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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██の低脅威食品用冷蔵保管ロッカーに収容されています。実験を行う際は最低でもサイトに常駐する職員1名以上の許可が必要です。実験中、物理的な損害や損傷が発生した場合は、ただちに担当の職員に報告してください。

説明: SCP-XXX-JPは重さ1ポンドのベーコンの塊です。2つ以上の破片に分離/破壊された場合、最も大きい破片以外は異常性を喪失します。最も大きい破片はすぐさま修復され、常に元の質量と形状を維持します。

SCP-XXX-JPは過去に人間を傷つけたことのある刃物で切断された時に異常性を発揮します。SCP-XXX-JPが完全に分断された瞬間、最も大きい破片の切断面に"Punishment"の文字が浮かび上がります。文字が発現してから2~5秒後にSCP-XXX-JPが震動し始め、直後に破裂音を伴う様々な現象が発生します。これらの事象は、切断に使用した刃物が過去に人間を傷つけた程度や状況によって、規模や特徴が変化します。ただし、どれほど大規模な現象が発生したとしても、周囲への物理的な損害は一切ありません。一連の事象が完了すると、浮かび上がった文字は消え、通常通りに修復と小さな破片の異常性の喪失が行われます。

SCP-XXX-JP切断実験記録

使用した刃物: ブッチャーナイフ(刃渡り15cm) 2日前、████博士が使用中、誤って指先を数mm切ったもの。

結果: 文字の出現から2秒後に細かく震動し、ごく小さな破裂音1回と湯気のような現象が発生。

補足: 破裂音について、実験者は「ポップコーンが一粒弾けたような音」と証言しましたが、録音機器には記録されていませんでした。

使用した刃物: 果物ナイフ(刃渡り9cm) 20██/█/██、██県█市における刺突傷害事件の凶器となったもの。被害者は軽傷1名。

結果: 文字の出現から3秒後、テーブルを揺らす程度の強さで震動し、破裂音1回と閃光が発生。

補足: 実験者は「耳元で風船が割れたような音がした」と証言しましたが、録音機器には記録されていませんでした。前回の実験と合わせて、破裂音は空気を振動させて発生する通常の「音」とは異なると推定されています。

使用した刃物: チェーンソー(ガイドバー長350mm) 20██/██/██、██県山中における伐採作業中、このチェーンソーで伐採した樹の倒木事故により作業員1名が死亡、1名が軽傷を負った。

結果: 異常性は発揮されなかった。

補足: 直接人を傷つけた刃物でなければ、異常性は発揮されないと見られます。

使用した刃物: 打刀(刃渡り二尺三寸/約69.7cm) 16世紀ごろに使用されたもの。詳細は不明だが、研磨の回数や柄の劣化具合から闘争に用いられていたと考えられる。

結果: 文字の出現から5秒後、SCP-XXX-JP自身が浮き上がるほど激しく震動し、複数回の激しい破裂音と強い閃光が発生。さらにSCP-XXX-JPから人型の黒いもやが出現し、実験者に向かって手を伸ばすような仕草を見せた。

補足: 人を傷つけてからの経過時間は、異常性の程度に関係しないようです。実験者は「戦車の砲撃を何十発と受けたようだった、耳を塞いでうずくまっても聞こえるので頭がおかしくなりそうだった」と証言しました。また、炸裂音や人型のもやによる、実験者への損傷は一切ありませんでした。

使用した刃物: サバイバルナイフ(刃渡り115mm) 1週間前、エージェント・████が対人戦闘に用い、柄尻で殴打し1名に重傷を負わせた。刃部分は未使用。

結果: 文字の出現から3秒後、中程度に震動し、大きな破裂音1回とSCP-XXX-JPの目まぐるしい変色が発生。

補足: 異常性に驚いた実験者が後ろ向きに転倒し、床に後頭部を強打しましたが、損傷は一切ありませんでした。その後、実験者の後頭部と床に半透明の物質の付着が認められました。成分分析の結果、前述の物質は豚の油脂と塩化ナトリウムの混合物でした。また記録映像において、実験者が転倒した瞬間、頭部と床の間に切断したSCP-XXX-JPの小片が転移し緩衝材となっていたことが確認されました。