not_nort_下書き
評価: 0+x

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル:
SCP-XXXX-JPはサイト-████の低級危険度物品保管ロッカーに収容されます。
SCP-XXXX-JPの束を別の普通紙で挟んだ状態でクリアファイルに挿入し、シリカゲル乾燥剤と共に保管します。
シリカゲル乾燥剤は定期的に取り換えて下さい。

持ち出す際はサイト-████管理人の許可が必要です。
持ち出した際は高温多湿、直射日光を避けて下さい。

耐久実験の結果、SCP-XXXX-JPは非破壊性と物理的異常性を有していない事を確認しました。
SCP-XXXX-JPの劣化が懸念される為、これ以上の耐久実験の禁止、持ち出しの禁止、
また解読を試みる場合はスキャナーを通して取り込んだ画像ファイルによって行われます。

SCP-XXXX-JPの発見以前の経緯、SCP-XXXX-JPに記述された情報漏洩の経緯は依然、不明のままです
。SCP-XXXX-JPの執筆者を特定する試みは成功していません。
SCP-XXXX-JPの解読、関連する情報の入手、新たなSCP-XXXX-JPの出現が確認された場合は
サイト-████管理人まで報告して下さい。

 
説明:
SCP-XXXX-JPはSCP-XXXX-JP-1からSCP-XXXX-JP-10の番号を割り当てた10枚のA4サイズ1の普通紙の総称です。
SCP-XXXX-JPは20XX/XX/XX、サイト-████の研究室にて当サイト職員によって発見されました。
発見される数分前、監視カメラの録画映像では3秒間かけて徐々に透明度が低下するように
出現するSCP-XXXX-JPを捉えていました。
SCP-XXXX-JPは合計10枚が束状に重なった状態で出現し、束の上から順番に番号が割り当てられました。
現実改変による出現が疑われましたが、SRA2での検査結果、
オブジェクト自体のヒューム値は1.03Hmというおおよそ基底値を示しました。

SCP-XXXX-JPは黒地に白いテキストが記される形で文章が印字されています。
紙質と印刷塗料を調査した結果、CANON社製インクジェットプリンター用のA4サイズ普通紙と
同社のインクカートリッジのBlackを使用していることが確認されましたが、一般的なそれらとの差異は
確認されませんでした。

SCP-XXXX-JP-1からSCP-XXXX-JP-9には、現実改変、異世界、SCPオブジェクト、
及び財団の知識を執筆者が有していると確認できる文書が印字されています。

当初は発見されたサイト-████職員が執筆者である可能性が考慮されましたが、
入力媒体と印刷媒体の使用履歴を調査した結果、当オブジェクトの制作はサイト-████全職員が
不可能な状態であったと判明しています。
情報漏洩、執筆者が現実改変者である可能性を考慮し、オブジェクトクラスをEuclidに指定しました。

SCP-XXXX-JP-10には何も書かれていません。物理的な改変の痕跡は確認されませんでした。
全体の文書内容について、詳しくは補遺2を参照して下さい。

SCP-XXXX-JP-1~SCP-XXXX-JP-9は番号順通りにつながっていると思われる一つの文書が印刷されています。
文書の内容は主に、創作物に対する「メタ」表現に関する考察が述べられています。
SCP-XXXX-JP-1の上部には、他の文章より大きいテキストサイズで「「メタ」の考察」と記されています。
(恐らく文書の題であると思われる。)
文書の概要は、「メタ」に対する一般的な認識から始まり、現実改変や異次元存在への言及、
自身の仮想世界3に対しての認識と考察、SCPオブジェクト及び財団を認知している前提の持論、
自身の思考と自信が集合意識体であるかのような言及、最後は文書が途切れる形で終了しています。
およそ、執筆者の名前が記されていたであろう欄には、(データ編集済み)と記されています。
記述が進むにつれ、執筆者の自我の喪失、文法の崩壊が含まれる為解読は難航しています。
これらが何を意味するか、また他のSCPオブジェクトとの関連と執筆者の詳細については鋭意調査中です。

また文書の特徴として、題、執筆者欄、特定の名詞を使う際に墨付括弧4で囲み、
囲んだ文字の後ろに斜線(スラッシュ)を2つ挿入する、という構文が見られます。
斜線の数は固定ですが、斜線同士の空白(スペース)、2つ目の斜線の後ろに空白があるパターンが存在します。
このパターン及び空白の長さは、囲んだ名詞との法則があるように見受けられますが、
それらの意図することはまだ解明されていません。

 
実験記録1,2
2度の耐久実験が実施されましたが、非破壊性及び物理的異常性が確認されなかった為、
これらの実験内容を記載する重要度を考慮し省略します。
尚、当実験によりSCP-XXXX-JP-1には折り目と12mmの裂断、
SCP-XXXX-JP-2には修正液による書き込みが加えられています。

 
補遺1
当オブジェクトに関する異常現象や新たなSCP-XXXX-JPの出現が確認されない状態が続く場合、
safeクラスオブジェクト又はAnomalousアイテムへの割り当てが検討されます。

 
補遺2
以下は耐久事件前にスキャンされたSCP-XXXX-JP-1~SCP-XXXX-JP-10の画像ファイルです。