ONIBI(下書き)
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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-████の高危険物金庫に保管してください。SCP-XXX-JPの複写をセキュリティクリアランスレベル3以上の職員のみ閲覧可能です。SCP-XXX-JP-1に変化した者がいた際は直ちに拘束し、空調を常時-10℃に設定した収容室に監禁してください。また、収容室に立ち入る際は防寒着を着用し、セキュリティクリアランスレベル3以上の職員の許可を得てください。SCP-XXX-JP-1は銀製の十字架を設置した部屋で毎日、1時間、懺悔する事を義務付けられています。SCP-XXX-JP-2が死亡した際は一部、サンプルを採取した後、焼却処理してください。

説明: SCP-XXX-JPは「冬国の女王さま」と記された児童書です。表紙にはアカタテハ(学名:Vanessa indica)、裏側にはシドニージョウゴグモ(学名:Atrax robustus)の絵が印刷されています。内容は冬国の女王とされるチョウが国民全員の反感を買い、斬首刑に処されるというものです。(補遺1を参照)また、一部はシミや虫食い、文字のかすれで読み取ることは不可能です。時々、未知の原動力によって自律的に開閉を繰り返します。

対象はSCP-XXX-JPを読んだ際、偏頭痛を発症します。対象はチョウの幼虫が成虫に急成長し、クモに捕食される映像を繰り返し認識します。このまま、進行し続けると皮膚から糸状の物質が体を侵食し、全身をまゆの形に変化します。

3時間後、体長162~175cmで目にあたる部分に3つのラピズラズリを有した、シロアリ(学名:Isoptera)に似た生物(以下、SCP-XXX-JP-1)が羽化します。この際、SCP-XXX-JPの周囲には40~60匹の体長、6cm程度の淡く発光する半透明の青と緑のチョウがSCP-XXX-JP-1に群がっています。

まゆの形成から3時間、対象は「奇妙な夢を体験した」と訴えます。(文書XXX-JP-1を参照)

SCP-XXX-JP-1は皮膚が固く、背中に薄く脆い翅を有しています。首周りには木綿に似た繊維が生えています。

SCP-XXX-JP-1は常時、白い息を吐き続け、花の蜜と鉱石のみ摂取するようになります。また、発話不可能で筆談やジェスチャーなどによってコミュニケーションが取る事によって、可能です。加え、SCP-XXX-JP-1は周囲の物音に敏感になり、SCP-XXX-JP-1に危害を加えるとSCP-XXX-JP-1に群がっているチョウが加害者に対して、噛みつくなどの攻撃を行います。

SCP-XXX-JP-1に変化した後、最初は変化する前の人格を保っていますが、徐々に宝石類に依存し、自己愛性パーソナリティ障害1の傾向が見られるようになります。

SCP-XXX-JP-1に変化してから2~3週間後、腹部から細い繊維を噴出し、袋状の巣を作り出します。SCP-XXX-JP-1は巣の中で生活するようになります。SCP-XXX-JP-1は暑さに非常に弱く、4月~9月の間は巣の中で夏眠をします。毎月2回は脱皮し、古い皮は消失します。

10年後、SCP-XXX-JP-1は徐々に鉄さびのようなものが皮膚に現れ、動く度に痛みを訴えます。徐々に五感や認識能力、記憶などが喪失していくと同時にSCP-XXX-JP-1に群がっているチョウが色を失い、段階的に死亡します。SCP-XXX-JP-1は銀製の十字架に向かって、懺悔する事で症状の進行を遅延できます。最終的にSCP-XXX-JP-1は身体中に霜が出現し、死亡します。

以下、SCP-XXX-JPの最初の被験者が書いた文書です。

SCP-XXX-JPは20██/██/██の午後11時に静岡県██市に存在する██市立███図書館に大量の繊維が付着したSCP-XXX-JP-1と共に図書館の職員の女性に発見されました。後に、通報を受けたエージェントによって、収容しました。目撃した女性はひどく動揺していましたが、Aクラス記憶処理を施し、落ち着きを取り戻した後、解放しました。

補遺1: 以下、SCP-XXX-JPの複写です。

補遺2: 以下、SCP-XXX-JPに「聖夜の後日談」と記されたページです。

事案-XXX-JP-1: 20██/██/██の午後2時にSCP-XXX-JPを調査する際、SCP-XXX-JPの周辺にSCP-XXX-JP-1にクロゴケグモ(学名:Latrodectus mactans)が20~30匹出現し、担当主任である蜜本博士に一通の便箋を渡しました。

同伴していた研究員がクロゴケグモ(学名:Latrodectus mactans)の捕獲を試みましたが、研究員の手をすり抜け、消失しました。

刺腹博士に渡された便箋は桃色でほのかに甘い匂いがしました。中には210mm×297mmの画用紙で蜜本博士に似た人物が蜘蛛に捕食されているクレヨンで児童が描いたような絵が同封されていました。画用紙の裏側には「Gib mein Buch zurück. Sonst werde ich dich essen.2」と記されていました。

事案XXX-JP-2: 20██/██/██の午前12時に蜜本博士がサイト-████へ派遣になったため空港に向かう途中、蜜本博士の周りにクロゴケグモ(学名Latrodectus mactans)が110匹、出現し、刺腹博士の体に群がり始めました。蜜本博士は抵抗を試みましたが、失敗に終わり、消失しました。現在、蜜本博士の行方を調査中です。

事案-XXX-JP-3: 20██/██/██の午後8時に蜜本博士が静岡県██公園内の女性用のトイレで民間人によって、発見されました。後に、通報を受けたエージェントによって、保護されました。発見当初、蜜本博士は右肩に重症を負い、3枚のA4用紙(以下、文書-XXX-JP-2、文書-XXX-JP-3、文書-XXX-JP-4、「檻の魔術書奪還計画書」と記された文書)を所持していました。

直ちに蜜本博士を検査した結果、右肩に大きな切り傷を負っているおり、シーツで応急処置が施されていました。これに関して、蜜本博士は「巨大クモにやられたため、応急処置をした」と供述していました。また、軽度の幻覚症状(蜘蛛の魔女に関する報告書を参照)を発症していました。

後に、民間人はAクラス記憶処理を施した後、解放しました。

蜜本博士が発見されてから、1ヶ月後、幻覚を認識しなくなり、回復の予兆が見られるようになりました。それから、1週間後、蜜本博士は退院しました。

蜜本博士は退院後、監視体制の中、業務に復帰しました。また、蜜本博士は定期的に、カウンセリングが義務付けられています。

精神鑑定の結果、蜜本博士は極度のクモ恐怖症を発症していました。蜜本博士は精神科医に「飛行機のチケット代が無駄になるわ。クモに追いかけられるわ。散々だった」と供述していました。

以下、蜜本博士が回収した文書です。SCP-XXX-JPの本文同様、一部はシミや虫食い、文字のかすれで読み取ることは不可能です。

文書-XXX-JP-1で被験者と出会った身元不明の女児、SCP-XXX-JPの内容に登場する蜘蛛の魔女、そして、私の前に現れた少女は特徴が一致しており、同一人物だと推測される。

彼女は我々に対して怒っている。彼女からすれば、我々にSCP-XXX-JPを奪われ、どんな手段を使ってでも、取り返しに来るだろう。今後、我々は蜘蛛の魔女に関する調査と警戒を怠ってはならない。- 蜜本博士

補遺3:以下、SCP-XXX-JPの最後のページに記された文書です。