Okaka_Onigiri

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは低脅威度物品ロッカーに保管されます。SCP-XXX-JPを用いた実験は担当職員の許可を得たうえで行ってください。

説明: SCP-XXX-JPは███製薬より販売されていた1本の目薬です。オブジェクトを通常の目薬のように目に滴下することで、被験者の視力は段階的かつ指数的に上昇します。個人差はありますが、最初の数滴では毛様体筋の機能が向上し、最終的にヒトの限界まで視力が上昇します1。さらに目に差した場合、水晶体が徐々に未知の物質に置換され、網膜の細胞が細分化することで分解能が異常に上昇し始めます。それに伴い、大脳の後頭葉2以外の部分が後頭葉へ変換されます。これは視覚からの情報を処理するためであると考えられています。その影響で、被験者には記憶の欠如や身体機能の低下が観察されます。大脳の約80%が後頭葉に変換されると大脳の体積増加が起きます。結果、平均して6滴滴下した時点で被験者は頭蓋骨内で脳が圧迫されることにより死亡します。

SCP-XXX-JPは██県██市で発生した不審死事件がきっかけで発見されました。司法解剖に関わった人物には記憶処理を施し、報告書は異常の無いものに差し替えられました。製造工場の検査及び同じ日に製造された商品の回収が行われましたが、同様の異常性を持っているものは存在しませんでした。よって、製造後に異常性が付与されたと考えられ、追加の調査を実施中です。

補遺:以下は実験記録の書き起こしです。

対象:D-XXX-JP-2。事前の検査では視力は0.03であった。

実験内容:実験室内に設置したSCP-XXX-JPをD-XXX-JP-2に使用させ、見え方の報告と視力の測定を行う。D-XXX-JP-2には脳波を計測する装置を装備させる。実験室内には補佐と保安要員が1名ずつ同室する。

<記録開始>

██博士:では、手順通りにお願いします。

D-XXX-JP-2:ああ。

[1滴目で0.1、2滴目で0.4、3滴目で3.9に視力が上昇した。この時点で脳波に異常は観察されない。]

██博士:4滴目をお願いします。

D-XXX-JP-2:はいはい。

[D-XXX-JP-2が4滴目を滴下する。]

██博士:引き続き周囲の見え方の報告と視力の測定をお願いします。

[D-XXX-JP-2は反応せず、床に座り込む。]

██博士:D-XXX-JP-2、周囲の見え方の報…

D-XXX-JP-2:なんだ、何を言ってるのか全然わからねぇ。それに、変な感じがする。おい、目が良くなるだけじゃないのかよ。

██博士:███補佐、筆記で指示をおこなってください。

[D-XXX-JP-2の視力は実験室内で測定できる上限である14.5を超えていた。脳波の計測から、側頭葉3及び頭頂葉4の一部が後頭葉と同じ働きをしていることが確認できる。]

[D-XXX-JP-2が5滴目を滴下する。]

D-XXX-JP-2:うわっ、床がつぶつ…

[D-XXX-JP-2が倒れ、もがきながら不明瞭な発音を繰り返す。脳波の計測から脳の82%が後頭葉と同じ働きをしていることが確認できる。]

[██博士の指示のもと、███補佐によって6滴目が滴下される。間も無くD-XXX-JPに嘔吐、痙攣の症状が現れる。]

D-XXX-JP-2:あれ、なにもない。

[D-XXX-JP-2の死亡が確認される。]

<記録終了>