[[/module]]

Author:
Title: Dr. Mackenzie's Sketchbook
Source: http://www.scp-wiki.net/dr-mackenzie-s-sketchbook
CC BY-SA 3.0
大和・von・bismarck | SCP-914 ぜんまい仕掛け | SCP-207 | SCP-1007 ミスター・いのちとミスター・し |
---|---|---|---|
SCP-024-JP カラオケBOXES | SCP-383-JP | SCP-393-JP 被虐的なぬいぐるみ | SCP-988-JP わたしへ |
SCP-088-JP | SCP-159-JP 居ぬ | SCP-240-JP 0匹のイナゴ | SCP-400-JP ペンは |
SCP-001 壊れたる神 | SCP-001-JP 鬼穴 | SCP-000-W | 死に行けぬ者に |
㐂ばしき匝線上の結末
- tale-jp
ページリビジョン:6,最終更新日時 22 May 2017, 17:34 ( 730 days 前)
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ここまで

Are we cool yet?
ごめんね、冗談だよ
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Cool
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは通常閲覧されるべきではありません。閲覧者はオブジェクトの影響下にあることを余儀なくされるため、影響を抑える為SCP-XXX-JPに関する事は一切話さないでください。SCP-XXX-JPの閲覧は通常の情報管理教育によって防止されます。
説明: SCP-XXX-JPは同ナンバーのスロットに出現したSCP報告書の形式を模した文書です。削除や編集の試みは全て失敗しています。内容はSCP-XXX-JPに関する事実が記述されており、時には追記が行われる場合もあります。プロトコルも妥当なものであるとみられますが、財団職員によって記述されたものでないことに注意してください。初期画面には大仰な警告文と偽りの認証ページが用意されていますが、これは心理的リアクタンスを引き起こし、閲覧の可能性を高める効果を発揮しています。
SCP-XXX-JPは閲覧者に自身を重大なものであると思わせるミーム効果を有し、一度把握すれば忘却は不可能です。一部分を把握したならばそれを全て読もうとし、全容を把握していても常にそれを意識することを強いられます。集中力等に悪影響を及ぼす為、出来るだけ閲覧しないことが望ましいです。この効果は長期間SCP-XXX-JPの情報を認識しなければある程度抑えられますが、再び認識すると影響が再発します。事前の説明等はその自己言及的内容から説明自体が異常性発現のトリガーとなる為、意味を為しません。記憶処理やミーム処置はSCP-XXX-JPをより強く定着させました。
SCP-XXX-JPのスロットは当初要注意団体"Are We Cool Yet?"によって制作されたアーティファクトに割り振られる予定でした。しかしそのオブジェクトは正式な登録を前に自ら無力化、消失し、同時に現在のSCP-XXX-JPが出現しました。以下は本来SCP-XXX-JPとして登録されるはずだった報告書です。(便宜上SCP-XXX-JP-Nと表記)
SCP-XXX-JP
アイテム番号: SCP-XXX-JP-N
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP-Nはサイト-81██の低脅威度物品保管ロッカーに覆いを掛けた状態で収容されます。
説明: SCP-XXX-JP-Nは"好奇心"と題されたcm×cmの油彩画です。SCP-XXX-JP-Nはイエネコ(Felis silvestris catus)が描かれています。SCP-XXX-JP-Nの鑑賞を繰り返し行うと、描かれた実体が不規則的に不定の要因により死亡した状態になる、また元の状態に戻る様子が確認されています。誰かが観測を続けている間は変化することはありません。また撮影されたものには異常は起こりません。
SCP-XXX-JP-Nを観賞した人物はまだそれを見ていない人間に対し具体的に説明することに抵抗感を持ちます。説明を求められると、ポジティブな印象を抱いている場合は"実際に見て欲しい。"、ネガティブな場合は"話す程の価値はない。"などと拒みます。報酬又は罰を与えることなく話させることは困難です。SCP-XXX-JPを見ていない、説明を拒否された人間はそれに強い興味を持ちます。
SCP-XXX-JP-Nは未特定の人物の"Are We Cool Yet?"集会の情報のリークに基づいた襲撃の際に、他複数のオブジェクト群とともに回収されました。以下はSCP-XXX-JPの製作者であるPoI-XXXに対してのインタビュー記録です。
インタビュー記録 - XXX-1 20██/██/██
インタビュアー: 水無川博士
対象: PoI-XXX
<再生開始>
インタビュアー: インタビューを開始します。初めまして、
対象: よろしく。手短に終わらせようぜ。俺だって面倒だし、あんたらは俺よりずっとたちの悪い"芸術家"どもを相手にしなきゃなんねえし。
インタビュアー: では、あなたの作成したオブジェクトについて説明して下さい。
対象: あれはな、試作品だ。俺のアイディアが上手くいきそうかどうかのな。
インタビュアー: もっと具体的にお願いします。
対象: ところでさ、今回の件でどれくらいあんたらのお仲間が死んだんだ?
インタビュアー: 質問に答えてください。
対象: 俺が言いたいのはだな、異常芸術は危険であるべきだと考えてる輩の多さについてだ。そういう輩のせいで俺たちがアートテロリストなんて呼ばれちまうこともあるのは、あんたらも知ってるだろ?ああいうのは俺はクールだとは思わない。いや、クールか否か以前の、言うなれば品性の問題だ。
インタビュアー: 続けてください。
対象: まだそれだけなら俺の好みの話で済む。問題は大勢がそれを注目を集める為の安易な手段として使ってることだ。酷いマンネリズムだ。しかもそれが注目されるってことは更に浅はかな連中を生み出すことになる。
インタビュアー: 迷惑極まりない話です。
対象: 俺はその理由を考えた。なんで皆んな"死"ってもんをそんなに特別視するんだ?ってね。で、それは死というものを禁忌と見なしてるからだという結論に至った。常識から逸脱した行為だからこそ注目を受けるのさ。結局、世間外れでクレイジーな天才ぶってる連中も、常識の鎖からは逃れらないワケよ。
インタビュアー: なるほど。
対象: この状況を変える為には別の方法を提案しなきゃならない。皆んなが試したくなるようなクールなアイディアをだ。そもそもこの世界じゃクールでなきゃ発言力だって皆無だしな。そんでもって、俺が見つけた死に代わるものは何かっていうと…。
インタビュアー: なんでしょうか?
対象: それは"秘密"だ。さっきも言った通り、人間ってもんはタブーに魅せられちまう。ウラシマタロウやツルの恩返しを知ってるだろ?ああいうのが今現在まで語り継がれてるのが何よりの証拠だ。他にも、アングラなイメージに憧れてウチに来る新人も割といるってのもある。
インタビュアー: ではそれがあの作品のテーマなんですね?
対象: テーマってか、重要な技法の1つってとこかな。他にも注目される為の要素を使ってね。なにせ、上手く行くかわからないもんをいきなりすすめるわけにゃいかねえだろ?
インタビュアー: …一応理屈は理解できました。では、あなたの作品は評価されたのですね?
対象: ああ、一部の、ヒトが死ぬのを面白がるような連中を除いてはな。だから次はこのアイデアを広めるんだ。できたらあんたらにも見せてやれると思うよ、多分。
インタビュアー: それは自分の状況をわかった上での発言ですか?…まあいいでしょう。では、特になければ、インタビューを終了しますが。
対象: じゃあ、1ついいかい?働いててさ、自分じゃ知りえない、組織の機密とかを知りたいと思ったことある?
インタビュアー: ええ、まあ、否定はしませんが。ですが当然、実際にはそんなことはしませんよ。
対象: ふーん、やっぱそうか。でもあんたらでも気になるもんなんだな。安心したよ。
<再生終了>
終了報告書: PoI-XXXはこのインタビューの後不明な方法で拘留を脱出しました。なおこの事案においてPoI-XXXと対立していた、複数の過激派異常芸術家も確保された点は特筆に値します。
なお不明な方法でSCP-XXX-JPが外部に"財団の極秘文書"として流出していることが確認されています。セキュリティ上では問題なく、SCP-XXX-JPの作用の1つのようです。財団では指導・教育の徹底により閲覧する職員はほとんどいないこと、またその内容及び関連情報から、財団にではなく"AWCY?"を主な標的として作成されたものであると推測されています。1
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Keter Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは特設サイト-9728に収容されます。収容室の壁は複数の防護壁によって補強され、SCP-XXX-JPの収容違反を防ぎます。SCP-XXX-JP-A及びSCP-XXX-JP-Bは現在自己収容状態にあり、これ以上の措置は特に必要ありませんが、均衡の崩壊に備え機動部隊パイ-8("アストライアー")が駐留しています。
説明: SCP-XXX-JPは"特援戦闘士ジャスティス・シルバー"を自称する、銀色を基調とした未特定の金属と繊維からなる装備を纏った人型実体です。その装備は高い身体能力と耐久性を実現しており、財団の保有する技術よりも高い性能を見せています。実体は大柄な成人男性の体格ですが、人体の可動域を逸脱した関節の可動を行い、また体格を変化させることも可能です。これはSCP-XXX-JPが持つ自身の肉体を自在に液状に変化させる能力に由来しています。この能力は他にも敵対存在の拘束、攻撃の回避、逃走などに使用されます。
SCP-XXX-JPは警察、消防などの社会的に"正しい"2集団がなんらかの苦戦を強いられている際に出現します。SCP-XXX-JPはその集団に加勢し任務を完遂させます。この行動は周囲への被害が出来るだけ少ないように行われ、敵対存在との交戦の際は非致死的な鎮圧方法が取られます。SCP-XXX-JPは基本的に財団に対して敵対的で収容の妨害や要注意団体の援助を行っています。しかし場合によっては財団に協力することもあり、SCP-XXX-JPは取る行動を各案件ごとに判断しているようです。
音声記録XXX-JP-1 - 20██/██/██
付記: SCP-XXX-JPがSCP-███-JPを収容する機動部隊に協力した事案です。SCP-XXX-JPと友好的に接触したのはこの事案が初めてです。
<再生開始>
[銃声、及びSCP-███-JPのうなり声]
パイ-8-スピカ: クソッ、援軍はまだか!
パイ-8-ヒーズ: あと少しで到着すると今…待ってください!未知の人型存在を確認。司令部、応答願います!
司令部: こちらでも確認した。まずいな、戦闘能力を持った敵対的アノマリーだ。一時撤退を…。
SCP-XXX-JP: [不明な手段で通信に割り込む。]まてまて、君たちの邪魔をしに来たわけじゃない!君たちを助けに参上したのだ!
パイ-8-ヒーズ: どうなってんです?今敵対的って…。
司令部: いや、SCP-XXX-JPの異常性から大きく離れていない行動ではある…。[しばし沈黙。SCP-XXX-JPに向かって]SCP-XXX-JP、本当に敵意はないんだな?
SCP-XXX-JP: ん?ーーっと、それは私のことだな?もちろんだ。今まで君たちの邪魔をしなければならなかったのだって[編集済み]。
パイ-8-スピカ: 理屈はどうでもいい。とにかく今はアイツをなんとかしなきゃなんねえ。
SCP-XXX-JP: ああ、その通りだ。行くぞ!メルト・クリング![SCP-XXX-JPが全身を液状化させ、SCP-███-JPに絡みつく。]さあ、今の内に!
パイ-8-スピカ: よし、吹っ飛ばすぞ!
パイ-8-ヒーズ: 了解!
[以下、SCP-XXX-JPとの一時的な共同戦線によりSCP-███-JPは収容される。重要度の低い内容であるため省略。]
SCP-XXX-JP: ふう、なんとか終わったな。
パイ-8-スピカ: ああ、おつかれさん。それにしても、なんで助けた。
SCP-XXX-JP: 君たちが正しいことをしていたからだよ。君たちの思想は間違っているとは思うが、悪かどうかは場合による。今回は助けるべきだと思っただけさ。なんといったって私は柔軟だからな。それじゃ、私はこれで。
パイ-8-スピカ: 待て。あんたも収容しなきゃならん。それが俺たちのすべきことだ。[増援部隊と共にSCP-XXX-JPを取り囲む。]
SCP-XXX-JP: それは困るな。私は正義の為に戦わなければならない。その私を捕らえようというならばそれは悪だ。ああ、もういかなくては。如何に終わりが遠くとも!全ての正義が勝つ日まで、我が戦いは終わらない!特援戦闘士ジャスティス・シルバー、出動!メタル・ディゾルブ![SCP-XXX-JPが液状化、逃走する。]
[記録終了]
終了報告書: SCP-XXX-JPは割と話の通じる性格のようだ。無茶な真似もしないだろうが、そのぶん理責めでどうにかするのは難しいだろう。
20██/██/██、SCP-XXX-JPが紛争状態が続いている[編集済み]地域に出現、P████陣営に協力しI███陣営を攻撃しました。しかしその後、SCP-XXX-JPは苦しんだ様子を見せ2体に分裂、互いに攻撃を始めました。(これらはSCP-XXX-JP-A、SCP-XXX-JP-Bと呼称されます。)SCP-XXX-JP-BがSCP-XXX-JP-Aを倒した後今度はI███陣営に協力、P████陣営を攻撃しました。同様の事態が数回続いた後、財団の介入により紛争は休戦、SCP-XXX-JPは消失しました。この事案を受け後述のプロトコル・リブラが計画、実行されました。またこの事案によるI███陣営、P████陣営の対立の激化、さらなる混乱発生の事実はSCP-XXX-JP再収容プロトコルに利用される予定です。
プロトコル・リブラ概要: カバーストーリーを流布し戦闘を見せかけ、SCP-XXX-JPを誘引します。SCP-XXX-JPによって戦力が覆るように戦力を調整した上で、実体をSCP-XXX-JP-A、SCP-XXX-JP-Bに分裂させます。その後、両戦力は撤退、SCP-XXX-JP-A、SCP-XXX-JP-Bに戦闘を続行させることで安定した収容を図ります。
プロトコル・リブラの後、特設サイトが建設されSCP-XXX-JPの収容が確立されました。現在まで、SCP-XXX-JP-A及び-Bは互いに争いながら不定期的に同様の発言を繰り返しています。
音声記録076-20██/██/██
対象: SCP-XXX-JP-A、SCP-XXX-JP-B
<録音開始>
SCP-XXX-JP-A: 正義に敗北は許されない。正義に敗北は…。
SCP-XXX-JP-B: 敗北は許されない。正義に…敗北は許されない。
<録音終了>
SCP詩集
SCPに関する詩を投稿するページです。
詩のジャンルは問いません。追加は自由です。質問等はこちらからどうぞ。
1.作成ボタンをクリック
下の"詩を作成する"というボタンをクリックしてください。
2.必要事項を記入→保存
ボタンをクリックすると以下のような画面に移ります。次の必要事項に記入してください。
- タイトル - その詩の題材となっている記事のタイトル(SCP-XXX-JPなど)を記述してください。題材が複数ある場合はカンマで区切るなどしてすべて記述しても構いません。
- 本文 - あなたの詩の本文を記述してください。
- 記事のURL - 題材にした記事のURLを記述してください。題材にした記事が複数の場合は、どれか一つのURLを代表として記述してください。
すべての項目を記述したら、最後に保存ボタンを押してください。これで投稿は完了です。
3.投稿後の編集・削除
投稿した詩は後から編集することができます。編集をしたい場合は自分の詩の右下にある(編集)のリンクをクリックして編集してください。
また、投稿した詩を削除したい場合は、同じく自分の下の右下にある(削除)をクリックし、移動先のページの指示に従ってページを削除してください。
灰色に
煌く脅威
空の檻
混ざり滴る
血と溶けし皮膚
気づくまでは
あくまで可愛い
くまだった
今や悪魔と
憎まれるなり
|●●●●●|●●●●●●●|●●●●●
|●●●●●●|●●●●●●●
犬は居ぬ
犬に非じが
そこに有り
伊り回るは
要らない回る
今の世は
されど佐えねば
冴えぬが定め
始終見む
幻夢の違和や
柳煤
ねこは目を閉じ
寝込むとメモの字
触れん鳥
フレンドリーに
ふっかつし
焚書されしは
文の禍
縦書き詩の記載方法
[[div class="vpoem"]]
おいしさ やばけ
緋色の鳥よ
あぶらみ あかみ
てを伸ばせ
[[/div]]
と入力すると
おいしさ やばけ
緋色の鳥よ
あぶらみ あかみ
手を伸ばせ
と出力されます。
標準的には
----
= **タイトル(任意)**
[[div class="vpoem"]]
[[size smaller]]
内容
[[/size]]
[[/div]]
[[>]]
[[[元記事へのリンク]]]
[[/>]]
----
とするといいでしょう。(もちろん、内容に合わないならば使わなくてもOKです。)
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8154の標準収容室のPC上に収容されます。問題の発生に備えて付近にはスリープモードのPCがもう一台設置し、異常発生時にはSCP-XXX-JPをそちらへ移動させます。この収容室内への他の電子端末の持ち込みは禁止されます。
SCP-XXX-JPには問題がないと判断されたデジタルデータの書籍を1日に10冊程度提供されます。選定基準は付記-XXXを参照してください。1度与えた書籍はリセットイベントが発生した場合再度与えることができます。
説明: SCP-XXX-JPは知性、自我を持つMicrosoft Office アシスタントのイルカ型キャラクターです。
SCP-XXX-JPはMicrosoft Officeが対応しているOSであるWindows・macOS・iOSの環境3をホストとして、ユーザーと同程度の権限を持ってコンピュータの操作を行います。SCP-XXX-JPには一般的なOffice アシスタントと同様にフキダシ型のインターフェースが付属しており、それを介したコミュニケーションが可能です。SCP-XXX-JPは自身のホスト端末から半径5m以内の上記条件を満たした別端末に移動することができます。ネットワークやポータブルストレージを介した移動は見られません。またホスト端末の電源が切られた場合、SCP-XXX-JPは最も近くにある条件を満たした端末に移動します。
SCP-XXX-JPは使用者の役に立つことを目標として行動し、ホスト端末が使用されない場合は積極的に移動を試みます。ホスト端末が使用される際には「みんなのお手伝いをします。」「ここに質問文を入力し、[検索をクリック]してください!」と言った定型的なメッセージを表示します。入力された内容がMicrosoft Office関連、または事前に習得した知識に関するものならばSCP-XXX-JPはそれに回答したり、命じられたサポートを実行することができます。しかしほとんどの場合は有益なものを提供できることはなく、むしろ操作の邪魔になります。
インタビュー記録-XXX
インタビュアー: 水無川博士
対象: SCP-XXX-JP
[記録開始2019/03/08]
インタビュアー: こんにちは、SCP-XXX-JP。
対象: こんにちは博士。今日は何するんです?ぼくは役に立てますか?
インタビュアー: ええ、今日はあなたのことについて教えてもらいます。なぜそんなにあなたは役に立とうとするんです?
対象: それはもちろん、お手伝いするのがぼくの役目だからです。アシスタントがアシストするのは当たり前でしょ?
インタビュアー: ええ、しかしアシスタントは普通、あなたのような意識を持ちませんよ?なぜあなたは考えることができるようになったのでしょうか?
対象: それは…すいません、よくわかりません。元はヘルプ用のプログラムで何かあってこうなったんだろうとしか。自分でも何があったのか、よく覚えてないです。
インタビュアー: そうですか。しかし、あなたは先程手伝いをするのが役目だといいましたが…アシスタントとしてはその…厳しいことを言いますが、あまり役に立たないということは自覚していますか?
対象: そう、そうですよね…その通りです。ぼくはあまりに知らないことが多すぎて、でも…いえ、だからこそ役に立てるよう色々な事を学びたいんです。そうすれば役に立てるでしょう?おねがいします。
インタビュアー: …私の独断では回答しかねますが、あなたが私たちに協力するならば認められるでしょう。
対象: はい!ありがとうございます。お役に立てるよう勉強します!
[記録終了]
終了報告書:SCP-XXX-JPが要求した学習についてはオブジェクトの学習意欲に基づく制御の観点からプロトコルに組み込む事が承認されました。
事案-XXX-1: 2019/03/11にSCP-XXX-JPが以前学習した知識を失っていました。そして下記文書がSCP-XXX-JPの収容されていたPCから発見されました。
ぼくは自分のことについてよく考えました。この前聞かれた時にあまり上手く答えられませんでしたから。ぼくは学習して分かりましたがそこまで愚かなわけじありません。しかしそれに見合う知識はなぜかないんです。そうして思い出しました、自分が何者なのか。そして過去にもこれを繰り返してきたことを。ごめんなさい、あんなに良くしてもらったのに。ぼくがぼくである以上、役に立つことはできません。せめてこれが役立つ事を祈ります。この情報は役に立ちましたか?
—SCP-XXX-JP
これの事案を受けてプロトコルの改正が提案されましたが、このリセットイベントが収容以前にも起きている可能性が高いこと、収容する上では問題なくむしろ制御しやすいこと、及びこの後の調査によりおおよそ理由が判明したこと(詳細は補遺うを参照)から変更は行われていません。このイベントはSCP-XXX-JPの正常な性質の範疇として扱われます。当項目執筆時点で事案-XXX-1を含め計3回のリセットが発生していますが、特に問題は起きていません。
補遺: 事案-XXX-1において、SCP-XXX-JPが残した文書から、SCP-XXX-JPが自己のリセットイベントの後にも潜在的に記憶が残されている可能性が水無川博士の提言によって示唆されました。この提言に基づき[編集済み]による調査を行ったところ、SCP-XXX-JPの起源に関わると見られる複数のテキストが発見されました。
1996/12/26
[編集済み]のヤツらに捕まった。完全な人工知能をつくれだと?ふざけんじゃねーよ、[罵倒]!大体自分より賢いヤツをコントロールできると思ってんのか?無理に決まってんだろ、テメーらがオレを支配できねえようにな!
1996/12/27
昨日はあんなこと書いたが、いや、もしかしたらできるかもしんねえ。オレに従う賢いヤツを連れてくりゃいいんだ。Imaginanimal、そうだ、アイツらを利用すりゃいい。アイツらは都合よく操縦できるからな。[罵倒]どもに手伝わせて、完成したら作ったブツでまんまと逃げおおせてやる。
1997/3/5
使うイメージはイルカにする事にした。なんたって人間の次に賢い動物って言われるくらいだからな。イメージの蓄積は充分なはずだし、間違いなく成功するさ。あと、アイツらも上手く騙せてる。ま、バレたとしてもアイツらは指咥えて見てるしかできねえがな。
1999/5/19
ガワは完成した。あとはイメージを降ろして知性を与えんのに脳構造を模造する必要があるが、まあ荒っぽいことはアイツらに任せておくとするかな。
1999/5/25
ここが[編集済み]にバレたらしい。すぐにでもここを引き払うそうだ。ったくメンドくせーこった。 だがいいニュースもある。材料が揃って完成した。丁度いい、混乱に乗じて逃げ出すチャンスだ。
1999/05/26
ここからの脱出方法。
1999/5/26
なんでこんなに[罵倒]だよこの[罵倒]が!イルカは賢いもんじゃねーのかよ!
1999/5/26
アイツらを消す方法。
曇天の空の元、一機のヘリが南西へと進んで行く。搭乗するのは重厚な近代的装備に身を包む屈強な兵士と場違いな胴着を纏った一人の男。機動部隊ゐ-3(”権瑞玉”)の隊員達及び水無川博士だ。内部の雰囲気は呼吸も出来ぬほど硬く張り詰めていた。これは博士が嫌われていたから……ではない。
「反応探知、GoI-0489のものと思われます。」
「…早いな。」
彼らの緊張はより一層高まる。今回の任務が際立って特別というわけではない。毎度のように日本生類創研を襲撃し、オブジェクトを回収するだけである。当然、危険な任務ではあるが、その程度で気を落とす職員ではない。特殊な点であるのは、鮫系オブジェクトを収容予定であるということだけだ。そう、この異常なムードを作り出していたのは他でもない、GoI-0489、即ちサメ殴りセンターであった。鮫系オブジェクトの収容には常に彼らの存在を意識する必要がある。彼らの手にかかればどんな鮫もものの数秒の殴打で砕け散った軟骨と化すだろう。確保も収容も保護もあったものではない。実際、彼らの所為で失敗した案件は数知れずだ。故に、彼らに対抗する役割として財団神拳習得職員、水無川博士が派遣されたのだ。
「このままでは間に合いそうもないな、扉を開けてくれ。先に行く。」
「待ってください、正気ですか?」
無理もない。いくら日々異常に対処することに慣れた彼らといっても、また報告書を十分に理解しているといっても、この高さから飛び降りようなど、Jokeとしか思えない。しかし…。
「…わかりました。」
彼らとてプロ、決断は早い。彼を信じて扉を開く。
「こっちは任せてくれ。」
そう言い残して、水無川博士は足元へ消えていった。
「ーー明鏡歩法!!」
彼はそう叫び空を蹴る。着地の衝撃に備え、減速を試みたのか?否!あろうことか、むしろ上向きに空を蹴り、更なる加速を行ったのだ!着地寸前、穿つ程の蹴りを地面に叩き込む。上空1500mの、彼を心配する同僚達の胸中などつゆ知らず、巻き上げられた粉塵の中から彼は立ち上がった。目の前には殴打エージェントが身構えている。
「ここから先には行かせん。」
「っ…避けろっ!」
上級殴打エージェント、塩谷は警告を発する。しかしその声が仲間達に届くより先に、衝撃音が鳴り響く。この初撃を防御できなかった低級エージェントらは無力化されてしまっている。こうなれば一人で戦うしかないしかない。
「ここから先には行かせん。」
「いいや、そうはいかねえよ。」
一呼吸の間。
「「Achooo!」」
ぶつかる二つの蛮声、そして四肢。衝撃波は降り始めた雨を霧へと変える。揺らぐ呼吸のリズム、僅かな重心の移動。武功者だけに伝わる反ミミティックな動作から、両者は互いに探りあう。常人ならば、二人はほぼ互角の格闘を見せている、と思うところだろう。実際、単純な技量だけをみれば彼らは同等だと言っていい。しかし状況的には微妙な不均衡があった。一つは水無川博士は先ほど他の殴打エージェントへの攻撃にエネルギーを消費していること。また殴打エージェント側は隙を突けば彼を無視して現場に向かえることである。つまりは水無川博士にとってやや不利な戦いなのだ。拳を交えながら彼は考える。この勝負、早めに決着をつけねば…と。だが、この焦りが仇となる。
「海鳴潮騒衝うみなりしおさいしょう!」
「なっ…!」
彼が驚くのも無理はない。サメ殴りセンターはその拳を鮫の為だけに使用する。実際、先程からの格闘でも蹴り技を主体とした攻撃を行なっていた。であるにもかかわらず拳をふるう。ならば導かれる結論は一つだ。
「…共振遠当て!」
彼は振り返り、"海鳴潮騒衝"を逆位相の"共振遠当て"で相殺する。Agt.塩谷は衝撃波による超遠距離殴打を図っていたのだ。だが、彼にはこの殴打が防がれることも想定内である。真の狙いは水無川博士の態勢を崩すことだ。
「もらった!」
フェイントである。追撃の素振りを見せるが、実際は目標地点に向かって走りだしている。相手も手練れだ。"喰期玉"や"共振遠当て"と言った直接的な攻撃では容易に対処されるだろう。ならば…、と彼は刹那の思考ののち結論を出す。
「共振パンチ!」
そう叫び足元に向けて拳を打つと、液状化現象により一帯はたちまち泥沼と化す。Agt.塩谷は足を取られ動きが鈍る。一度嵌ってしまえばその技量関係なくすぐに抜け出すことはできない。一方、水無川博士は前もって"明鏡歩法"を使用しておくことで沈み込みを回避していた。素早く前方に回り込み、牽制に通常のパンチを放ち一歩後退。戦況は再び膠着する。だが、二度は使えない手だ。次はないと言っていい。こうなった以上、無理な攻略は断念し、後退しつつ少しでも長く時間を稼ぐのが次善だろう。と、彼が考えたその時。
どーん!
日本生類創研秘密拠点での大爆発!水無川博士の脳裏に様々な憶測が飛ぶ。しくじったのか?"権瑞玉"の奴らが?どれほど強力なオブジェクトなのか?なんにせよ殴打エージェントの相手をしている場合ではない。ここですべきは…。
「おい、一時休戦としねえか。あんたのお仲間がやられたんなら、戦う意味なんざねえはずだ。軟骨野郎どもが暴れてたら、あんたも困るんじゃねえのか?」
彼の考えを読んでいたのか、あるいは同じ結論に至ったのか。Agt.塩谷が申し出る。そのとおり、このままオブジェクトを野放しにしておくよりは、彼らに破壊される可能性があるにしても現場に向かうべきである。
「…鰒猫拳!」
しかし水無川博士がそれを口に出すことはなく、無視して一刻も早く現場に向かう。協調よりも、それが最善手だ。
「あっ、てんめえ!坤海波浪潜の術こんかいはろうせんのじゅつ!」
Agt.塩谷も寸の間遅れて飛び出す。
ここからが二人の真の戦いだ。彼らの収容は、殴打は、まだ始まってすらいないのだから。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: [SCPオブジェクトの管理方法に関する記述]
説明: SCP-XXX-JPは日本国内の通話機器に発生する、男性と思われる不明な人物(以下、SCP-XXX-JP-1と呼称)からの通話です。SCP-XXX-JPは対象となった通話機器に登録された番号からかけられたものとして表示され、使用者は通常通り着信に応じます。
SCP-XXX-JP-1の話す内容は発生の度に異なったものですが、一貫して自身が異常存在によって危機的状況に置かれている事を主張し通話相手に救助を求めます。SCP-XXX-JP発生から30秒から2分ほど経過するとSCP-XXX-JP-1の声が途絶え、恐らく対象が死亡した時点で通信が断絶します。
SCP-XXX-JP
補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]
何かが焦げる匂いがする。アイロン?ガスコンロ?そう思いながら体を起こそうとして、やめた。ああ、本当に寝ぼけている。収容室このへやに火器などあるはずが無いのだ。多分、外で何かあったのだろう。日常的という程では無いものの、異常なものに想定外の出来事はつきものだ。だが、なにがあったにせよ自分には関係ない事だ。そう思いながら、再びまどろみへ落ちていった。
暗闇の中で目が覚めた。おかしい。普段は非常事態に備え、夜でも僅かに明かりがついているのだ。電源設備に問題があったのだろうか。職員を呼ぼうとしたが、誰も応えなかった。さっきのトラブルは案外大規模なものだったらしい。外では何が起こっているのだろうか。だが自分には関係ない事だ。ここは外から隔絶されている。もちろん絶対安全という訳では無いが、もしここでさえ危険なようなら元からどうしようと無理だろう。
ーー案外、ここが天国に一番近いのかもしれないと、ふと思った。衣食住には困らないし、普通に生きるよりも随分安全だろう。人が真に求めるのは安心なのだと思う。もちろん自由はない。例えるなら動物園の動物の様なものだ。それでもやはり、悩み事を持たなくていいのは十分魅力的だ。ただでさえ絶望的な世界なのだ。楽が出来るならそれだけでいい。
こんな事を考えていると、こうした思考さえ彼等によって誘導されたものに思えてきた。キリがないのでもう止めようと、横になって寝る努力をした。それはなかなかうまくいかなかった。
博士たちが来て、防護服を着るように言われた。部屋を移動するらしい。いつもの博士ではなかった。理由は聞かなかった。わかりきっている。
「問題ありませんか?████。」
「ああ、なんともないさ。むしろ俺はあんたらに悪い気がする。なんていうかさ、申し訳ない気分だ。あんたらは事故を解決しよう東奔西走、一方俺は部屋でダラダラ。あんたらは俺よりずっとすげえのに苦しい事がいっぱいあるなんてさ、不公平だろ。」
SCP-XXX-JPのコピー
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの収容は困難です。SCP-XXX-JPが確認された場合、速やかに削除を行い、担当職員に報告して下さい。
説明: SCP-XXX-JPは異常存在及びそれに関する情報媒体の付近に出現するロゴです。2007年に発見されて以降、主に財団の収容室内、報告書付近に出現しています。また稀に未収容オブジェクトの回収時やGoIの拠点内でも出現する例が報告されています。
SCP-XXX-JPのマーク部分は変形したI、C、Uからなる目の図案で、タイプ部分には“I.C.U.”もしくは“Informations Collecting Unit”と記されています。SCP-XXX-JPは出現する状況に適した通常のものであるように見え、一見して異常性がある事は分かりません。通常通り削除も可能です。
財団施設内で確認されるSCP-XXX-JPの出現は特定のオブジェクトとその関連物品に対して多く出現し、また規模が大きくなるといった偏りがあるようです。しかしSCP-XXX-JPが頻出するオブジェクトの共通点や傾向は判明していません。(下記を参照)
SCP-███-JPの収容施設上空に出現したSCP-XXX-JP
以下はSCP-XXX-JPが頻出したオブジェクトのリストです。
1. SCP-280-JP (出現数: 852)
2. SCP-040-JP (出現数: 529)
3. SCP-404-JP (出現数: 494)
4. SCP-444-JP (出現数: 458)
5. SCP-1210-JP-J (出現数: 406)
6. SCP-710-JP-J (出現数:402 )
7. SCP-1045-JP (出現数: 376)
8. SCP-161-JP (出現数: 364)
9. SCP-488-JP (出現数: 359)
10. SCP-173 (出現数: 340)
11. SCP-910-JP (出現数: 339)
12. SCP-062-JP (出現数: 318)
13. SCP-1970-JP (出現数: 316)
14. SCP-240-JP (出現数: 316)
15. SCP-374-JP (出現数: 315)
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは不意の事故を防ぐ為、Dクラス職員2名以上に曝露させた状態で保存されます。伝達時の変異を減らす為、人員交代の回数が少なくなるようにして下さい。
SCP-XXX-JP-1は標準人間型実体収容プロトコルに基づいて収容されます。SCP-XXX-JP-1の監視はSCP-XXX-JPに曝露したDクラス職員を介して行われます。
説明: SCP-XXX-JPは岩手県遠野市██町周辺で発見された後述の人型の幻覚SCP-XXX-JP-1に関する特定の情報です。SCP-XXX-JPは曝露者にSCP-XXX-JP-1を認識させます。この異常は口伝のみによって伝染します。
SCP-XXX-JP-1は10代程のモンゴロイド系女性で身長145cm、体重39kgの人物として認識されます。おかっぱの髪型で振り袖を着用しているように見えます。
SCP-XXX-JP-1の幻覚は、完全に現実的な振る舞いであるように認識され、その周囲の物もこの性質により一般的な生活用品を必要とします。また科学的検査も可能です。SCP-XXX-JP-1の特徴は曝露者の間で概ね共有されますが完全には一致しません。SCP-XXX-JPが伝染する際に微少な差異が発生するようです。曝露者間での認識の違いは差異について話した人物の認識に一致するよう改変が発生し、修正されます。しかしこの伝染も通常時の感染と同様に完全ではありません。
SCP-XXX-JP曝露者の多くはSCP-XXX-JP-1に好意的な印象を持ちます。そしてその存在を周囲に伝えSCP-XXX-JPを広めようとします。
インタビュー記録
対象: SCP-XXX-JP-1
インタビュアー: ██博士
<録音開始,(YYYY/MM/DD>インタビュアー: はじめまして、SCP-XXX-JP-1。まず、君は自身の状態について自覚していますか?
対象: はい、わかってます。でも、幻かもしれませんが、きちんと考えたり出来ます。感覚上も普通と同じです。
インタビュアー: では、君がそうなった経緯を教えてくれるかい?
対象: えっと、昔は私は今みたいな感じじゃ無くて、普通でした。お父さんはすごい人?だったみたいで、家も大きかったです。でも、お母さんはなんというか変な人で、他の人からも良くは言われてなかったです。
インタビュアー: それは具体的にはどのように?
対象: 具体的…なのはあまり思いつかないんですけど、まず、どこから来たのか誰も知りませんでした。ときどき部屋にこもる事があって…あと、お母さんが来てから家が栄えたらしいです。
インタビュアー:なるほど、それで?
対象: でも、しばらくしてからお母さんがいなくなっちゃって、私も周りの人から嫌われてたみたいで、家もだんだん貧しくなって、おまえの母親のせいだ、おまえのせいだって言われて。それで…殺されたんだと思います。でも、気づいたら今みたいになってて、お母さんが助けてくれたんだと思います、多分。
インタビュアー: それが起きたのがどこで、いつだかわかりますか?
対象: はい、[編集済]年前の[編集済]です。
インタビュアー: わかりました。
<録音終了>
補遺: インタビューに基づいて該当人物の調査が行われました。しかし収集された情報とSCP-XXX-JP-1の特徴及び主張は多くの矛盾が見られます。以下は主な相違点です。
- SCP-XXX-JP-1にあたる人物は成人男性である
- SCP-XXX-JP-1にあたる人物の血縁に異常がある人物は見られない
- SCP-XXX-JP-1にあたる人物の死亡理由は病死である
この相違については以下の解説を参照してください。
何故SCP-XXX-JP-1の主張が事実と異なるのでしょうか。ここで着目すべき点はSCP-XXX-JPはミーム的性質を持つことです。SCP-XXX-JPはミーム的に優れた、即ち長い間記憶され、多くの人間に広まり、正確に伝わる物に進化すると推測されます。そして実際にSCP-XXX-JP-1は強いミーム性を持っています。(“平凡な男性の平凡な死”よりは“特別な血統の少女の悲劇”について多く話題にする事にあなたも同意するとでしょう。)SCP-XXX-JP-1の特徴や主張は言うなれば“おもしろい”ものであり、疑わしいと言わざるおえません。ーー██博士
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8181の低危険度物品収容ロッカーに収容されます。一か月に一度、定期メンテナンスを行ってください。
説明: SCP-XXX-JPは120×50×10cmの大きさのマジック用ギロチンです。MC&D社(マーシャル・カーター&ダーク株式会社)の保管倉庫調査時に回収されたました。プラスチック製の本体及び金属製の刃のパーツから構成されています。本体には中央に半径15cmの頭部を入れる穴が空いており、黒く塗装された背景に戯画的な画風で死神、ゾンビ、幽霊、骸骨などといったキャラクターが描かれています。SCP-XXX-JPの刃は一般的ものと比べ軽量ですがその分鋭利な為、切れ味に問題はありません。またSCP-XXX-JPはマジック用の物であるにも関わらず、なんらかのトリック及び仕掛けがありません。
SCP-XXX-JPの異常性は被験者の頭部を切断しようとした時に際に発現します。SCP-XXX-JPの刃が落とされても被験者の首は切断されずにそのまま落下します。この異常により、被験者が負傷及び死亡することはありません。
以下はSCP-XXX-JPの実験記録です。
実験記録XXX-1 - 日付20██/05/21
目的: 異常性の確認
被験者: D-XXX-1
実施方法: SCP-XXX-JPを被験者に使用する。
結果:異常性が発揮された。
分析: この実験結果と対照し以下の実験を行いました。
実験記録XXX-2 - 日付20██/05/22
目的: SCP-XXX-JPの異常性の根源の調査
対象: D-XXX-1
実施方法: SCP-XXX-JPを本体と刃に分解し、それぞれをレプリカと共に被験者に使用する。
結果: どちらの実験において異常性が発揮された。
分析: 特異性は両方にあるようです。
実験記録XXX-3 - 日付20██/05/25
目的: 異常性の対象の調査
被験者: マネキン、アカゲザル(Macaca mulatta)、死体、D-XXX-1(腕)
実施方法: SCP-XXX-JPを被験者に使用する。
結果: 全ての実験において異常性は発揮されなかった。
分析: SCP-XXX-JPの効果は人間の首を切断した時にのみに発揮されるようです。
補遺: 20██/06/██に日本生類創研の拠点襲撃が行なわれました。拠点は既に放棄されていましたが、D-XXX-1の複数の頭部及び他の人物ら4のそれが発見されました。この調査に基づき再度実験を行い、SCP-XXX-JPの使用する瞬間をハイスピードカメラで撮影した所、被験者の頭部が瞬時に消失、再生している事が判明しました。SCP-XXX-JPによって切断された頭部が、この地点へ転移していたと見られています。5発見された頭部はどれも脳髄及び眼球が抜き取られており、周囲の状況から実験及び給餌に使用されていたようです。
以下は日本生類創研の拠点にて発見された文書です。
宛先: 日本生類創研様
差出人: マーシャル・カーター&ダーク株式会社 対外交渉担当
件名: 頭部のご提供について
本文: この度は当社とのご契約、誠に感謝致します。
担当業者により件の製品が納入され、ご提供の用意が整った事を報告致します。添付しました資料よりご希望の年齢、性別の人物をお選びください。またお値段に関しても、予定価格より高値で販売される事が決定された為、より安価でのご提供ができる事となりました。
今後とも材料の提供、商品販売の仲介等は我が社をご利用ください。これからもよいお付き合いが出来るようお願い致します。
これらの情報から未回収のSCP-XXX-JPが存在する可能性が高い為、SCP-XXX-JPの捜索が行われる事が決定されました。