noyamaの落書き帳
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アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは12m×12m四方の、専用の収容室内の中心に設置されたロッカーに収容されます。同収容室に入室する際は、文書(電子媒体も含む)の持ち込みは基本的に原則禁止されます。

SCP-XXXX-JPの実験を行う際は、SCP-XXXX-JPの実験室までの運送ルート上の経路および実験室の周囲5m以内の中に文書が存在することがないように注意してください。

本報告書以外の文書がSCP-XXXX-JPの周囲5m以内に接近してしまった場合、またはその可能性があり得る場合、該当するそれらの文書をバックアップを含めて焼却処分(電子媒体の場合はデータ削除)して再度作成し直して下さい。

SCP-XXXX-JPに改竄された文書(本報告書を含む)を閲覧した可能性のある全ての人間には漏れなく記憶処理を施し、記憶を消去して下さい。本報告書の内容を記憶したい場合は直接読まず、セキュリティクリアランスレベル2以下の職員に本報告書を音読させ、それを聞いて聴取するようにして下さい。また、曝露した人間が編集した全文書は1つも残らないよう破棄した後に新しくもう一度作り直してください。

説明: SCP-XXXX-JPは綴じ目を覆う背表紙に「国誤辞典」と記された、17██ページの紙面からなる辞書です。一番最後のページに「日本語が誇る言葉の修辞技法、重言」という記述が書かれています。項目は他の国語辞典と大きな大差はありませんが、具体例の例示に誤りが多数散見されます。この誤りは各例示ごとに最低1つ以上存在しています。

SCP-XXXX-JPに関する情報およびSCP-XXXX-JPの周囲5m以内に接近した文書(電子媒体も含む)には未解明の不明な原理による改竄が発生し、「頭痛が痛い」や「馬がいななく」のような誤った重複表現を多数含むように書き換えられます。また、改竄された文書に複製されたバックアップが存在する場合、位置に関係なくバックアップにも同様の改竄が発生します。

SCP-XXXX-JPに改竄された文書およびその内容をコピーした複製について、その文書内に記述された重複表現の目視による知覚には認識災害を伴います。SCP-XXXX-JPに曝露した人間は、重複表現を含むいかなる文書を読んだ際にも、含まれる重複表現のおよそ80%程度に違和感を感じなくなります。SCP-XXXX-JPに曝露した人間は、文書内のあらゆる全ての単語を辞書で引いた場合にも、過半数を超える文書において重複表現を見落とすことが確認されています。

さらに、SCP-XXXX-JPに暴露した人間は無意識的に重複表現の誤用を使います。これによって記述された重複表現は約6%程度の低確率で同様の認識災害を含みます。いずれの場合においても、曝露した人間に記憶処理を施すことでSCP-XXXX-JPの全ての影響を完全に取り除くことが可能です。

当初はプロトコルとして、SCP-XXXX-JPの改竄への対抗措置には重複表現を正しく修正する手順が採用されていました。しかしその後の調査により、直接の修正の試みはさらなる重複表現の発生を誘発することがわかりました。本報告書以外の文書が改竄された場合、現在の特別収容プロトコルに記された手続きに従って、汚染された文書は必ず破棄される必要があります。

  • scp-jp
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  • 情報災害
  • 認識災害
  • ミーム
  • 文書

タイトル案: 違和感を感じる国誤辞典

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