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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは、サイト-81██の低危険物収容棚の壁面に固定して収容して下さい。SCP-XXX-JP-Aは当該サイトの中型生物収容室に収容してください。

説明: SCP-XXX-JPは██県██市██の賃貸アパートの███号室の洗面台に設置されていた、全長0.7mの鏡です。当該アパートの家主の「洗面台の鏡に死体が映っている」という旨の通報により、SCP-XXX-JPは発見されました。

SCP-XXX-JPの反射像を視認した人間(以下、対象)は、異常性に曝露します。対象はSCP-XXX-JPの反射像の中に対象自身の正常な姿を確認できず、その代わり「頸椎が約360度回転した状態で、満面の笑みを浮かべた対象自身の死体」と思われるもの(以下、変死体)を視認できることが判明しています。変死体は、視認している対象自身の足元付近に出現します。またSCP-XXX-JPの視認者が複数いる場合、先にSCP-XXX-JPの反射像を視認した者のみが対象となります。

変死体を視認した対象は、SCP-XXX-JPの反射像を継続して視認する時間が増加するほど、さらなる異常性に段階的に曝露します。以下に異常性の段階を示します。なお異常性の段階は、15秒~50秒ほどで次の段階に移行することが分かっています。

段階 異常性の内容
段階1 対象が変死体を視認する。
段階2 対象の心理状況および身体状態にかかわらず、対象が流涙する。
段階3 対象の流涙が激しくなり、嗚咽になる。
段階4 対象が嗚咽に加え、哄笑1を示す。
段階5 対象の嗚咽と哄笑が激しくなり、SCP-XXX-JPに頭部を繰り返し強く打ち付ける。2
段階6 対象の嗚咽と哄笑が止まり頭部の打ち付けを止め、笑みを浮かべる。未知の手段により対象の頸椎が急速に回転し、対象がSCP-XXX-JP-Aに変化する。

SCP-XXX-JP-Aは段階6に達し、変死体と酷似した状態に変化した対象です。しかし生命維持が困難な状態にも関わらず、SCP-XXX-JP-Aは生命活動を維持しています。SCP-XXX-JP-Aの自律行動は確認されておらず、SCP-XXX-JPとの意思の疎通は成功していません。また、SCP-XXX-JP-Aの終了の試みは全て失敗しています。

補遺1: SCP-XXX-JPの当該アパートでの設置当時、SCP-XXX-JPを使用していたのは大井将人氏がであることが分かっています。また同氏は大道芸人として活動し、多額の多重債務を抱えていたことが分かっています。知人等からの聞き取りによると、██氏は債務を踏み倒し現在失踪中とのことです。

補遺2: 20██年██月、[編集済み]という経緯で、警察が██氏を発見しました。SCP-XXX-JPとの関係性を調査するため、警察内部に潜入していた財団エージェントにより██氏は保護されました。事前の情報の通り、多重債務から逃れるための失踪であったことを本人に確認しています。