おでんの砂箱

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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの発生が確認された場合、SCP-XXX-JP発生区域内の一般公開を中止し、カバーストーリーの適用後、出現したSCP-XXX-JP-Aを焼却してください。主任収容スペシャリストは次のSCP-XXX-JP発生時に適したカバーストーリーをSCP-XXX-JPが終了してから最低1週間以内に選択しなければなりません。また、SCP-XXX-JP-1にこれまで起きた発生例との差異点が無いか速やかに調査を行なってください。

説明: SCP-XXX-JPは神奈川県██町█-█-█の██美術館において、最小面積350m2の展示スペースに発生する異常現象です。およそ1年間に1度の間隔で発生しています。

SCP-XXX-JPは展示スペース内に芸術品、及び展示用パネル等(以下、SCP-XXX-JP-1)が出現します。何らかの展示物がSCP-XXX-JP発生区域内に設置されていた場合、その展示物は一度消失します。監視カメラの記録によると、既存の展示物と入れ替わるように展示スペースにSCP-XXX-JP-1が瞬時に出現したことが確認されました。展覧会には『故・██ ██1展』という表題が出現したパンフレット及び展示スペースの入り口に表記されています。また、SCP-XXX-JP-1を回収する試みはSCP-XXX-JPの終了と同時に消失してしまうため意味を成しません。SCP-XXX-JPが終了すると、SCP-XXX-JP発現前に設置されていた展示物が再出現します。これらに異常性は確認されません。SCP-XXX-JPは██美術館の職員から警察へ「記録に存在しない展覧会が開かれている」という通報があったために財団の注目を引き、収容に至りました。

SCP-XXX-JPには1体の死体(以下、SCP-XXX-JP-A)が出現します。SCP-XXX-JP-Aは非活性時、天井に繋げられたロープで首を吊っている状態で出現します。出現から24時間後活性化し、ロープを自ら取り外し、その後1人の人間の殺害を試みます。動作は非常に緩慢なため、殺害行為への抵抗は容易です。殺害に成功するとSCP-XXX-JP-AはSCP-XXX-JP-1と共に消失し、SCP-XXX-JPが終了します。殺害された人物の遺体は高い耐久性と腐敗が進行しない異常性を得ます。現在まで実体のとった殺害方法に異常性は確認されませんでした。5分以内の殺害に失敗するか、もしくは実体が殺害された場合も同様に終了します。これは活性化前に行われても同様です。

SCP-XXX-JP-1にはその側にパネルが取り付けられています。パネルに書かれたSCP-XXX-JP-1の説明文による推測から、要注意人物との関連性が指摘されています。

補遺: ██ ██氏に関するインタビュー及び調査が行われた際に、SCP-XXX-JPに関係していると思われる文書が██氏より提供されました。

私の作品を賞賛してくれてありがとう。先ず、二度と私に関わらないでほしいということを強調しておく。

貴方は確かに本物の魔法使いだ。無名だった私の芸術に意味を与え、そして幾らか有名にしてくれた。貴方が友人に私の作品を紹介すると、誰もが興味深いと言ってくれたとも聞いた。私も期待に応えようとした。しかし、魔法じゃ駄目なんだ。貴方が想像しているほど私は不調ではないし、私は自己表現の方法として芸術を作っているだけで何かテーマを決めて深い意味を込めたものを作っている訳ではない。これ以上私の作品を周りの人々に分け与えないでほしい。私の作品に魔法をかけないでくれ。

作品はもう作らないから、貴方が私に関わる意味はもう無いだろう。貴方も他者の作品に魔法をかけて解釈するのではなく、自分の作品を作ってみてはどうだろうか。

██氏はこの文書に関する更なるインタビューを拒否しています。20██/█/█現在、SCP-XXX-JP担当職員と倫理委員会による██氏に対する強制尋問を行うべきかについて審議が進められています。

  • 予定タグ
  • safe
  • scp-jp
  • 芸術
  • 死体
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