前親しかった友人が選ばれる傾向にあります。SCP-XXX-JP-1の元となる人物が存命している場合、その人物の現在の姿を模した姿形を取り、元となる人物が死亡していた場合、対象が最後に元となる人物と接触した際の姿形を取ります。
対象が夢から覚醒する10分前にSCP-XXX-JPは元の置かれた位置に二足歩行で戻ります。夢から覚醒した対象は、鬱傾向が改善され、SCP-XXX-JP-1の元となった人物と接触しようと試みます。SCP-XXX-JP-1の元となった人物が死亡している場合、対象の埋葬された墓地、もしくは対象の死亡した場所へと墓参りをしようとします。
この際、対象は不明な手段により、SCP-XXX-JP-1の元となった人物の所在の情報を知覚しています。この衝動は記憶処理を行っても取り除くことはできず、対象の用いることのできるあらゆる手段で試みようとします。
SCP-XXX-JPは、██県██市の温泉旅館「██屋」にて、「」という噂が流れていたのを財団のフィールドエージェントが聞き、調査した結果、活性化中のSCP-XXX-JPを発見、収容に至りました。SCP-XXX-JPはエージェント池田が発見した直後に非活性化したため対象にSCP-XXX-JPの影響はありませんでした。その際宿泊客にはAクラス記憶処理を施し、カバーストーリー「メーカーによる自主回収」を流布しました。
補遺1: 実験記録
補遺2: 事案
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止まない雨はないなんてなんで言えるんだよ。俺の雨はまだ止んだことがないのに。
提言にする予定(まず記事を書け)
001-JPってのはそういうことだ。
奴は今も、私達を見ている。
アイテム番号:SCP-001
オブジェクトクラス:outsider
特別収容プロトコル:SCP-001はそのオブジェクトが存在していることは示唆されていますが、認識することが不可能であるため収容することはできません。事案001-1よりSCP-001は事案にて提案した条件を達成することで収容に応じると発言しました。以降財団は
アイテム番号:SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス:Euclid
特別収容プロトコル:SCP-XXX-JPは対現実改変者用収容室に収容されます。日に三度の食事が与えられ、収容室内であれば自由に過ごすことができますが、喫煙は許可されません。喫煙具を要求してきた場合、禁煙パッチを提供してください。収容室内に喫煙具を持ち込むことは、実験以外では禁止されています。
説明: SCP-XXX-JPは身長172cmの中肉中背の日本人男性です。戸籍上は██████という名前で登録されていました。SCP-XXX-JPは重度のニコチン中毒であり、日常的に喫煙する習慣があります。平均一箱から三箱を日に消費します。
SCP-XXX-JPは、いかなる場所でも喫煙をすることができるよう現実改変を行うことができます。この際、ただ喫煙をできるようにするのではなく、対象が快適に喫煙をしたい、という欲望を叶える形に改変する傾向があります。実際に行った現実改変は以下の通りです。
・手に取った箱を煙草の箱に変える。
・ライターの火が消えないよう吹いていた風を止める。
・食事後の皿を灰皿にする。
・禁煙席を喫煙席にする。
・5m四方の喫煙所を出現させる。
・██████社の禁煙推奨日を喫煙推奨日にする。
・一度吸いきった煙草を吸う前の状態に改変する。
・半径200m以内の喫煙者を転移させる。
・半径20m以内の喫煙をすることに抵抗がある、もしくは喫煙者に対し一定の嫌悪感を示す人物の思考を改変し、喫煙者にする。
・喫煙所内の喫煙マナーの悪い人物を転移させる。
・喫煙所内の喫煙マナーの悪い人物の存在を消す。
SCP-XXX-JPは喫煙を一時間以内に行わなかった場合、パニック症状を起こし喫煙をしようと試みます。その結果、現実改変を引き起こし喫煙を試みます。対象は喫煙を妨害されることに強い嫌悪感を示し、現実改変を行おうとするため、対象の喫煙を妨害することは推奨しません。
SCP-XXX-JPは、1日の喫煙本数で20本の煙草を吸うごとに日本国内の家屋で火災を発生させます。
この現象はSCP-XXX-JP自身も把握しておらず、対象はこの現象について説明を受けた際、「そういえば20本目に吸った煙草は吸い切る前に急に手元から消えて無くなる」と証言しました。
財団の調査により、火災現場には必ず煙草の吸殻が発見されること、DNA検査の結果SCP-XXX-JPのDNAと一致することから対象の証言は真実であると判断しました。
フィールドエージェントになって7年、今までいろんな任務をこなしてきた。
それこそ死にかけた時だって何度もある。
でも生き残ってきた。
今回の任務も、そうやって死なずに済むと思ってたんだ。
いてえ、いてえなあ。
腹から血がドバドバ出てるよ。
意識が飛ぶんならまだいい方だけど、今回は飛んじゃくれないみてえだ。
あのクソッタレはどっかいったか。
他のエージェントがあいつを追っていったな。
多分死んだと思われたんだろうな、俺は。
毎年誕生日はロクなことがなかったけど、今年が一番ついてねえな。
いてえとも思わなくなってきた、寒いな。
震えが止まらねえよ。
こんな寒いと思ったのは、最初の任務以来か。
クソ寒い中先輩と外で煙草でも吸いながら尾行してたっけな。
先輩はその2年後に別の任務で亡くなった。
家族も友人も特にはいなかったみてえで、葬式も開かれなかったそうだ。
寂しい人生だったかもしれねえが、死んだ後のことを考えなくていいのは楽だな。
まあ、おれも似たようなもんか。
しかし、この人生ロクな目にあってねえな。
今日ここで死ぬし。こんなすぐ死ぬなら禁煙なんかするんじゃなかった。
ダメだ、腕なんか動かせやしねえ。
そもそも煙草なんかもってきてねえし。
誰か持ってねえのかなんて声も出ねえ。
周りは誰もいねえ。
ああ、このまま寂しく独りで死ぬのかよ。
そう思った瞬間、俺の目の前にいきなり、顔も知らねえ黒いスーツを着たおっさんが現れやがった。
こちとら死ぬ寸前だってのに何しにきやがった。
するとおっさんは、ポケットから煙草を取り出し、俺の口に咥えさせた。
俺が最後に吸いたかったあの銘柄だった。
甘ったるいんだよな、これ。
おっさんは俺の煙草に火をつけると、おっさんも新しい煙草を取り出し、吸い始めた。
懐かしい味に酔いしれている間、おっさんはずっと俺の手を握ってくれた。
おっさんの手はすげえあったかかった。
もうすぐこいつを吸い終わる。
なんとなく、煙草を命の蝋燭に重ねて考えた。
最後にこいつを味あわせてくれてありがとな、おっさん。
俺はそろそろ、行くとするよ。
俺が煙草を吸いきったのを確認して、おっさんはどこかに消えた。
1人目。
雷管が鳴った。
異常性に暴露したエージェントがゴールした。
この仕事から、逃げ出したくなった。
2人目。
雷管が鳴った。
収容違反を起こそうとした研究員がゴールした。
先輩によくやったと褒められた。
18人目。
雷管が鳴った。
実験中のDクラスがゴールした。
そろそろ震えることもなくなってきた。
24人目。
雷管が鳴った。
財団に潜入していたスパイがゴールした。
インタビューができなくて残念だと、上司に叱られた。
28人目。
雷管が鳴った。
生まれたばかりの赤子がゴールした。
赤子の泣き声が止んだ時、自分もゴールしようか迷った。
32人目。
雷管が鳴った。
最愛の恋人がゴールした。
ゴールする直前、私を忘れてくれと言われた。
64人目。
雷管が鳴った。
同僚がゴールした。
久しぶりに涙が溢れてきた。
99人目。
雷管が鳴った。
上司がゴールした。
服が汚れてしまった。
100人目。
雷管が鳴った。
俺がゴールした。
アイテム番号:SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス:safe
特別収容プロトコル:SCP-XXX-JPはサイト-81██にある小型動物飼育房にて飼育されます。定期的な給餌とオブジェクトバイタルチェックを行ってください。SCP-XXX-JPの収容室内に入る際、SCP-XXX-JPの半径2m以内には近づかず、決して嘴には触れないでください。実験以外で、他の生物を収容室に入れることは禁止されています。
SCP-XXX-JPの産んだ卵は毎朝9:00に回収してください。
回収した卵はその場で割り、中身はボウルに移し替えた後、処分してください。処分の方法に指定はありません。
説明:SCP-XXX-JPはニワトリ(Gallus gallus domesticus)の雌です。
身体的特徴には、通常のニワトリとの相違点はありません。
SCP-XXX-JPは、毎日午前8時に有精卵を一つ産みます。
産まれた卵は通常の有精卵と違い急速に成長し、産卵から二十六時間後に孵化します。
中からはSCP-XXX-JPが卵を産む直前に嘴を触れた生物と同様の生物の幼体が産まれます。(以下SCP-XXX-JP-1と呼称)
この際、卵から孵化した瞬間にSCP-XXX-JP-1は未知のプロセスによりその生物本来の大きさになります。
DNA鑑定の結果、SCP-XXX-JP-1とSCP-XXX-JPの嘴に触れた生物は、遺伝的にも全く同じ生物が孵化していることが判明しています。
SCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JPを親と認識し、自らをニワトリと認識します。
SCP-XXX-JP-1は通常のニワトリの幼体と同様の生活を送ろうと試みます。
SCP-XXX-JP-1の種によってはその生活習慣では生存することができず、通常通り死亡します。
死亡したSCP-XXX-JP-1は死亡後、未知のプロセスにより無精卵に変化します。
変化した無精卵に異常性はありません。
補遺-1:SCP-XXX-JPの産んだ有精卵を、孵化するまでに割った場合、SCP-XXX-JP-1が発生しないことが研究により判明しました。
これにより、現在の特別収容プロトコルが制定されました。
補遺-2:1993/6/11より、人間のSCP-XXX-JP-1を栄養剤等を用いて存命させ、成長させる実験が行われました。